コイルスプリングが持つ特性で「捻れ応力」を逃がす為に
アッパースプリングシートにスラストベアリングを追加しました。
捻れ応力を抜く事で深くストロークする領域でも滑らかな動きになります。
既にリアサスペンションに採用していて効果は確認出来ています。
アッパーシートにベアリングを入れてグリスを詰めて組み込めば出来上がり、
ダンパーシャフトが転舵軸となるストラット式サスペンションでは、ステアリングフリクションの低減になりクリアなステアフィールになりますます。
(ピロアッパー支持はフリクションが大きく、よりフリクションの低いダンパーシャフト&スプリングシートで捻られています)
ダンパーの各部実測とプリロード設定
パンプラバータッチまでのストローク 95mm
アッパー&ロアースプリングシート間 220mm
プリロード設定
走行前軸重量 825.94kg
走行単輪重量 412.97kg
バネ下重量 25 kg
バネ上重量 387.97kg
スプリング設定
ツインスプリング仕様
プライマリースプリング 14.8kg/mm
密着荷重 375kg
メインスプリング 10kg
有効ストローク 72mm
耐荷重 720kg
合成1次レート (14.8x10) ÷ (14.8+10) = 5.97kg/mm
1次レートストローク量
375kg ÷ 5.97kg/mm = 62.81mm
メインレート1Gストローク荷重
バネ上重量387.97kg – プライマリースプリング密着荷重 375kg = 12.97kg
メインレート ストローク量
12.97kg ÷ 10kg/mm = 1.297mm
総1Gストローク量
62.81mm + 1.297mm = 64.197mm
ダンパーストロークバランス
全ストローク量 95mm
縮みストローク 30.803mm
伸びストローク 64.197mm
縮みストローク耐荷重 30.803mm x 10kg/mm = 308.03kg
設定荷重倍数 2G = バネ上重量 387.97kg
不足耐荷重 387.97kg – 308.03kg= 79.94kg
設定プリロード 79.94kg ÷ 10kg/mm = 7.994mm
後日、いつもの場所で軽く走らせてみました
バンプラバーに当てて規制していた縮みストロークをプリロードを掛けて増やしたので
荷重が掛かって深くストロークした位置でも良く粘ります、
ロール量が増えてレスポンスは鈍りますが、外乱に対するライン維持安定が良くなった事にメリットを感じます。
ストローク感は素晴らしくスムーズでひたひたと路面に追従します♪
車高は、ほぼ水平位置(これでも微妙に前下がり)に設定
走らせると旋回後期のパワーONでリア、アウト側の沈み込みが多く、巻き込むような動き、
リアスプリングのレートUPを考えてます。