曲技トレーニング 13回目

先日のことですが、、、
耐空検査フライトを実施して、無事に耐空性が認められました。
これで1年間フライトが可能です♪

引き続き、トレーニングフライトに入ります。
前回のトレーニングから約1ヶ月前 前席でのフライトは2ヶ月前
かなり間が開いてます。

No.13
シーケンスは前回と同じ
8320608_1033375467_96large

スピン
8320608_1033376182_191large
前回の失敗を踏まえてラダー先行でエントリーしたのでOK
手順としては、水平飛行状態を維持して静かに減速
(パスをはっきりと上げると減点対象)
80km/hを切る辺りから僅かにバフェットを感じるので、Fullラダー入力
旋転方向に倒れこむように巻くのでノーズの落下を釣るようなイメージでエレベーターFullUP
ラダーとエレベーターを保持して旋転持続、
スピン状態に入っていれば、A/Sは増速せずに持続、
(増速する場合はスパイラルに入っている)
旋転停止の90°手前でリカバリー操作
旋転方向と逆にフルラダー
エレベーターUPをニュートラルからDown方向に緩める
旋転停止とほぼ同時に剥離状態から回復するので、ラダーニュートラル
更に機首を押し込むイメージでエレベーターDown、垂直ラインを出す
垂直降下で次の科目のエントリー速度まで加速、
垂直降下中にエルロンロールでヘディングを修正 (気付かれないように静かに、、、)
次の科目の速度にあわせて水平状態に引き起こす。

インメルマン
8320608_1033376193_226large
スピンから250km/hで出て、エントリーまでの科目のつなぎでポジション確認とヘディング修正を行った。
修正に手間取り230km/hまで速度を失う、ピッチを下げて増速を試みるが、BOXの縁になり240km/hからのエントリーになる、
この自転でほぼ失敗が確定、
1/2ロールでLevelに戻すがピッチが下がる

※250km/hからの高速エントリーが必要な科目で速度を失うと再加速には大きな失高を伴う、
前の科目のから出る時点で速度、ヘディング、水平姿勢を確立して、ラインを出したら速やかにエントリーすることが大切

45°DownLine
8320608_1033376195_250large
翼端と水平線をみて-45°を確認ほぼOK、

5/8ループ~背面水平飛行
8320608_1033376203_7large
200km/hからの5/8ループで背面へのエントリー -45°ラインが少し浅い、翼端と水平線の確認をする事
200km/hでの背面水平飛行は安定 真っ直ぐには段々飛べるようになってきました。

背面旋回
8320608_1033376208_254large
コントロールが不安定なので45°バンクで実施、バンクを確立後のエレベーターDownが強くA/Sを失い失速
1/2ループでリカバリー

あまりにもコントロールが機体の後手を踏んでいるので、シーケンス中止を宣言

単品でのフィギュアを実施
ループ
8320608_1033376171_18large
一番多く実施している基本的な科目なので安定して実施できます。

ハンマーヘッド
8320608_1033376175_158large
210km/hからのエントリー
左翼端と地平線を見て垂直姿勢を確立、維持できたが、ラダーのタイミングが早く、綺麗に機首が落せない
滑らせる量も少なかったのかもしれない
かなりの回数を行っているが、、、かなり難しい
納得できたのは今までで1回だけ

エルロンロール
8320608_1033376188_202large
200km/hからのエントリー
後半の背面からの1/2ロールで毎回沈むので、失敗を承知で緒言と姿勢を確認してみる

エルロンロールを2回実施したところで、対地高度300mでリミット

今回、エルロンロールを観察して見つけた傾向
エントリー200km/hからのエントリー
1/2ロールまではピッチを維持しているが背面状態からノーズを落として沈み始める
背面までの1/2ロールの間で速度は大きく変化していないのでエネルギー不足になっている訳ではない
背面からの1/2ロールで速度が10km/hほど増え、明らかにラインが沈む

今まで教わっていたロールは、ロール中でのエレベーター操作によるヘディングのズレを避け、
あらかじめロールエントリー前に僅かにピッチUPしてエレベーターは固定 ロール中の背面姿勢でのピッチの違いを修正していない、

これにより
200km/h positiveでのピッチを維持するエレベーター位置のまま1/2ロールで背面に入ると
200km/h negativeの姿勢にはならず、ピッチが不足してラインが沈む
ロール開始から1/2ロールに掛けて連続的にエレベーターをDown方向に入れて背面200km/hのピッチに持ち上げ
1/2ロールから2/2ロールに掛けては200km/h positiveのピッチにあわせてエレベーターDownを緩める

インメルマンやチャイニーズループでも背面からの1/2ロールで崩れるのは背面状態でラインを維持するピッチ角から
正面状態での200km/hのピッチに戻せずに
正面に移るに従い背面で使ったエレベーターDownが残り自分で突っ込んでいるのかもしれない

とにかく背面状態でのピッチ量を理解して姿勢遷移をコントロールできるようにならないと、
次回トレーニングでのエルロンロールは、ヘディングぶっ飛びは目を瞑って、ピッチコントロールによるライン維持をメインにして飛んでみます


人間の耐空性確認

今年も無事に第一種航空身体検査に合格。
これで人間の耐空性も認められました♪
今年からは人間も耐空類別”曲技A”ですね(笑)

朝0930に検査開始で1000頃には終わる手際良さは助かりますね~

今回は「血圧とBMIを下げろ」とありがた~いお説教を頂きました。

4月に入ってから「とにかく痩せなきゃダメなんだよ!!」と思い
晩御飯に春雨スープを必ず出すようにして白米を減らしてます♪

毎年羽田空港診療所に電車で行くんですが
ターミナルが3つになっていて軽く迷いました。「羽田空港診療所」は国内線第1ターミナルですね
間違って国内線第2ターミナルに行ってしまった、、、

さて、これから急いで会社に行けば午後は仕事が出来そうです~


お花見ドライブ♪

久しぶりにM3で箱根に上がってきました。
天気予報は曇り後晴れ
予報は回復傾向ですが低気圧の後面に入ったので西風が吹いているのが今一です
西側の斜面(三島側)から山頂付近は霧に包まれますね、、、
気温が上がって露点温度から離れるまでは東斜面にルートを取って
まずはターンパイクへ 続きを読む お花見ドライブ♪


E36 M3 車高測定方法と基準車高、及び調整範囲

車高は車の挙動に大きな影響を及ぼす大切な要素です。
タイラップがBMW M3に乗るのは運転を楽しむ事が目的であり、
停車中の”見た目”はどうでも良い事です。
(走っている時はどうせ車高なんてわかんないし、、、) 続きを読む E36 M3 車高測定方法と基準車高、及び調整範囲


MDM-1 FOX 耐空検査整備

一年に一度の航空機の検査です。
トレーラーを格納庫に着けて胴体を引き出し整備開始
8320608_1072340986_206large
キャノピーを取り外し、コクピットのアクセスパネルとシート、バッテリートレーを全て取り外し、
掃除機を掛けて土埃を取り除き
リンケージ各部の清掃とグリスUP
効きが不安定だったブレーキの分解点検とフルード交換
が主なメニュー

整備担当のN西さんは元エアライン整備士
プロが見る整備のポイント教えて貰えます。

先ずは、全てのアクセスパネルの取り外し
8320608_1072340969_9large
パネルを固定しているスクリューを赤い小袋に入れてパーツに括る
8320608_1072340966_3large
小袋に入れて部品毎に止めて置けばスクリューの取り違えは起きないし紛失も無い
8320608_1072340964_163large
コレは良い方法ですね

次の作業は
キャノピー、シート、全てのパネルを取り外し空っぽになったコクピットをひたすら掃除機で吸いまくる、
8320608_1072340892_49large
なるべく土埃を持ち込まないように乗っていますが、、、
アクセスパネルの奥などの細かい所に入り込んでます。

次に無線機のバッテリー端子の半田付け、
今まではカシメて圧着でしたが、この機会により確実な半田付けにしちゃいます

お昼休みを挟んで
気になっていたブレーキ関係の分解点検

構造は片持ちシングルピストン、フローティングキャリパーにソリッドディスクの組み合わせ
8320608_1072340930_10large
原付のディスクブレーキと同じですね(笑)

分解してパッドもほとんど減ってないし、ディスクの不具合もなし、
8320608_1072340982_111large

8320608_1072340979_229large
まぁ、考えてみれ600kg近い重量の機体を120km/hから止めてるブレーキだけど、1フライトに1回しか使わない
そんなに負荷が入っている訳じゃありません、、、

分解したときに気が付いたのがキャリパースライドの固着
8320608_1072340974_201large
片押しシングルピストンキャリパーのスライドピンが固着すると十分にディスク
を挟む事が出来なくなるのでフィーリングが悪くなったり効きが悪化します。

しかも良く見るとスライドピンの部分にダストブーツが無い
水も埃も入り放題ですね、、、
スライドピンとキャリパーマウントを掃除して薄くグリスを塗って様子を見ます

最後に怪しいのはエァー噛み
背面飛行時にはブレーキシステム一式が裏返しになるのでリザーバータンクとマスターシリンダーの間で
フルードと空気が入れ替わりブレーキラインに入り込む
可能性があります。

作業はフルード全量交換
キャリパーのニップルが真下に付いているので普通にエァ抜き出来ないので一度
全量抜き取り、キャリパー側のニップルから新しいフルードをポンプで送り込み
ブレーキラインを満たします。

最後に整備士の目でリンケージやレリーズの点検をして確認完了
全てのアクセスパネルを閉じ、コクピットを組み立てて前半戦完了

週をまたいで後半戦。
良く晴れて良い天気だったので、先ずはクッションを干します(笑)
8320608_1072340914_211large

N西さんは主翼の点検
負荷が大きい曲技機なのでより慎重にクラックをチェック
構造体のクラックテストはコインタップで音を聞きます。
構造体までクラックが入っていると、音が変わるのでクラックの深さの目安になります。
気になっていたエルロンヒンジの付け根のクラックはコインタップの結果構造体
までは届いていない表層のゲルコートクラックで一安心

主翼点検の間にタイラップに預けられた仕事は、コクピット内のプラカード(指示表示)の張り替えとキャノピー磨き
ちゃっちゃと古いプラカードを剥がし脱脂して張り替えで完了

続けてキャノピー磨き
最初は水拭きで終わりの予定が、、、
仕上がりが綺麗じゃない曲技中のショルダーハーネス外れて付いた傷も気になる、、、

N西さんに相談すると
耐水ペーパーとミラーグレース(キャノピー磨きコンパウンド)を出して磨くコトに

爪に引っ掛かる深い傷の周りにマスキングテープを貼り
8320608_1072340900_126large
最初に3600番のペーパーで傷が消えるまでしっかりと水研ぎ

傷が消える代わりに擦りガラス状態になるので6000番→8000番の順番で磨き、透明度を上げて

最後はミラーグレースで全体的に研磨
仕上げにネル布で磨いて完了
8320608_1072340895_88large
透明に輝くキャノピーは磨いた甲斐があります♪

最後に尾輪の分解点検
8320608_1072340939_20large
アクスルシャフトを抜いて尾輪単体にして掃除
8320608_1072340936_233large
ホイールのクラック、タイヤの摩耗と状態を確認
8320608_1072340921_141large
アクスルシャフトやカラー部分にグリスを薄く塗布しながら組み立て

コレで整備完了
来週の日曜日に耐空検査フライトを実施します。


すこしずつ挑戦してみよう