【今日の一針明日の十針】
何事も処置が遅れれば遅れるほど、手間がかかるようになるということ。
ほころびを繕う一針を怠ると、明日はほころびが広がって十針も縫わなければならなくなる。
今日のトラブルは明日に先送りしないで今日頑張って解決しましょう♪
昔の人は良いコト言うなぁ、明日から頑張ろ、、、
あ、、、先送りしないで今日から頑張りますね(笑)
昨日、幌を洗っていて見つけた幌のほころび、
そりゃ紫外線ばりばり暴露状態で25年経過すれば糸だって劣化するよね
って事で、撥水剤を塗る前に修理します。
使う道具は「お裁縫道具」一式
針は「すくい縫い」するからカーブ針を使います。
真っ直ぐの普通の針でもできない事はありませんが、狭い場所での取り回しになるので
絶対にカーブ針の方が楽です。
この形の針って病院の縫合に使われているから、外科の先生がこの作業したら上手だろうなぁ(笑)
今回の糸は実験でケブラー使ってみます。
「悪いヤツをお金貰って吊るすバイト」の備品で
首にケブラー掛けて天井から吊るし
「ピンっ!」って弾けば地獄行き、、、
時々再放送してますよね(笑)
このケブラー繊維は部品庫に在庫している「カーボンケブラー生地」の端っこから抜いてきました。
防弾チョッキや耐切創手袋なんかで有名なケブラー
引っ張り強度は鉄より強い最強の繊維ですが、
「紫外線と、酸、アルカリに弱い」
まぁ、、、
この3つはどんな材質でも弱いと思うけどねぇ
どれくらい劣化するかはネット調べてもハッキリしないので現物で耐久試験します。
あとはケブラーは折り曲げに弱いから、長い糸で延々縫っちゃダメ
縫い作業でグリグリやっていると劣化して切れちゃいます
今回は手持ち最強の糸 ケブラーで縫ってみて
ダメなら他の糸で縫い直します、
次はPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)糸かな、、、
アウトドア用品やマリン用品など長期間屋外で使用する製品に使用する糸で
・紫外線の影響を全く受けず、
・強力な洗剤、海水などでも傷まず
・温度変化にも耐えます
この糸で太目を選べばかなりの耐久性が期待できますし糸滑りも良いので縫い易そうです
さて、裁縫道具を揃えたら作業開始、
(カーブ針とケブラー繊維、太目の針だけです)
幌のテンションを抜くために半開にして緩めてから、返し縫いでチマチマと進んでいきます。
返し縫いはM3のシフトブーツ作った時に覚えたのでバッチリです。
糸が切れた後の「ほころび修理」なので下穴に糸を通すだけの作業なので力要らないのでスイスイ進みます
<返し縫い>
① 上生地の下穴に下から糸を通す
② 下穴1つ戻って上生地の上から糸を通してステッチを作る
③下生地の同じ下穴をすくって下生地の下に糸を通す
④下生地の進行方向の1つトバした次の下穴に進んで下から上に糸を通す
あとは①~④の順番で縫い進み、
ちょっとヤヤコシイ感じがしますが
断面を見るとシンプル
下生地と上生地を挟んで「連続ループ」しながら進んで行きます。
生地の針穴は前のループと次のループは同じ針穴を通します。
適当に進んだら
太目の針でステッチ部分の糸を拾って縫い絞める
カーブ針を使っての作業性も良いし簡単です。
30分位で元の針穴に糸を通したら、
端っこから太めの針でステッチを拾って縫い目を締めて糸の端を「止め縛り」すれば出来上がり
端っこの部分は針で隙間に押し込んじゃいます
ケブラーの黄色が目立つので油性マジックで黒に塗りつぶしたら良い感じ
コレでしばらく様子見です~
「お裁縫仕事」が終わったので
ようやく本日の予定作業の撥水剤の塗布
天気も良いので午後は乾燥時間にしたいので、お昼ご飯前に仕上げちゃいます。
缶の裏の説明書きを読んでみると
「手袋着用で手に撥水剤が付かないように」ってずいぶん念入りに書いてあるので、
指示に従ってビニール手袋して、作業が終わったら念入りに手を洗いましょう!
で、、、、塗り方は
「缶から適当な容器に撥水剤を出して平刷毛でムラなく塗れ」って書いてあるけど
塗る相手は布だぜ、、、
ガンガンに吸うから無理に決まってるじゃん!
案の定、平刷毛に含ませて塗ってみると「塗る」ってより「含浸」だよ
最初に缶の1/4塗って材料が足りなくなるのが見えてきたから
ネタを絞りながら進める
刷毛の毛先を軽く当てて塗り広げないと一気に吸われちゃう
なんとか1缶でギリギリ塗り終わりました~
午後から半日乾燥させれば溶剤が揮発して定着するでしょ
コレでしばらくは大丈夫!
ボディはグラスターゾルオートで艶出しして、
幌も汚れを落として綺麗な黒
25年落ちで簡単手抜き洗車でコレなら上等でしょ♪
ブログランキングに参加しています、記事を気に入っていただけましたら
↓クリックしていただけると嬉しく思います。
にほんブログ村
全般ランキング