カテゴリー別アーカイブ: Glider

グライダー小説を見つけました。

グライダーなんてマイナーな世界を題材とした小説を見つけました。
作品名は「エアエイジ」 著者,松樹 剛史 (集英社文庫)
大学の航空部を舞台とした青春モノで登場するグライダーは、ASK13とDG-500M。
カバー裏表紙には、
「高校時代は女の子と遊んでばかりだった昌志。大学入学を機に「夢中になれるもの」を求め、サークルの勧誘を冷やかす中で、航空部の展示に行き会う。
真っ白なグライダーと、横にたたずむ美少女。
その光景に一目で心奪われた昌志だったが、美少女は「グライダーは呪い」という謎の言葉を残して去ってしまう。
彼女との再会のため、昌志は航空部に入部することにするのだが・・・・・? 空を翔る青春!」

ネタバレですが「カラッポな大学生がグライダーと出会い、グライダーで父親を失った屈折少女を口説き落として彼女にして一緒にウエーブ飛ぶって」、方向で話は進みますが
鋼管羽布張りの初期練習機から一気にスーパーシップ、、、普通のグライダー人生20年分を一気に3年で収めちゃった感あります、、、
物語の展開が急ぎ過ぎでやや苦しく、青春モノはヲッサンが読むと「かゆい」です(笑)

技術的な側面としては、お話を作るために「ちょっとそれは苦しいでしょ、、、」な感はありますが、日本のグライダー界を良く取材しています、
グライダーを紹介して興味を持ってもらうには良い小説だと思います。
まぁ~1時間程度で読めるワインコイン小説なので読んでみてください。


冬の凪空

2012/12/16(日)
富士川滑空場で2週間ぶりのフライト
12月9日は富士川滑空場まで行ったものの、10m/sを超える南西風が吹きフライトは中止
お昼過ぎまで格納庫のお掃除をして撤収、
箱根をドライブして温泉に行ってチャンチャン♪ 久しぶりの地上の週末でした。

今週は高気圧どっぷりの快晴!! だけど渦度天気図を見ても下降流の安定域、Blip Mapをみるとサーマルの上限は2500feet(650m)程度
アクロ最高♪のお天気ですが富士川滑空場にFOXは無し、、、

1
今日の曳航機パイロットはREDFOXチームオーナーのKさん
いっちょ600mまでよろしくお願いします!!

まぁ、行ったからにはとりあえず自分の乗る単座機を組んでみますが
上昇気流頼りのソアリングには絶望的なコンディション、
日射だけは良く最高気温18度の”冬のバカ天気”なので夕方のアーベントテルミックに望みを託します。
アーベントテルミックとは、、、
比熱高い水や森林が昼間に熱を蓄えて、夕方気温が下がった時に上昇気流を発生する現象
弱くほんのりと昇る上昇気流”0”粘りで滞空が出来る場合があります、

上昇気流が無いとマッタリとしたピクニック状態ですね、、、
p2
単座機2機とも地上待機、、、
外で飲む珈琲っで美味しいですよね♪

日が陰るちょっと前にPW-5で離陸しましたが、コトリとも揺れない凪の空
p8
バリオ(昇降計)が壊れたかと思うほどのド安定の大気状態
ここまで静穏大気だと上昇気流が無くても滑るように飛ぶ翼に身体を預ける感覚が心地良いです、、、

高度が無くなったのでパターンに入って無縁を入れたら、何やらASK-21が離陸準備中
少々タイミングが悪かったようで、ピストからのアドバイスは「状況によっては、ロングして」との事
(ASK-21と曳航機のカブを飛び越えて滑走路の中央付近で着陸)
とりあえず、どうにでも着陸できるようにファイナルまで高度を高めに温存、
離陸が間に合わなかったら滑走路中央付近に接地、
離陸が間に合えば、ファイナルでダイブブレーキ全開、必要ならフォワードスリップ(機体をわざと滑らせて抵抗を増やす操縦方法)で高度処理
ってプランでアプローチ
まぁ曳航機パイロットはKさんだから、ドウにかしちゃうでしょ

ファイナルに入ったところでASK-21が離陸して滑走路が空いたので、ダイブ全開&フォワードスリップ少々で
一気に高度処理して着陸
飛行時間は18分少々の完全消化試合でした(笑)
こんな凪の空ならASK-21で誰かと一緒に飛んだ方がよかったかなぁ、、、

この凪の空のチャンスを生かして、入会から1年目のMさんが初単独飛行達成♪
p3
発航回数71回でソロ達成 離陸、着陸も安定していたので、すぐに単座機に移行して楽に乗りこなすでしょうね。


忘年会♪

板倉滑空場の忘年会でした♪
僕のミッションは「厚木シロコロホルモンの買い出し」
p1
愛甲石田の近くの「富塚肉店」でシロコロホルモンを中心にほぼ全種類、総重量6500gを購入!!
p2
シロコロ
マルチョウ
ハラミ
のどぶえ
豚トロ
カシラ(塩)
カシラ(タレ)
ガツ
ツラミ
シロモツ
テッポウ
タン塩
ソーセージ
ラインナップの90%は制覇します

宇宙怪獣「鮟鱇」も襲来!!
p3
総力を挙げて迎撃です。

16:30~忘年会スタート
ビール、ワイン、シャンパン、焼酎、ジンが飛び交い
一本ウン万円のシャンパンを飲む権利を賭けての”くじ引き” 笑える真剣勝負
p4

オードブル、ホルモンBBQ、焼きそば、焼うどんが次々と制覇され
p5

宇宙怪獣「鮟鱇」も果敢な戦いにより撃破され制空権を確保
p6

会話もマニアックなグライダー話や爆笑武勇伝などなど(笑)

宴の合間に年間表彰でREDFOXのチーム活動が表彰されました。
p7
メンバー全員の成果です。
時間を忘れて楽しんできました♪
もう食べれません、、、、


Condor The Competiton Soaring Simulator

グライダーのフライトシュミレーターです

一人で飛ぶだけではなく、ネット接続で全世界のグライダーパイロットとフライトすることができます。
もちろんタスクを組んでレースも楽しめますし 機体ラインナップにFOXもあるのでアクロもできます。
(Gが掛からないのと、視野切り替えが難しいので、実機より難しく感じます)

実際に飛ばしてみると、”空気感と慣性”が上手く表現されているので、なかなかリアルです。
p2
”操縦技術うんぬん”ってより”クロスカントリーやレースに関する判断”を楽しむシュミレーターです。
機体もスタンダード、15m 18m オープンクラス ワールドクラス アクロ 練習機で一通りそろっています。
フラップ、ダイブブレーキ、水バラスト(もちろんポーラーカーブも変化)、引き込み脚、GPSもすべて設定されていて

コレが結構ハマります(笑)

うかつに寝る前に立ち上げて、飛び始めると1~2時間は遊んでます。
僕は未だサーバーに繋いでレースまでは踏み込んでいませんがみんなで飛ぶのは面白そうです。

ネットに繋いで海外プレイヤーとレースなんて始めた日には、睡眠不足確実ですね、、、

フォースフィードバックの操縦桿(コントローラー)とちょっと大きめのディスプレーを使う事をお勧めします
コンドルのHP内のBUY CONDORに行き、CD版かDL版を購入できます。
http://www.condorsoaring.com/


Guinand Cap Aviator model

晴天の飛行場や河川敷の滑空場で一日中動き回るスカイスポーツって結構過酷なアウトドアスポーツなんです。

グライダーやアクロ機は広い視界を確保するために、アクリル製のキャノピーに覆われているので、温室状態
冬はコクピットに乗り込みキャノピーを閉じれば眠くなるほど暖かいのですが、、、
真夏の離陸前のコクピットは炎天下のサウナ状態、1000m近くまで上昇すれば温度が下がって快適ですが、
日射のキツさは変わりません

もちろん帽子とサングラスは必須アイテムです。
最近はギナーンさんから頂いた帽子を使っているのですが、一点だけ改造が必要なポイントが、、、

帽子のてっぺんのココ、、、、
p2
殆どの帽子についているボタン 「天ボタン」って言うらしいんですが、
このボタン、危険があぶないです(笑)

コクピットって結構ぎりぎりに作っていて、キャノピーと頭のクリアランスって拳一つ分ほどしかありません、
静穏な空をのんびり飛ぶだけなら何も問題はありませんが、上昇気流を追いかけるグライダーの飛び方は、
見方を変えれば「わざわざ乱気流に飛び込みに行く」って事になります(笑)

飛行機やヘリコプターパイロットたちが天気図を眺めて、
「山岳波による晴天乱気流発生して荒れているからこのルートは避けよう、、、」って話している横で
グライダーパイロットは同じ天気図を見て、、
「ウエーブ(山岳波)が出るかも♪ 3000mまで昇るチャンスだー 飛び込めぇ♪」
そんな彼らを横目で眺めながらアクロパイロットは、、、
「僕はお留守番、皆が出掛けたら飛行場上空でアクロするから、離陸したら夕方まで一日キッチリ遊んで来いよ~」 

ってな具合にまったく飛んでいる空が違っていたりします。

もちろん全ての上昇気流の中が荒れているって事はありませんが、
強力な上昇気流が出ている時はほぼ大荒れです。
4点式以上のシートベルトで体を固定していますが、アクロ機みたいにギチギチには締め込まないので上半身は結構動き、
飛んでいて不意に強い下降気流にぶつかったりすると、「叩き落される」って表現そのままに体が浮き上がります。
田んぼのあぜ道を軽トラでブッ飛ばす位の荒れっぷりです(笑)

乱気流の中を飛び振り回されてキャノピーに頭をぶつける危険性もあるので、帽子のてっぺんにボタンが付いていると
文字通り「頭蓋骨を貫く」激痛が走ります(笑)
帽子をかぷってから、頭のてっぺんをジャンプでひっぱたいてみれば痛みがわかります。
(強くやらないでくださいね、、、頭蓋骨陥没しちゃいますから)

さらにキャノピー側も応力集中で割れてしまいます。

キャノピーが町のディーラーに行って交換部品5万円で購入できれば良いんですが、、、
ここまでマイナーな小型機&グライダーの世界、アホらしくなるほど高価で納期未定だったりします。
ちなみにエクストラ300のキャノピーは300万円程らしいです、、、
絶対に壊せない、、、

って事で、ニッパーを使って天ボタンを撤去、
p3
これで頭蓋骨とキャノピーの平和が守られました。

あなたも帽子をかぶってる時に暴漢に襲われ”天ボタン”を狙われた場合とても危険なので、外してみてはいかがでしょうか?(笑)