DSC_0704

週末のグライダー曳航 【横風トレーニングのお手伝い】

おはようございます!
今日もグライダー曳航で飛びます。

まずはお天気の確認から
天気概況は
sketch-1578178281304
昨夜、雨を降らせた低気圧は東の海上に移動し
大陸から高気圧が張り出した冬型の気圧配置
日本海沿岸部は大陸からの北西風で雨(雪)
太平洋沿岸部は広い範囲で晴れとなっています

昨日と同じ事書いてますが、
冬なんだからしょうがない、、、
どきどき「南高北低」になって妙に暖かい日になるのが今年の冬

衛星画像を見ると
sketch-1578178303585
日本の東の海上に低気圧に対応したまとまった雲が見られ
日本海には北西風による筋状の雲が見られます

レーダー画像を見ても
sketch-1578178323637
日本海沿岸部と関東北部にエコーが見られ
雨(雪)となっています。

高層天気図を見ると
850hpaでは
sketch-1578178600191
-6℃の温度線は北関東付近まで南下
日本の東には低気圧に対応した湿域が広がり
日本の上空には北西風による湿域が広がっています
風は関東地方上空は北西の風25ktてすが
西日本上空は40ktとなっています

700hpaでは
sketch-1578178788784
-12℃の温度線は太平洋沿岸部まで南下して昨日より環境が張り出し
850hpa同様に日本の上空は北西風の影響による湿域に覆われています
風は西風で30~40ktとなっています

昨日より強い冬型で寒気が南下して冷え込んでいます

局地天気として成田のMeterとTAFを見ると
成田0700時の概況は
sketch-1578178825320
西南西の風1m/s
視程10km以上
1~2/8の積雪が3000ft
気温-1℃ 露点-1℃
霧が点在している状況

TAFを見ると
5日0300~6日0900時の予報で
sketch-1578178891584
北の風10m/s
視程10km以上
1~2/8の雲が3000ft
となってます

板倉(館林)の天気予報は
sketch-1578178916587

予想天気図でも
sketch-1578178350943
引き続き大陸からの高気圧に覆われて
晴れの1日になりますが
北西風の予報で最大8m/s

1日VMCで飛行可能ですが
横風での離着陸になるので注意が必要
滑空場付近では更に強風となるので運航限界近くになると思われます。

上空気流の予報として
板倉上空のエマグラムを見ると
sketch-1578179015094
気温逆転層は6000ft
気温逆転層付近は気温と露点が近いので雲が発生しますが
その他の高度では気温と露点の差が開き
乾燥しているので雲の発生は少なくブルーコンディションになると思われます

ブリップマップを見ると
sketch-1578179066077
サーマル上昇高は5000~6000ft

sketch-1578179127242
サーマル上昇速度は4.0~5.0m/s
シアー成分が強く荒れたサーマルになりそうです。

風の衝突や干渉による上昇気流を見ると
地上付近の風は
sketch-1578179190703
関東北部一様に北西風が吹き抜けていて
風速は26~30kt

風の上昇成分をみると
sketch-1578179232136
風向に対して直角な縞模様が関東地方全体にひろがりウェーブ条件
1300時頃でウェーブには6000ft付近からエントリー出来ると思われます

機体の準備済ませて運航開始
DSC_0703
やっぱり予想通りの北西風ガンガン

グライダー曳航の状況は
エマグラムやブリップマップをみる限り上昇気流は悪くはないって考えて
昨日みたいにウェーブに乗って10000ftって思ってたけど、、、

実際は沈下(下降気流)だらけ
沈下にハマると曳航中すら昇らなくなる始末

板倉から佐野市付近は雲が無いブルーコンディションエリア
DSC_0707

DSC_0710
ウェーブが出ている予報とは裏腹に
3500ft以上になると下降気流で押さえつけられたみたいになって上昇率が極端に悪化
ジリジリとしか上昇しなくなっちゃう
場所を変えても「全面沈下帯」って感じでグライダーにとっては最悪の状況

「ウェーブコンディションで雲が無いエリア」はウェーブの沈下帯の下に位置しているのかなぁ?

今日は更にグライダー曳航をしながら横風着陸練習のお手伝いで後席に乗ってます。
つまり、、、「ヤバい時のリカバリー役」

風は30度左から6~10m/s(12~20kt)
DSCPDC_0003_BURST20200105111241563_COVER
年末の横風限界に比べればまだまだ大丈夫

DSC_0706
良い強風条件だったので技量と体力(集中力)の限界を見て頂きました。

DSCPDC_0002_BURST20200105130552482
アプローチから接地まではヤバければパワー入れて逃げちゃえば問題無いし
強風ならば着陸滑走距離は短くなるから「接地のタイミング」の選択は広がる
乱流に揉まれた状態でA/Sと沈下率をコントロール出来てるからOK

もちろん「ヤバいと思ったらパワー入れて着陸復行」はお約束なんだけど

尾輪式飛行機って
接地後の減速が一番危ないんだよなぁ、、、

横風限界に近づくとグランドループや横転っぽい挙動が出始めるけど
強風ほどG/Sが低いだから「なんとか止めちゃいたい」って心理が自然と働く
でも実際はA/Sは風の分だけ残っているから半分飛んでる状態

尾輪式飛行機はちょっとだけ違う


ブログランキングに参加しています、記事を気に入っていただけましたら
↓クリックしていただけると嬉しく思います。

にほんブログ村 その他スポーツブログへ
にほんブログ村


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です