今日はS2000の再セッティング
プロドライバーから頂いたアドバイスは
東風谷さん
「立ち上がりでのプッシュ(アンダー)が強い」
砂子さん
「もっと曲がらなくした方が良い」
≒アプローチでのオーバーステア過多
砂子さんの走行動画で
過度な前下がりダイアゴナルロールによるロールオーバーステアとリアIn側荷重抜けによるトラクション不足が観察できます
って事で
アプローチでのオーバーステアと立ち上がりのトラクション抜けは
前下がりの前後車高バランス(レーキ角)が原因
前下がりの車高設定によりステアバランスに影響を及ぼすのは静的荷重配分ではなく
前後ロールセンターを結んだロール軸の傾き
基本的に重量バランスによるアンダーorオーバーステア特性を相殺する方向で
ロール軸傾斜が設定されていて
フロントが重い車両は前下がりロール軸
リアが重い車両は前下がりロール軸
が基本設定
今回のS2000は50:50の重量バランスなのでロール軸はアンダーステア対策の
やや前下がりに設定されています。
ロールセンター高さは車高設定(アーム角)に感度があり
車高を下げるほど低くなりますので
前下がりの車高は前のロールセンター高がより低くなりロール軸の前傾が深くなる
これにより
旋回により発生する遠心力により発生するロール軸が前傾したロール(ダイアゴナルロール)になり
リアIn側からフロントOut側に荷重移動し
ロールオーバーステア傾向が強くなります。
現状のS2000はフロント車高が低いので
15mmUPで前後車高をノーマルサスペンションに準拠した水平にして
ロール軸傾斜を修正しました
立ち上がりでのプッシュアンダー対策は
トラクションを稼ぐ為ノーマルよりリアのバネ上固有振動数を高めたので
同時にロール剛性バランスがリア勝ちになってしまいプッシュアンダーを誘発していたので
リアロール剛性を低下させるために
AP1-130系スタビライザーに交換
車高調整とスタビライザー交換を済ませて立ち姿を見ると
実に走りそうな良い姿勢
テスト走行では
「前下がりのロールで噛みつくフロントと接地感の薄いリア」
が作り出す油断できない感覚から一変
水平に近いロール感覚で車が捲れず
リアの接地感を保ったままズバズバ曲がる♪
高レートサスペンションにイニシャルが無いトルセンLSDの組み合わせが一番苦手な
「昇りタイトヘアピン」でも何とかトラクションを維持
危なっかしい動きが無い良い脚になったと思います。
(あと5mmリアを下げて、トラクションに振ってみたいなぁ、、、)
コレでしばらく乗って貰って
状況次第で更に高レート化、もしくはリアツインスプリング化ですね♪
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