強大な力の中で、、、

日曜日の滑空場、、、
綺麗に晴れた日曜の朝、、グライダーを格納庫から引き出し、
近くの工場の煙突からたなびく煙で風を見ていると
それぞれの煙が違う方向に流れています??
空域のチェックに上がったカブからも強い上昇気流と下降気流のレポート、

北風と南風がぶつかって勢力争いをしている最前線、風の変わり目ってヤツです!!
北風と南風がブチ当たり「どっぱぁ~んっっっつ!!」ってなっている状態ですから(笑)
(波がぶつかる様子をイメージで!)
そりゃ~荒れるわな、、、

地上の風は北北西10~15kt(5~7m/s)北風の勢力圏ですので、
風に向かって離陸するので滑走路南端に移動して風の様子を伺って、、、
意を決して離陸!!

今日の機体はSZD-51-1ジュニアです

「型は古いがぁ~あ 時化にはぁ~っ 強いぃ~♪」なんて兄弟船を歌いながら離陸

10mほど上昇したところでイキナリ手荒い洗礼
目の前の曳航機が強烈な上昇気流に煽られ1急激に跳ね上がる!! 
「へっ!?」と思った瞬間
「ぐわぁあぁっっつ」と機体を叩く風の音が大きくなり、Gを感じるほどの勢いで放り上げられ、、、

次の瞬間、曳航機が”すとん”と穴に落ちる様に降下、、
続けてシートベルトに身体が釣られ、キャノピーに頭をぶつける程の下降気流

もう、むちゃくちゃ、、、、(泣)

曳航機と別れ、しばらくすると少しは落ち着くものの、あらゆる方向から風が吹いているので、
修正舵をどばどば入れて暴れる機体を押さえ込む、、、

曳航中に見つけた上昇気流に飛び込んでいくと、泡立つような乱気流を伴った強烈な上昇
昇降計の針を振り切る勢いで一気に1300mへ
先行しているモーターグライダーからの「5kmほど西南西の海上で収束した風による上昇帯を見つけた」とレポートがあったので
獲得した高度を使って挑戦です!!
辛く見積もっても1000mの高度で30kmは進める機体なので十分手が届きます。

加速して下降気流帯を突っ切り、海岸線から海上に進出すると、、
北風と南風の境目が海上の波の形ではっきりと見えます。
形の違う波の境界に並行に沿うようなコースを選ぶと、帯状の広い範囲で上昇帯に乗れます。
風下に流されて上昇帯を外れると、強烈な下降気流に捕まるので

HI3C0337
HI3C0337

機体を風に立てて上昇気流を捕らえ続け、1500m付近で風の波を楽しみました。
波が崩れないサーフィンですね~(笑)

45分ほどすると、風が完全に南に変わって上昇帯も消滅、、、
何時もの南風の穏やかな空、、、

小さなグライダーで強大な風の波を飛ぶ、、、
普段とは違うソアリングを楽しみました!!


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