カテゴリー別アーカイブ: Glider

天気がぁ~

ポズナンに到着して2日になりますが、、、

月曜日は快晴だったのですが、曳航機の準備が出来ずに成立できず
火曜日からトレーニング開始の予定でしたが
天候最悪、、、orz

月曜の晩から強烈な「北関東の夕立級」の強烈な雷雨
夜が明ける頃には雨は収まるも、見事な曇天、雲底高度は300m程度
p7

こうなると、どうしようもありませんね、、、
選手権前にキッチリ練習したい焦る気持ちもあるのですが、どうにもなりません

ホテルの部屋にいても気が滅入るだけなので、歩いていけるKobyinicaの駅前に行ってみる事に
駅前と言ったところで、小さな商店と八百屋、ピザ屋、個人露店くらいしかないんですが、、、
去年、いろいろ生活用品を買いに行ったお店は改装中、(ひょっとしたら閉店??)
隣のお店でポテチとミネラルウォーター、露店の野菜&果物屋さんでさくらんぼを買ってぶらぶら、、、

p8
おーE36カブリオレ発見 しかもMTです♪ 

車で5分ほど走れば、去年泊まった ホテル”アドラー”の近くのショッピングモールがあるんですが、
歩いて行くには流石にキツイ
去年、歩いて散策は済ませちゃったしなぁ、、、

結局、ミネラルウォーター、ポテチ、さくらんぼを手にホテルの部屋に戻って、ノートを見直したりネットでポーランド事情を調べてみたり
今まで忙しかったから、休日も必要かな、、、
天候の回復に備えて、焦らず休養って事ですね。

でも、、、天気予報あんまり良くないんだよなぁ~

部屋でミネラルウォーターのアテにポテチをキメながらネットを徘徊していると、みんなでご飯に行こうってお誘い♪

トメック、マグダ、カーシャ、のポーランドチームと梶さんと一緒にポズナンのモールへ、

途中、ちょっと立ち寄った「エアロクラブ ポズナンスキ」
p1
ここはパッと見は去年と全く変わらず、、、
新しいアントノフが1機増えたくらいですね~

”ピザハット ポーランドポズナン市どこぞのモール店”に入って、ピザをカジリながらポーランドの近況や最近のトピック、近日の予定を聞く
(英語力不足で聞くのが精一杯)
どうやら、ポズナンからリブニックに移動してトレーニングキャンプを行い、
そのまま選手権会場のイレニヤグラに入るらしい、、、

まぁ、飛べるならどこでもOKですって♪
リブニックで飛ぶのも良い経験になるでしょ!! 

ポスナンの状況は去年とは随分変わったみたいで、ポズナンの航空科の学生のグライダーサマーキャンプは援助が絶えて中止
ポーランドチームの練習も滞っているようで、、、、
今年はかなり苦しい状況のようです。

で、、、そんなこんなの話を聞きながら直径40cmはありそうなピザと500mli以上あると思われるペプシのお値段は

30ズロチ 日本円で750円です、、、
日本の宅配ピザ、ボッタクリ過ぎだろ(笑)
ピザなんてジャンクフードだからポーランドの価格が適正価格だと思うぞ、、、

せっかくのショッピングモールなので、ついでにお買い物を少々、、
去年の夏にトメックに”こいつは美味いぞ!!”と進められて買った”豆とソーセージのトマトソースが我が家のリクエストなので、3本購入!!

p2
”DUZA PORCJA”(Zの上に・が付く) ”どうざ ぽろしぃや”て読めば良いのか?

ふかしたジャガイモや厚切りベーコンと一緒に軽く炒めると美味しいんですよ~
こいつが1瓶600gで7.38ズロチ 185円くらい、、、
相変わらず物価安くて最高です♪

ポーランドチームとも再会できたし、明日から移動も含めて少しは動き始めそう
予定は未定で決定ではないポーランド(笑) さて、何が起きるのか、、、

とりあえず、、、飛ばないと、、、


やっぱりトラブルのね、、、

成田を飛び立つ前にいきなりトラブりました、、、orz
僕は「予定通りの快適な空の旅」は叶わぬ運命なのでしょうか
p1
成田空港に0830に入りポーランドでの生活費として円→ズロチの両替も済まして準備万端、後はお茶でも飲みながらノンビリしようと思っていたら、
「スカンジナビア航空 SK984便は機材調整、、、欠航、、、、」なんて聞こえてきて、
あわててカウンターに行ってみると案の定

欠航!!

はいいっ!?
機材調整なんて聴こえ良く言ってるけど、
「飛行機ぶっ壊れた」もしくは「前の便が飛べなくって成田に飛行機が来ていない」
って事だろぉ

まぁ、騒いでもしょうがないので冷静にカウンターのお姉さんとお話を、、、

「おうおうおう!!どぉ~してくれるんだいっ 予定丸つぶれじゃぁねぇかっ
こちとらぁ千葉の田舎飛行場で遊んでいられるほど暇じゃぁねえんだよっ!!」

うそです、、

「飛べないのは判ったんで、これどーなるんですか?」

去年の旅からすれば日本語圏でのトラブルなんて気楽ですねぇ
チケットとパスポートをカウンターのお姉さんに渡して状況を見てもらうと、

「代替の便の手配が出来ております、ルフトハンザ航空でミュンヘン経由でポズナン入りになります」

到着時間は現地時間の2315
って事であっさり解決、一事は出発が遅れてトレーニングキャンプが削られるかと思いました。

思いもよらずルフトハンザ航空に乗れる事に、
ルフトハンザって格安航空券狙いのタイラップには縁の無い会社だと思っていたので
「到着時間は予定より早くなる上にルフトハンザに乗れる」って、トラブルどころか幸運ですね♪
さすが今年の初詣で引いた三島大社のオマケ付きおみくじが「大吉」&オマケは「枡」だった事はあります!!益々大吉ですから(笑)

1215に搭乗開始で、無事に成田出発
低気圧が寄ってきているので離陸してロシア上空に入るまでは少々バンピーな大気状況で時折コトコトと揺さぶられる
ユーラシア大陸に入ってからは揺れも収まり快適です、

機内サービスはさすがドイツのフラッグシップキャリアー
充実していますね、、、
ドリンクサービスはマメに回ってくるし、CAは和やかな雰囲気
食事にワインサービス付き
食後に映画を楽しんでいると、おやつにケーキとコーヒーサービス、
畿内ラジオ番組はちょっと古いJ-pop特集、
とどめはロシア上空での夕食がすき焼き丼(笑)
参りました、降参です、、、

仮眠でまどろみ、飲み食いの連続攻撃、飽きさせないエンターテイメントプログラム、、、
CAさんと目が合うと、パウンドケーキかジュース持ってくるほどの質量攻撃
家に居るより快適なんですが(笑)

飲食で簡単に買収される僕は瞬殺です、、、
このレベルに慣らされるとLCC乗れなくなるなぁ、
唯一残念だったのが機内ネットサービスを搭載していない便だったので、フライト中にネットに繋げなかった事くらいです。
(結構たのしみにしていたんだよなぁ、、、)

エコノミーとは思えないサービスに溺れてフォアグラ給餌状態を堪能しているうちにミュンヘンに到着、
12時間近いフライトが嘘みたいに短く感じます。
去年のアクションRPGのような旅は何だったんだ??
エコノミーでこれだとビジネスやファーストはどんな世界なんだ?

ミュンヘンに降り立つと現地時間で1730
p2
亜音速で太陽を追いかける西向きのフライトなので現地はまだ夕方、
ミュンヘン空港でポーランド航空に乗り換えて路線バスのような2時間程度のフライトでポズナンに到着の予定が、、
p3
1時間近くの遅れ、、、orz
ここまでくるともうお約束です、すんなりと飛ぶわけが無い

とりあえずミュンヘン空港をさまよって時間つぶし、、、
BMWやアウディの展示の中で、
Z370発見
p4
ミュンヘン空港に飽きた頃、ようやくポーランド航空が飛び立ち
ポズナンに到着したのは日付が変わった2420頃、
夜遅くなのにポーランドナショナルチームのカーシャさんが空港からホテルまで送ってくれて
無事に到着。
p5
約1年ぶりに帰ってきました~
スカンジナビア航空の欠航トラブルやポーランド航空の遅れはあったけど、
結果オーライ 実に快適な空の旅

帰りのスカンジナビア航空との比較が楽しみ♪
ルフトハンザ超えはあるのか??


2012年ポーランド遠征に出発!!

p1
昨年に続き、今年もポーランドに旅立ちます
今年は1週間のトレーニングキャンプの後に競技曲技飛行の実戦参加
競技パイロットとしての最初の年になります。
今年のポーランド選手権の成績次第で、2013年度の世界選手権に参戦出来る可能性が出てきます

去年のトレーニングキャンプから約11ヶ月
2012年の大会に向けての日本でのトレーニング、
少しでも不利な条件を減らすための減量(ホントに効くかは??)
平行して1週間の選手権期間で体力負けしないように基礎体力作り、
仕事の休暇取得から、
遠征費用の捻出、
FAIスポーティングライセンスの申請
、、、その他もろもろ
約1年が一瞬で過ぎました。

今年は昨年の”空港毎にトラブルに見舞われる過酷な旅”にならないように
スカンジナビア航空で成田~コペンハーゲン(デンマーク)~ポズナン(ポーランド)の乗り換え1回の快適コース
フライト時間は成田~コペンハーゲンが11.5時間、コペンハーゲン~ポズナンが1時間、半日飛べば目的地です
しかも旅費は燃油サーチャージ込みで往復16万円ほど♪

成田出発便はSK984 A340-300 ETD1140

20日間の長期休暇を許してくれた会社、
日本でのトレーニングをサポートしてくださったRED FOXメンバー各位、
現在のREDFOXのベースである日本グライダークラブ様、
自分の選手権への挑戦を応援してくださる ギナーンジャパン様
多くの方々のご理解とご協力で一介の社会人が競技者として選手権に挑戦することが実現しました。

関係者各位に心から感謝いたします。
事故に気を付け、公式戦での成績を残し無事に日本に戻れるよう努力します。

いってきます!!


日本での最後の練習!!

今日は日本での最後の練習日
最後のフライトから3週間も空いてしまっているので技量の低下が気になります。

曲技飛行は本当に難しい、、、 飛べば飛ぶほど難しさを感じます

習い始めの最初の10回までは、「機体が自分の神経に直接つながっているんじゃないか?」って 感じるほど俊敏にかつ素直に動き、
これ以上は無いと思うほどの一体感を感じます。

もうね、後席の教官の言うことが全部出来ちゃうって思い込むほどです(笑)

まぁ、そんな蜜月の日々もスグに薄れ消え去り、気がついたら全く思ったように飛ばない、、、
ロールの軸は曲がり、ロールしながら旋回しちゃうし、基礎のループすら変な形

何事も「初回限定サービス期間」は短いんですね、、、

1回のフライトでの練習時間はわずかに3分ほど、
100回飛んでもでも、5時間分ですよ!!
もちろん技量としては固まっていないので、技量のブレも激しく上手くなっているのかが感じにくい、
おまけに忘れて下手になるスピードは実に早いんですよね(涙)

とにかく上達の実感が無くても、がんばって飛び続けて少しずつ伸ばしていくしかありません

p1

日本での最後の練習は4回のフライトを実施、
最初は苦手な背面、背面旋回、ロール、ローリングサークルを飛ぶ

背面はほぼ安定してきたので、よっぽどの事が無ければとっ散らからない程度には仕上がってきたので大丈夫

背面旋回は,旋回に入るためにバンクを取るときは、エルロンの舵角いっぱいにに使ってクイックに入れるけど
旋回から出るためにバンクを起こすときは、キレが無い、、、
背面でのヘディング認識が甘いので入力タイミングに自信が無いのが原因

アクロ科目としての旋回はアクロバティックターンと呼ばれる旋回方法で、通常の飛行機やグライダーが旋回するときのロールとヨーのバランスを保った穏やかな旋回とは異なり、
エルロンを一気に舵角一杯まで入力して最大ロール率で60度バンクを確立してからエレベーターUP入力で旋回させる科目です
エアショーなんかでよく見るパキッ!!と曲がるアレです。

旋回中のバンク角の保持は安定してきました、バンク角が少し浅くなる傾向は変わりなし
まだビビッているんだと思います、、、orz

懸念のロール攻略は今までイロイロな入力を試してきて、ジャッジから見て一番怪しくない見え方の方法に決定
ロールの悪い癖は、なぜかピッチ方向の変移が大きくバレル気味(ロールにループの要素が入る)になってしまう事
原因はロール中のエレベーターポジションって事がはっきりしましたが、満足できる仕上がりには程遠い、、、

ローリングサークル(エルロンロールしながら90度旋回)は、機内から見ればそんなに悪くなさそうだけど、ジャッジの目から見ると
前半の1/2ロールしながら0度~45度旋回のバランスは良いけど、後半の背面から1/2ロールと45度~90度旋回のバランスが悪い
後半は旋回率が高くて先に90度旋回が終わってしまい、直線飛行しながら残りのロールを回っている
原因は背面旋回要素の部分でエレベーターを押し過ぎ、

苦手科目の練習2回の後に、2012年のKnownを飛ぶ
8320608_1294938443_103large

しばらくシーケンスを離れて基礎練習に取り組んでいたので、数回のイメージトレーニングでシーケンスを確認
Down Line Roll(垂直降下中の90度ロールでの向き変え)で方向を間違えそう、、、
このシーケンスは覚え易いパターンで全て風上に回ればOK
向きを間違えればどんなに正確に飛んでも”0点”ですから、基本的な部分だけど要注意

前半は練習回数が多いだけにリズム良く順調に進む、
フィギュア の1/2ロールと1/4ロールx2で15度ほど軸がズレる、
この軸ズレで精神的に崩れて次のフィギュア キューバン8を忘れて、インメルマンターンを飛ぶ
これで最後の2つは”0点”、、、orz

本番だったら終わってます、、、

しかもインメルマンターンの引き起こしで5.5Gも掛けてエネルギーを無駄にしている
p2
無駄な揚力は無駄な抗力(空気抵抗)です、、、

気を取り直して最後のフライト
前回の失敗から、シーケンス中にも出来る限りシーケンスカードを確認するようにする
まだ姿勢制御に手一杯でシーケンスカードを見るタイミングが難しい、、、
最後のフライトはシーケンスを最後まで飛び切り、1200mから曲技開始で400mで終了 100m近く高度が余る
フィギュア中でのエネルギーロスが減って高度が余るのは良い傾向です。

このフライトで渡航前の日本での最後の練習が終わりました。
時間と予算を出来る限り詰め込んできたので、”ヤリ切った感”はありますが、
技量的にはまだまだ練習したいです。

”技量的に完成した”なんて思った時点で選手としては”終わり”ですよね


Guinand 耐Gテスト

日本での最後のトレーニングを使って、Guinand S-90スペシャルモデルの最初の耐Gテストを行いました
テスト前の1G環境での日常使用での誤差を計測の後に、トレーニングフライトでGを掛け、
12時間後にもう一度誤差を測り変化を比べます
p1
最初にこの時計の持つ誤差を測定すると
24時間毎にゼンマイを全巻きして+12秒の誤差 5日 120時間毎に1分進みます。
12時間で+6秒の誤差を持ちます

日曜日の0800に時報との誤差を比べると 
時報+32秒

4回のトレーニングを実施、
このときのピークGは+5.5G インメルマンで不要なGを掛けてエネルギーロスを招いたようです。
p2
トレーニング終了後、機体を分解してトレーラーに格納
航空日誌とフライトログの整理をしたあたりで2000
時報との誤差を確認すると
時報+38秒

12時間で+6秒は変わらず。

5Gx4回程度じゃビクともしないって事ですね、
初回の耐Gテストはまったく問題無し、
来週からポーランドに一緒に渡り、トレーニングと競技会を通じて2週間の連続テストに入ります。
ギナーンのムーブメントの精度はGに影響されるかがテストを通じて明確になります。