E36 M3 カーボンサンルーフ製作 ⑥ マスター型から雌型作り

マスター型が出来たところでチョットお茶にして、、、、、

お友達のお土産の桜餅とお茶で気力を補充したところで、続いて雌型の製作に入ります。
マスター型で作りたい形状を造型したので、これを転写してカーボンやFRPを張り込む雌型を作ります。

まずは、マスター型の剥離処理です。
雌型は、マスター型にFRPをライニングして転写するので硬化後に「パリっ♪」と綺麗に剥れなければ全てが終わります。

最初にワックスを塗布して蝋成分を塗りこみます、
使用するのは普通の自動車用のワックス(笑)

HI3C0054
HI3C0054

蝋が入っていれば何でもOKです、固形、半ねりが良いかなぁ、、
これを「キッチリ塗りこみ、乾燥、拭き上げ」を最低3回、塗り残しがあ
ったら剥離不能で泣きが入りますから重点的に!!

HI3C0057
HI3C0057

HI3C0059
HI3C0059

ワックス塗布だけでも剥離性は良いのですが、更に剥離材を塗りこみます。

HI3C0060
HI3C0060

容器に青色の剥離材を取り分けて、スポンジで薄く塗り広げて、、、、
ふと横を見ると青色好きのお友達が剥離材の蒼に魅入られて「綺麗、、、」なんて言ってます、
飲まないでね、、、たぶんお腹こわすから、、、

剥離材を薄く延ばして十分乾燥させて剥離処理完了です。

HI3C0061
HI3C0061

塗り伸ばすときに、刷毛目を残すと雌型に残るので注意です。

次に、雌型の1層目、つまり表面になる部分のゲルコート塗布です。
今回は白ゲルコート仕上げで作ります。
ゲルコートを良く攪拌して、カップに取って、
最初にコバルト(硬化促進材)を混ぜて、、、、(完全に混ざるまで良く掻き混ぜるコト!!)
次にスチレンモノマー(希釈材)でエアガンで吹ける粘度に調整、
最後に、パーメリック(硬化剤)を1:100ほど混ぜて材料完成

HI3C0063
HI3C0063

このときに混ぜる順番が重要です!!
コバルトとパーメリックが直接触れると急速に反応して発火します。

作ったゲルコートをエアガンに入れて、、、
ガン吹きの基本通り「一定の距離、一定のスピード、一定の量」を平行に吹き付けてダレる寸前まで吹き付けます。

HI3C0064
HI3C0064

ぶしーーーーーっ 

HI3C0066
HI3C0066

ぶしーーーーっ

HI3C0068
HI3C0068

吹き付けか完了したら完全硬化まで1日以上放置します。
表面硬化状態で、FRPをライニングすると、FRPの硬化収縮(硬化するときに1%ほど縮む)に引っ張られて型表面の半硬化のゲルコートにシワが寄って失敗になります。

キリのいい「硬化待ちで」まで作業が進んだところで、今週はココまで!!

HI3C0075
HI3C0075

次回はゲルコートの上にFRPをライニングして雌型の構造部分を作ります~
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