Guinand 耐Gテスト

日本での最後のトレーニングを使って、Guinand S-90スペシャルモデルの最初の耐Gテストを行いました
テスト前の1G環境での日常使用での誤差を計測の後に、トレーニングフライトでGを掛け、
12時間後にもう一度誤差を測り変化を比べます
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最初にこの時計の持つ誤差を測定すると
24時間毎にゼンマイを全巻きして+12秒の誤差 5日 120時間毎に1分進みます。
12時間で+6秒の誤差を持ちます

日曜日の0800に時報との誤差を比べると 
時報+32秒

4回のトレーニングを実施、
このときのピークGは+5.5G インメルマンで不要なGを掛けてエネルギーロスを招いたようです。
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トレーニング終了後、機体を分解してトレーラーに格納
航空日誌とフライトログの整理をしたあたりで2000
時報との誤差を確認すると
時報+38秒

12時間で+6秒は変わらず。

5Gx4回程度じゃビクともしないって事ですね、
初回の耐Gテストはまったく問題無し、
来週からポーランドに一緒に渡り、トレーニングと競技会を通じて2週間の連続テストに入ります。
ギナーンのムーブメントの精度はGに影響されるかがテストを通じて明確になります。


Guinand(ギナーン) タイラップ仕様 プロトタイプ

僕のグライダーアクロを応援してくださっているGUINAND(ギナーン)JAPANさんから、新型のプロトタイプが届きました。

GUINAND(ギナーン)の時計とは、、、

第2次世界大戦時にドイツ空軍パイロットとして活躍したHelmut Sinn氏の実戦経験をもとに
時刻を確実に一瞬で知るために装飾を切り捨て”見やすさ”だけに特化された時計です。

GUINAND JAPANさんが仕様を決定して、GUINAND社のマイスターがハンドメイドで組上げたカスタムモデルです!!

プロトタイプですが、外見は既存のモデル同じだから公開OK♪
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モデルラインナップ中の視認性に特化した「Series-90」をベースに黒の文字盤に白の全数字仕様
ムーブメントはシンプルな手巻きゼンマイ、プロトタイプなので中身の変更点は不明、
(どうやら新型らしいです)

プロトタイプが僕の手元にやってきた理由は、
2012年度のトレーニングキャンプとポーランド選手権の19日間を使っての耐Gテスト依頼で、
トレーニングキャンプから競技フライトまで、この時計と一緒に飛び、12時間.24時間毎での精度テストを実施します。
ほぼ連日、曲技飛行のGを喰らわせる耐久テストって、、、あんまりないんじゃない(笑)

僕が時計に求める仕様は、
普段のフライトから競技、イベント等での時間管理を重視した「完全合理主義仕様」の”時を計る”計器

外観での特徴は、
アウトドアでの使用を前提とした汚れに強いステンレスバンド仕様
ベゼルは潔く”アビエイターモデル”のお約束のような計算盤も無し
実際に航空機の航法で腕時計のベゼル計算盤なんて使いません、そもそも小さくって見えないでしょ

まじめに航法する場合はこんな専用のフライトコンピューター(航法計算盤)をくるくる回して、
到着時間や消費燃料を計算します(笑)
フライトコンピューター(航法計算盤 AN-2)
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もしベゼルを付けるとしたら、「GUINAND-31」モデルのようなのような分刻みベゼルですね
必要なのは、「何分経過したか?」を認識すること。
ナビプラン用紙に時刻を記入してちまちま暗算するより、ベゼルを見て一発判断の方が確実です。
普段の生活だと”カップラーメンの時間”から”ドライブの休憩時間管理”まで、イロイロと使い勝手が良いんです♪

ブランド系の華やかさはありませんが、メルセデスW201 190E-16V ,BMW E30M3やポルシェ964辺りまでが持つドイツ製品独特の”凄みのある機能美”、
実に男っぽい雰囲気です。
(ほとんど軍用時計みたいな生い立ちですから、、、、)
機能に特化したコンセプトだけあって、実際に使ってみると見やすくて良い時計です。

明日はポーランドでの連日テストの前の精度テストとして、Gを掛けた状況での精度を確かめます。

こんな時計と一緒に飛ぶからには、時計に負けないように頑張らなくては、、、、

ちょっと心に引っかかるのが、試験用のプロトタイプなんで、この夏が終わればGUINAND社に帰ってしまうんですよね、
プロトタイプの宿命で、もしかしたら分解されちゃうかも、、、

あと数週間もすれば一緒にポーランドの空を飛び、「競技曲技飛行初参戦の思い出」も仕様に追加されるんですが、
どうにかならないかなぁ、、、


国際免許取得♪

今日は天候不良でフライトが中止になったので国際免許の申請に行ってきました。
去年ポーランドで足が無くて大変でしたので、今年は買い物にも自由自在です♪ 続きを読む 国際免許取得♪


あと1ヶ月しかない!!

7月1日~19日、日本を離れます。
もちろん目的は”Advanced&Unlimted Glider Aerobatic Polish Championships”「ポーランド グライダー曲技飛行選手権」に出場するため
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この先の世界選手権へ進むためにFAI公式戦でリザルトを残す必要があります、
(もちろん出来る限り高成績で!!)

予定としては7月1日に出国して、去年と同じポズナンでポーランドチームと一緒に1週間のトレーニングキャンプを行い
7月10日~15日にポーランド選手権に参戦
7月19日に帰国の予定

いよいよ実戦です、、、

もちろん、かなり追い込まれています。
FOXでの曲技飛行回数も100回を超えてきていますが、”乗りこなす”感覚は薄く、飛ぶ毎に曲技飛行の難しさを感じています。
「FOXに貢いでいる金額が少ない」とか「グライダーはカネだ!!」と敬愛する教官は申しております(笑)

まぁ、、、、ミもフタもありませんが実際に競技ってそうですよね、
同じ才能だとしても「練習量が多く、優れた機体に乗る者」が勝つのは道理ですから
極論として「リザルト=カネ」です。
って事は「ひたすらカネと時間を突っ込めば勝てる可能性が高くなる」って方向で考えましょう(笑)
(君の場合才能にも問題がねぇ、、、って聞こえてきますが、何か? イマニミテロヨ、、、)

「シーケンスをいくら飛んでも進歩が見えない」と感じたので違う方法で技量向上を目指します。
普段の練習の合間の冗談交じりの会話の中で気がついたこと、「ロール系よりループ&垂直系方が簡単に感じている」
「テールスライドやハンマーヘッドはエルロンロールより簡単」なんて冗談半分で言っていた時に気がついたのが、、、

科目の好き嫌いを並べてみると、嫌いな科目の出来がことごと悪い

エルロンロールは1/2~2/2の背面領域がダメ
キューバン8は背面45度ダウンラインの姿勢が嫌い
インメルマンも背面からの1/2ロールでラインが沈む
背面飛行、背面旋回 安定感不足

まぁ、上手く出来ないから嫌いって思っていたのですが、偏りが激しい
背面飛行に対して気持ち悪いとか怖いって感覚があるから体に無駄な力が入ったり、不要な緊張状態になっているんじゃないかと考えてみると
単純に考えれば「背面飛行への馴れと精度の問題」って事です
基礎の部分のレベルが低いって事ですね、、、orz

で、ド直球な解決方法として「背面飛行祭り♪」でした 
いつもと同じく1200mから練習開始、200km/hから1/2ロールで背面に
あとは、ひたすら背面直線飛行と背面旋回を繰り返しBOX内でオーバルトラックを描いたり、360度背面旋回してみたり
速度を変えてみたり、、、

航空機の基礎練習の直線飛行と旋回の背面版です。

数回の飛行を繰り返して体力を削られヘロってきて脱力したときに、技術的ブレイクスルー!!
背面直線飛行でハーネス(シートベルト)とラダーーペダルのつま先ストラップのにすべてを預けるように全身の力を抜くと
-Gにひたすら我慢していた感覚が消えて機体姿勢が安定、
速度も安定して視界も広がり頭上に広がるR/Wが思ったよりゆっくりと流れていく
緊張感も薄れて視界が広がるような感覚

「力を抜けば良い」って聞いてはいましたが
背面飛行に慣れるってコノ感覚なんですね!!
いままで、力を入れていた認識はこれっぽっちも無かったんですが、物凄く緊張していたんですね(笑)

技量的には僅かな精度向上だとは思いますが、精神的には一気に楽になりました。
曲技飛行って考えてみれば通常の飛行状態とは異なる状態での飛行精度を競う事なので
初期段階では「-G環境下でのコントロール能力」が重要だと思います。
この「コントロール能力」は技術的な面より精神的な要素が大きいと思います。
どんな乗り物のコントロールも「恐怖」や「緊張状態」ではまともな判断とコントロールなんてできませんよね、、、

残り少ない日本での練習を上手に使って少しでも上位を目指します。
S井教官と話した基本戦略は、、、「10点満点を目指しての精度」より「フィギュアを確実に飛んで0点だけは避ける」方向
「せめて赤点取らずに進級することを目指しましょう」って事ですね、、、orz

とにかく、、、ビビッてます


MARANGONI Mythos  2nd Impression

300kmほどタイヤ慣らしを実施して空気圧を補正したら良い感じになってきました。
欧州系風船タイヤが好きな方なら、このタイヤお買い得感あります♪ 続きを読む MARANGONI Mythos  2nd Impression


すこしずつ挑戦してみよう