カテゴリー別アーカイブ: Glider

日曜日はお手伝い♪

日曜日は大利根にFOXの運航のお手伝いに行ってきました。
先日のフライトの後にカラーリング&スモークシステムを追加したそうです。

整備士のN西さんの車に便乗して少し早めに大利根に到着、

到着も早々、頭にトンボ乗せてます(笑)
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機体をトレーラーから引き出し、大利根のスタッフの方と一緒に機体を組み立て、、、
主翼ドーリー(キャスター付きの翼受けスタンド)無しで組んだら主翼が重いっ、、、
しかも、上半角”0”なので翼の高さが中腰の姿勢
腰が砕けそう(涙)

せっせと機体を組み上げて、新しいカラーリングを鑑賞、、、

SANYO DIGITAL CAMERA
SANYO DIGITAL CAMERA

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カッコイイ♪
色が入ると雰囲気変わりますね~ 
作業担当のマイクさんが、クラック補修や、エレベーター、ラダーのマスバランスの調整、カラーリングのコダワリ(キャノピー内側にも赤のピンストライプ!!)
を日本語と英語を交え身振り手振りに擬音連発でプレゼン(笑)

わかるよ、その気持ち、、、苦労した作業は可愛いんだよねぇ~

続けてスモークシステムの取り付け

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FRP製のマウントを翼端にビス止めして、

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フラッター防止のテーピング、

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スモークは、発煙灯に12Vのニクロム線イグナイターを取り付けた大物の煙花火
車の発煙灯の軽く2倍はありますね~

準備が出来たら滑走路の端に機体を移動して、早速フライト
タイラップは地上のお手伝いとN西さんから預かったデジカメで撮影係
スピンリカバリー、Vne(超過禁止速度)までのフラッターテストを含めた耐空検査フライト、

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マイクさんの体験登場も含めて合計3回のフライトも無事完了

トレーラーに詰め込み、板倉に陸送して作業完了♪
今後の活動が楽しみです。

とりあえず、僕も陸送できるように牽引免許取らなきゃねぇ、、、、


翼を着る感覚

日曜日は久しぶりに単座機でフライト、
搭乗人数が少ないと単座機出すのは気が引けるんですよね、、、、

なにせ、グライダーは一人じゃ飛ばせません、
長い主翼&尾翼を分解してトレーラーに乗せて格納するので、朝一番は組み立てから、
小さな単座機でも翼幅は13~15m 複座機だと17m、組み立てに3人以上は必要です
(ちなみに「お金持ちのスーパーシップ」になると翼幅25mって地上にいると非常に迷惑であろう機体もあります(笑))
エンジンが無いので飛ばすのだって飛行機に引っ張ってもらうか、ウインチで凧揚げみたいに引っ張るか、、、
地上の移動は車もしくは人力で押したり引いたり、

グライダーの運航は「持ちつ持たれつ」ってヤツなんです、
上昇気流が期待できない条件&この酷暑じゃワザワザ工数使って単座機を出す気にはならないんですよね~

そうは言ってもあまりに期間を空けると、感覚が鈍るので久しぶりにPW-5で飛びました。

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しばらく大柄な複座のASK-21だったので軽い機体は楽ですね~
「乗る」ってより「翼を着る」って感覚になります、
「夏の上昇気流のありかは第二東名のトンネル付近」って事で先行したASK-21の傍まで引っ張ってもらって、サーマルを探します。
ASK-21はサーマルの中で既に旋回中、650mから上に見て大体800m付近かなぁ、、、

先ずは先行機の下に潜り込んで同じサーマルに乗る「他力本願作戦」を決行!!
同じサーマルに乗れば機体の軽いPW-5なら下からグイグイです♪

ニヤニヤしながらASK-21の下に入って同じ旋回方向で探りを入れると、、、、

あれっ、、、
昇りませんよココ、、、

バンクを変えて旋回中心をずらして探るものの時々コツンと昇るだけ、
完全に出遅れです、、、orz

サーマル(熱上昇気流)は地表付近で日射により暖められた(軽い)空気がシャボン玉のようになって昇る現象なので、、、
上手くシャボン玉の中に入れば一緒に昇れますが、
乗り遅れて入れなければ、次ができるまではもちろんダメ、

スグに代わりのサーマルを探して粘りますが、750mで打ち止め、、、
ASK-21は悠々と1000m付近まで昇り、他のエリアに行っちゃいました

結局、単座機で飛んだものの離陸後23分で着陸、、、
うーん、弱いサーマルで粘る事が出来ない、10分~15分粘れれば状況が変わるんだろうなぁ、、

自分のフライトが終わり、お手伝いをしていると、夕方近くに富士宮のお友達が登場。
ふらりと遊びに来てくれました♪

「遊びに来たからには飛んでけ!!」って事でフライトの準備をするうちに、、、
せっかくならタイラップの後席じゃなくて、前席で飛ばして軽いリフレッシュの方が良いでしょ

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って事で、前席に押し込み

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飛行機につないで

教官と一緒に飛んでもらいました(笑)
久しぶりの前席フライトは如何だったでしょ??
トラフックパターンも無難に周り、ナカナカの着陸♪
久しぶりの割には上手いじゃん(笑)

教官曰く「ちょっとリフレッシュすればスグに単座に乗れるぞ」ってコトです、
単座機2機で遊ぼうぜぇ~


空を舞う狐

グライダーのアクロバティック体験してきました!!

0800に東京駅に集合して高速を北に1時間ほど、、、
群馬県の板倉滑空場です。

搭乗する機体は、ポーランド製のアクログライダー 
「ザクワト・レモントゥフ・イ・ロドゥクツイ・スフシェントウ・ロトニチェゴ・エドヴァルド・マルガンスキ式MDM-1フォックス型」
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長い名前だ、、、、関わった設計者の名前を全部連ねたのかな??

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このポーランドの狐、俊敏且つ強靭です
機体概要
  翼長 14m
  最良滑空比   30:1
  自重 345 kg , 最大離陸重量 530kg
  超過禁止速度VNE  282km/h 
  設計運動速度VA   214km/h
  制限荷重倍数   (単座時) +9 / -6.0  (複座時) +7 / -5.0

グライダーなのに上半角”0”の短い翼
エルロンは主翼の半分近くまであるし
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ピンと立てた尻尾は、面積の半分以上が操縦舵面
胴体は縦長でナイフエッジ(バンク90°)での機体の浮きを考慮してます。

コクピット後の小窓やウッドグリップの操縦系統、、、
競技機みたいなコンセプトなのにデザインにも気を使っているのが微笑ましい
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コクピットもソアリングするときに使う昇降計は隅っこに追いやられ
曲技科目を書き込んだメモ(シーケンスカード)を挟むプレートが真ん中に居座り

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強靭な機体構造をあらわすVA設計運動速度214km/hが表示される速度計
横には+9G -6GGまで刻まれたGメーター

グライダーのクセにこれっぽっちも上昇気流を捉えてソアリングしようなんて考えてません(笑)

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操るパイロットの梶さんは「unlimited(無制限)」クラスの競技パイロット
凄い組み合わせです♪

グライダーの競技アクロの世界は、フィギュアスケートに似ていて、
滑走路脇の審査員席前の1km四方のBOXの中で科目をこなし
①”known”規定の科目(ループやロールなど、、)を複数組み合わせた課題を如何に正確に描くか?
②”unknown”競技24時間前に提示される科目を如何に正確に描くか?
③”free”自分で組み立てた科目を審査員に提出して如何に正確に描くか?
の3種目の合計点で戦う競技
組み合わされる科目はとんでもないモノでした。

機体を組んで、朝のブリーフィングを受け、最初のフライト、、、
「-Gの科目が少ないので意外と楽です」って話ですが、イメージトレーニングを兼ねたレクチャーを受けると、、、

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何やらとんでもなく忙しいリズムで科目をトレースしていきます。
科目の端々に”ネガティブ”って言葉が聞こえてくるんですが、、、”背面で”って意味ですよね、、、

科目と”どんな姿勢になるか”のイメージを掴んで、

ポケットの中を空っぽにしてパラシュートを背負い機体に乗り込むと、
アクロ機のお約束「ラチェット付きのベルト」で身体を固縛
普段とは違う後席からの眺め、機内の雰囲気は普通じゃありません、、、

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曳航機のハスキーに引かれて普段のフライトの倍の高度 1400mまで上昇,
機体の位置をスタートポジションに合わせて、曲技開始

スパッとロールしたと思ったら 引き起こしてイキナリ4G超え!!
イメージしていた動きより遥かに俊敏!!
タイラップはGに耐えるだけで精一杯
必死に機体の姿勢を追いかけているうちに科目終了、
1400mから離脱して2分30秒で科目終了って、、、
普通のグライダーなら何にもしないでも25分は浮いてるのに
エネルギーは何処に行っちゃったんでしょう??

コレで身体に優しい科目なの!? 呼吸するヒマ無かったぞ!!
高G状態&高ロールレートの機動を連続で繰り出していくので、身体を休める時間が全くナシ
「酔っちゃいそう」なんて思まれますが、、、「酔う」なんてノンビリした時間すらありません(笑)

梶さん、、、、とんでもない事になってますよ
ほぼ毎週 空を飛んでいるタイラップですが、、、完全に飲まれちゃってます。

参考までに
”G”というのは1Gを地上にいる状態としたときの荷重の単位で、
2Gだといつもの体重の二倍の力が体にかかっていることになります。
   【参考】
   1G:普通の状態
   1.5G:旅客機が最大でもこの位
   2G:バンク60度急旋回のときのG、普通の飛行機はここまで
   3G:気合入れて旋回するとき。だんだん非現実的に
   4G:ジェットコースターはこのくらい。
   5G:ループの開始Gはこの位。気合入れましょう!!
   6G:戦闘機の空中戦はこの辺りから。
   7G:飛んだことを後悔する(笑)
   8G:呼吸できないらしいです。
   9G:エアレースだとこの位掛かってますね
   10G:レッドブルを愛飲するとたどり着けるかも!?

   -1G:逆立ちをしている状態 じわじわと頭に血が上るぅ~
-1.5G:内臓が動くような、「うえっぷ」って感じ、
   -2G:目が飛び出る感じ
   -3G:目の奥に鈍い痛みと変な味が口に広がります。
   -4G:視界にキラキラと星が飛び、顔のお肉が動きます(笑)

最初のフライト終了後、お昼ごはんの「のり弁(から揚げ付き)」をガッツリ頂き、麦茶で水分補充
午後のフライトは”knoun”科目
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科目の表を見せてもらって内容を確認すると、、、
なんだか赤い点線がいっぱいなんですが、、、
イメージ的に赤いとか点線ってキツイとかヤバいってイメージですよね、、
背面でループしたり、背面でスナップロールしたり、背面飛行で10秒とか、ループの途中(270°)から背面ループで(270°)引き起こしとか、、、
つまり、背面系の科目が盛り沢山なんですね、、、

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滑空場から離陸して、曳航時間は17分ほど、1400mから曲技開始!!
スパッと機首を下げて45度でダイブ!!
ネガティヴスナップロールで180反転して背面状態
背面で更にダイブして250km/hからアウトサイドループ(背面ループ)
-1Gの背面飛行状態から操縦幹が前に押し込まれて裏返しに引き起こし
風を切る音が大きくなった瞬間、

「之尾はkdrの伊んdをいじcsぇおもむー~uijf9385」←心の叫び
想像の範疇をはるかに超えた-4Gの世界

もし、身体を固定しているベルトが外れたら、キャノピーを突き破って機外放出ですね、、、

この背面ループがとにかくキツかった、、、
血液が頭に寄っちゃって頭がドキドキするは、口の中は変な味がしてくるは、
-Gで顔のお肉が上に寄っちゃって目が閉じちゃいそう
時間にして数秒、-4Gに耐え引き起こしてそのまま45度でダイブ
ダイブしながら加速中に梶さんから涼しい声で「おつかれさまでした♪」
タイラップはハァハァしちゃってます。。。

加速中で落ち着いたのは数秒
増速したところで一気に+6Gプルアップで垂直上昇、続けてエルロンロール左1/4
減速したところでピッチを90°引き起こして背面飛行
6Gでムギュっと潰されてたから 背面だけどチョット一息、、、

背面飛行からエレベーターを引いて垂直降下、120km/hからネガティブスナップロール3/4回転
操縦幹が押し込まれ、強烈な-Gと共に翼から大気が「ババッ!!」っと悲鳴を上げて引き剥がされ一瞬で3/4ロール
ロール停止後、更に垂直降下で230km/h 4G引き起こしで3/4ループ
140km/h背面飛行でレベルオフ

背面状態で静寂の数秒、
もう一度
4G引き起こし 3/4ループで垂直上昇姿勢、連続して-4G 1/2背面ループで垂直降下、
垂直降下で150km/hに達したら、3/4スナップロール+Gのスナップロールは爽快!!

45度でダイブして250km/hまで加速、6Gでプルアップ、垂直上昇1/4エルロンロールからハンマーヘッド
機首を垂直に立てた姿勢を維持、全ての速度エネルギーを位置エネルギーにトレードして垂直上昇
速度がなくなってきたところで機種を左に落して垂直降下 
頂点付近はほぼ無重力 体が楽&呼吸が出来る♪ 
軽重力って幸せ、、、
最後はクルリと機首を下に向け垂直降下

垂直降下からレベルに引き起こして、220km/h」からローリングターン
180度旋回を行いながらエルロンロール1回転
前半は+Gの旋回で後半は-Gの背面旋回、何でコレで旋回できるの??

最後はハーフキューバン エイト(ループ頂点から背面45度ダイブ)
4ポイントロール(90°毎に刻んで4回で360°)の1/2でレベルオフ、科目終了!!

着陸して機体から降りたら、

目眩でふらふら、
脚はカクカク、
頭の奥の入っちゃいけない場所にまで血が押し込まれちゃったような変な頭の重さ
目の裏に広がる妙な圧迫感

確かにfreeと比べて3倍キツかった、、、
おもわず後頭部をコンコンたたいたり、こめかみの辺りを押してみたり(笑)

機体を戻して3回目のフライト、
今回は垂直上昇からエルロンロール1/4の角度チェックをお願いされたので、空間姿勢をきちんと把握しなきゃ、
あの状況でタイラップに出来るのか??
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もう一度科目を確認して飛び立ち曲技開始

3回目ともなると、科目のリズムから「呼吸できる時間」と「力を入れてGに耐える」タイミングを掴んでくるので
酸欠は避けられました(笑)
背面ループの時間は気合一発!!
顔にまで力を入れて目を開き視界を確保するのが精一杯、

空間認識と機体姿勢が一致してくると回りを見る余裕が出来てきます。
動きにメリハリを付ける為に、一気に大舵角を与え高ロールレートで動かし慣性を抑えて「ピタッ」と止める為に一瞬僅かに逆に舵を当てる
翼をみると、曳航中はビクともしなかった強靭な翼が高Gと大舵角でブワンブワンしなってます、、、
チェック項目の垂直上昇中の1/4ロールの角度は、綺麗に止まっているように見えるんですが、、、
地上からの見え方は違うのかな?

3回のフライト同乗したところで、体が悲鳴を上げてタイラップは残念ながらリタイヤ、、、
眼の痛みが引かなくなってきたので、今回はココまで。
少しずつ慣れてきたところだったのに、、

地上に残り、舵さんのフライトを見学、 
「ズォーーーっ、、、キィーン」、、、きらきらと光りながら舞い風を切る音が地上まで聞こえてきます、
強烈なGに晒される環境で、速度と姿勢をマネージメントして次々にマニューバをこなしていく、
世界選手権を戦う競技パイロットの技量の高さに衝撃を受けました、、、
高い目標を見据えた 集中して取り組む密度の濃いフライトはパイロットとして幸せですね!! 
レベルの高いフライトを目の当たりにすると、僕はマダマダですねぇ~

お家に帰っておもむろに鏡を覗き込むと、、、、
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うおぅ!! 宇宙人だァ~(笑)

「カーボンとFRPの狐」にすっかり魅入られちゃいました(笑)
グライダーアクロ凄いです!!
FOXと自由に飛べるようになったら気持ち良いいだろうなぁ~


雲の峰の向こうに、、、

日曜日は親戚の女の子を連れてグライダーに行ってきました♪
週間天気予報を睨みながら、、、「天気びみょ~っ!!」って前日まで悩んでいたのですが。
土曜日の予報をチェックすると「曇りのち雨、日中の降水確率はせいぜい30%、東よりの風」、なんとか飛べそうな雰囲気

0700にお迎えして一路西へ、、、予報通りの天気で空は曇天、大井~御殿場間で軽い雨 ますます微妙な天気、、、
ノンビリドライブ&途中で朝ごはんして0745に格納庫前に到着すると、、、
「ひゅお~っ、、、!!」南東風が妙に強いんですが、、、予報だともっと弱いはずなんだけど、、、

機体を搬出して風に煽られながら組み上げて、ブリーフィングを受けてエリアの気象状況を聞くと、、、

「南東風が山の斜面で吹き上がって、上昇気流が発生している」とのコト、、、
おおっ 大当たりの日じゃん!!

山に風が当たり続ける限り、同じ場所で安定した上昇気流が出る好条件、
「ボケっと飛んでいても 沈まない日」です♪
前回、5時間滞空を達成した気象条件にそっくりです。

こんな好条件で離陸したら満足するまで帰ってきません(笑)、
単座機2機はどうぞご自由に好きなだけ滞空
複座機は1時間をリミットで運航開始。

ところがタイラップ、、、悩みます
確かに滞空するには好条件だけど、滑走路の方角と風の向きが気に入らない、、、
滑走路は南北方向に伸び、風は東南東15kt(7m強)
完璧に横風で離着陸なんですよね、、、、
オマケにコレだけ風が吹くとウインドシアー(風の変わり目の乱気流)も出ているかもしれない、、、

タイラップ一人ならお弁当とジュースを積んで飛んじゃいますが、
初めてグライダーに乗る女の子が一緒だからねぇ、、、、
初めてのグライダー遊びで「怖い思い」させたら、二度と遊んでくれなくなっちいます。

とりあえず、少しでも風が弱まるように搭乗順番を午後にして
他の機体の離着陸の様子を見て、曳航機のパイロットに上空の様子を訊きながらスタンバイ

・・

・・・

昼下がり、、、ちっとも風が弱まらない、、、orz
相変わらずの 「どクロス15kt」、もう笑うしかないっす。。。

救いなのは離着陸を見ていると機体が上下方向に弾かれるような動きが無いので、安定した横風のようです。
降りてきたパイロットに話を聞いても「酷い乱気流は無い」様子

「離陸と着陸でチョット揺れるけど 大丈夫!!」ってコトで、出発を決断!!
大袈裟だと思いますが、飛ぶ前にキッチリ決心しないと「飛んでから後悔」するんですよ~

滑走路の北端からパイパーに引かれて離陸を開始、
横風が入っているので、十分に加速するまで機体を地上に押さえておいて、
速度が付いて舵の効きが良くなってから、ヒョイと浮き上がらせるように離陸。

時々、軽く煽られる程度で風が安定しているので一安心 
海上から高度を上げて山のエリアへ、、、700mほどで曳航機から離れて風上側の山の斜面にコースを取ると
お馴染みの山の斜面にイイカンジの上昇気流♪
+2m/sほどで高度を上げて行き900m手前で打ち止め、

15分ほど上昇気流の傍で後席の女の子にグライダー操縦の簡単なレクチャーをして空中感覚に慣れてもらって、
思い切ってお出掛けです。

グライダーで風下に飛ぶのは、帰りの必要高度(エネルギー)を考えるとイイ判断ではないのですが、
上手い具合に山の斜面が風に対しているので、稜線沿いに飛べば上昇帯があるはず、

斜面に沿って西に進路を取ると、斜面上昇風の道が出来ています♪
堤防沿いにかもめが羽ばたかずに飛んでいるのと同じ状況です
西に進み一気に浜石岳に移り東側斜面の上昇風を使って1000mまで上昇
帰りに使う高度の保険を作ります。

浜石岳の斜面を使って雲の上まで昇り、飛行速度を上げて下降気流を突っ切り風上の滑空場へ、
次の搭乗者が待っているので高度処理をして着陸です。
横風が強いので、舵の効きを良くするために普段より10km/hほど速い110km/hで着陸進入
特に風が悪い時の着陸は「機体を押さえつける気合」の要素が結構あります(笑)
接地の瞬間に軽いショックはあったけど、まぁソコソコの着陸

曇り空でチョット景色はイマイチだけど何時間でも飛んでいられるような気象条件
初めてのグライダーでイキナリ好条件に当るって運が良いね~

また一緒に飛ぼうねェ~♪


複座機の楽しみ方

先週は雨上がりの中盤辺りから積雲の浮かぶ初夏の空でしたね、、

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日曜日の朝は上昇気流がありそうな高さのある積雲が広がり、滞空できそうな雰囲気、

せっせと機体を組み立てて、
軽く汗ばむ陽気でも防寒用の薄手の上着を羽織り、ジュースを積み込み
「ちょいと1時間ほど遊んでくるかっ♪」と狭いコクピットに「意気込み」ってヤツを最大離陸重量イッパイに詰め込んで飛び立つと、、、

早速、サーマル(熱上昇気流)をHit♪
サーマルの中に飛び込むようにエルロンを押し込み、ラダーを蹴って旋回に持ち込む、、、
機体の風を切る音が大きくなり、昇降計の指針が跳ね上がるのを横目で見て、、、
「+2m/s、、昇っちゃうよぉ~っ!!」

順調に高度を上げるPW-5、、、、
ん、、、およよっ??、、沈んでる

サーマルが小さすぎて入りきれてないじゃん、
ぐるっと旋回して赤字決済ですか、、、orz
バンク角を変えて旋回をズラしサーマルに寄せるも、全然ダメ

見切りを付けて次のサーマルを探しにエリアを変えるも
見事な下降気流帯
行く先々で「ド沈下」にハマる自分の人生のようなフライトを堪能し、、、、16分で帰ってきちゃいました(泣)

700mまで引っ張ってもらうのが6分
230mから着陸までが3分
470mの自由滑空が7分って、、平均で-1.11m/s

僅かな上昇気流を捕まえて必死に粘って、カタログ値以下を叩き出す、、、、
何もしないでボケッと真っ直ぐ飛んでる方がマシだって(笑)
準備万端で出発して、速攻帰ってくる、
上着とジュースが虚しいフライトでした、、、

まぁ、今日は滞空できなくても穏やかな空なら良いんです、、、、←負け惜しみではない

「マヌケなミスで海外旅行をパーにした不憫な母様」がヒマを持て余していたので
先日の嵐で流れた「親孝行フライト」のリベンジです!!

トレーニングの合間を見てASK-21を借り出し、後席に母様を乗せてのフライト
曳航機のパイパーカブに引かれ、景色を眺めながら700mへ昇り
沈下帯だらけの空をなるべく沈まないように、揺れそうなエリアをなるべく避けて、、、
グライダーらしい鳥の視点を考えて、山の稜線に沿うコースを選び斜面を吹き上がる風を捕まえてみたり、海岸線に沿って飛んでみたり、、、 
出来るだけ可能な限り静かに着陸、、、
タイラップ母様、ご満悦の様子♪

は~、久しぶりに真面目に飛ばした 
教官乗せるより気を使うなぁ、、、、

昼下がりの滑空場に富士宮のお友達が登場!!
以前、セスナで一緒には飛んでいますが、グライダーで一緒に飛ぶのは始めてです。
お友達はグライダーのライセンサーなので、上空で機体を預けて楽しんでもらいましょ♪

カブに引かれて700mまで上昇、、、
ルートはひたすら風下、、ええ~っ(泣)
山が雲に覆われて飛べないからって、こんなに風下に連れてこられちゃうとチョット不安になりますって

滑空場に戻るには風下から風上に向かう事になるので、対地速度が落ちて高度をロスします。
ざくっと目安を出すと、大気速度100km/hで飛ぶ機体に向かい風5m/sが入ると対地速度は88km/h
約10%はマージンが無くなっちゃいます。

後席のお友達と「風上に戻りながら遊ぼうね♪」 と基本方針を打ち合わせて、
操縦を預け「小さな上昇気流のカケラを拾い」を楽しんで頂きました。

小さな上昇気流に大柄な複座機でグリグリと回り込み、
セコく滞空時間を稼ぎます(笑)
ライセンサー同士で複座機って気象条件が良ければ結構面白いかも?

粘りも届かず高度を失ったところで、操縦を交代
穏やかな風だったので、基本的な経路とパス角(着陸進入角)を見せて今回は気楽に着陸
(手を抜いたって事じゃないよ、、、)

上昇気流には恵まれなかったけど、楽しいフライトでした♪