日曜日の後半戦は
フィアット500Cに乗せて貰いました～
「並み盛りチンクエチェントの屋根無し」ですね
エンジンは2気筒900ccTurboの「ツインエア」
馬力？ 速さは期待してないからどーでも良い(笑)
なんと希少車の左ハンドル＋5MT！
本国平行輸入車です
正直ね、乗る前はこの車に何にも期待してなかったんですよ
動力性能やシャシー性能なんてたかが知れてるし
ピストン2個しかないバタバタエンジン
さっきまでピストン6個だったのに一気に1/3だよ
外見はオリジナルのフィアット500のデザインを冷凍庫から引っ張り出して「電子レンジでチン♪」した
「お絵かき(デザイン)上手のおねーちゃんウケ狙い」
だけの車かと思ってたんだけど、、、
「パワー無くて遅くて完成度が低い」って最初の感想が、
しばらく乗るとなんか心地良いし
肩肘張らないユルさが染みてくる
演出上手なのがアイドリング中に2気筒エンジンの振動を伝えてきて
信号待ちでぷるぷるぷるぷる、、、って震えてる(笑)
軽くブリッピングしながらクラッチを当てて発進すると
「ばぃんばぃん♪」ってちょっと重めのフライホイールのトロい吹け
なんかスゴいレトロ感、、、
ところが、、、
ちゃんと「現代の車」してるのが
加速して巡航するとエンジン振動は消えるし普通に100km/h位で淡々と走る
アイドリングから発進までは意図的に音と振動を残してるね
ちなみにぷるぷる震えるのは前期型だけで
後期型は震えないらしいです
頑張ってレトロ感を作ったけど「理解して楽しんでくれるユーザー」はもう残ってなかったんですね、、、
趣味車買うならどんな車でも「市場要求」に汚されていない前期型がオススメです。
大抵マイナーチェンジすると完成度や僅かな性能向上と引き換えに個性が薄れますから
500Cに話を戻して(笑)
電制スロットルの感覚はやっぱり「繋がってない感」バリバリ
ペダル反力もフリクション感もスカスカなので
足でラジコンのプロポを操作してるみたい
5MTの操作感は少し重めのシフトフィールで
シンクロに当てて回転落ちの遅いエンジンを待つのんびりしたリズム感
シフトダウンはエンジンがトロくて回転を上げるのがまどろっこしいけど
「ったく しょーがねぇなぁ、、、」って苦笑い
可愛さに負けます
足回りはかなり硬めでホイールベースが短いからピョコピョコ感が付き纏うのは仕方ない
足は短い縮みストロークをバンプラバーで止める感覚とダンパーの縮み高速域が出過ぎてて
終始コツコツと細かく突き上げる
ダンパーはもうちょい良いヤツが欲しいなぁ、、、
リアのトーションビームは昨今の小型FFのお約束だけど
支持剛性不足で旋回中に大きめの路面不正を通過すると
ボディとトーションビームがバラバラに動くのは大減点
コレがなければなぁ、、、
女子ウケは、、、
最強クラス！ ！
馬、牛、カエルに始まる「世界ビックリ珍獣」相手にタイマン張っても勝てますね
うるさいマフラーでワンワン吠えても無駄ですよ(笑)
市街地走ると女性視線で刺殺されます。
汚いヲッサンが乗ってコレだもんなぁ、、、
総じて、、、
性能や完成度はイマイチだけど 理屈抜きで乗ってて楽しい♪
左ハンドル5MTを見つけてお小遣いで買えるなら買いです！
伴侶の承諾も500Cの女性ウケ最強で楽勝でしょ
ただし、、、
納車まで5MTは何としても隠し通す事(笑)
最後に一番大切な事
多くのハードルを超えて納車に至った後に
・当然5MTがバレて伴侶が激怒
・窓が落ちる、
・ドアノブが取れる、
・ライトが突然消える、
・いきなりオーバーヒートする、
などが発生して
君の自動車趣味に暗い影を落とし悲しい思い出が刻まれても、
当局は一切関知しない(笑)
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