p1

OIL交換

2014年最後のメンテナンスはOIL交換です、

グライダー曳航で飛ばしているハスキーは25時間毎のOIL交換が義務付けられています。
ログの集計から今日の運航で25時間近くになるのでフライト後にOILを交換しました。

1
格納庫に帰ってきて、まだエンジンが熱い間にドレンホースを繋いでクイックバルブを開いてOILを排出、

p2
古いOILを抜いたら、ストレーナーを確認して異物やメタルの有無を確認、
もちろんこの時に異物が見つかれば整備直行、最悪エンジン換装です。

異物&メタルチェックが終わったら、新油を補充
p3
銘柄はライカミング(エンジンメーカー)認証OILのAeroshell 15W-50

普通の部分合成油です(笑)

航空機用が何でもハイスペックって訳じゃないんですよ~
単に整備基準が厳しいってだけです。
普通の車のOIL交換周期を運航25時間毎交換なんて設定したら、資源とお金の無駄ですから、、、
だって平均速度60km/hだったら1500kmでOIL交換ですよ(笑)

飛行機エンジンにはOILフィルターが無く、ブローバイガスの処理も単純なクランクケースブリーザーしか持たないのでOIL交換周期が短くなっていると思います。
フィルター装備でクランクケースベンチレーションがしっかりしている自動車エンジンのOILが長寿命なのは納得できます。

ちなみに、たかがOIL交換でも有資格整備士と一緒に作業してます。
自動車アフターマーケットパーツの宣伝で「エアクラフトクオリティ」なんて宣伝文句使われると、心トキメクどころかガッツリ購買意欲が削がれちゃいます(笑)
航空機って予算度外視で最先端を突っ走ってません、壊れない事最優先の超保守的設計とガチガチに締め付けられた整備基準を守るお堅い世界です

メーカー認証品以外の部品(もちろんOILも)使っていて事故ったら、キッチリ調べられてケジメつけさせられます。
「機械物の整備舐めんなよ!!」ってガチの世界です。
”うんちゃらを改良したスペシャルなんたら”なんて部品はハナっから存在しません(笑)

自己責任航空大国のアメリカを見ると、アヤシイ部品からハイコンプレッションのレースエンジンまで普通に売っていますが、自己責任部品で空飛ぶのは怖いなぁ、、、

ちなみに航空機のタイヤに窒素入れているのはエアラインのデカイ飛行機と軍用機くらいです。
理由は単純、「燃えない不活性ガス」だから、別に漏れ難いとか温度変化で圧力変動が、、、なんてありません(笑)
小型機は普通に空気入れでシュポシュポ入れていますよ、、、

p4
補充量は7クォート 1クォート=946mlなので約6.6Lになります

p5
レベルゲージ兼チャージパイプから補充
しばらく待ってOILがオイルパンに落ちきったらオイルレベルを確認して作業完了♪


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です