Guinand Cap Aviator model

晴天の飛行場や河川敷の滑空場で一日中動き回るスカイスポーツって結構過酷なアウトドアスポーツなんです。

グライダーやアクロ機は広い視界を確保するために、アクリル製のキャノピーに覆われているので、温室状態
冬はコクピットに乗り込みキャノピーを閉じれば眠くなるほど暖かいのですが、、、
真夏の離陸前のコクピットは炎天下のサウナ状態、1000m近くまで上昇すれば温度が下がって快適ですが、
日射のキツさは変わりません

もちろん帽子とサングラスは必須アイテムです。
最近はギナーンさんから頂いた帽子を使っているのですが、一点だけ改造が必要なポイントが、、、

帽子のてっぺんのココ、、、、
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殆どの帽子についているボタン 「天ボタン」って言うらしいんですが、
このボタン、危険があぶないです(笑)

コクピットって結構ぎりぎりに作っていて、キャノピーと頭のクリアランスって拳一つ分ほどしかありません、
静穏な空をのんびり飛ぶだけなら何も問題はありませんが、上昇気流を追いかけるグライダーの飛び方は、
見方を変えれば「わざわざ乱気流に飛び込みに行く」って事になります(笑)

飛行機やヘリコプターパイロットたちが天気図を眺めて、
「山岳波による晴天乱気流発生して荒れているからこのルートは避けよう、、、」って話している横で
グライダーパイロットは同じ天気図を見て、、
「ウエーブ(山岳波)が出るかも♪ 3000mまで昇るチャンスだー 飛び込めぇ♪」
そんな彼らを横目で眺めながらアクロパイロットは、、、
「僕はお留守番、皆が出掛けたら飛行場上空でアクロするから、離陸したら夕方まで一日キッチリ遊んで来いよ~」 

ってな具合にまったく飛んでいる空が違っていたりします。

もちろん全ての上昇気流の中が荒れているって事はありませんが、
強力な上昇気流が出ている時はほぼ大荒れです。
4点式以上のシートベルトで体を固定していますが、アクロ機みたいにギチギチには締め込まないので上半身は結構動き、
飛んでいて不意に強い下降気流にぶつかったりすると、「叩き落される」って表現そのままに体が浮き上がります。
田んぼのあぜ道を軽トラでブッ飛ばす位の荒れっぷりです(笑)

乱気流の中を飛び振り回されてキャノピーに頭をぶつける危険性もあるので、帽子のてっぺんにボタンが付いていると
文字通り「頭蓋骨を貫く」激痛が走ります(笑)
帽子をかぷってから、頭のてっぺんをジャンプでひっぱたいてみれば痛みがわかります。
(強くやらないでくださいね、、、頭蓋骨陥没しちゃいますから)

さらにキャノピー側も応力集中で割れてしまいます。

キャノピーが町のディーラーに行って交換部品5万円で購入できれば良いんですが、、、
ここまでマイナーな小型機&グライダーの世界、アホらしくなるほど高価で納期未定だったりします。
ちなみにエクストラ300のキャノピーは300万円程らしいです、、、
絶対に壊せない、、、

って事で、ニッパーを使って天ボタンを撤去、
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これで頭蓋骨とキャノピーの平和が守られました。

あなたも帽子をかぶってる時に暴漢に襲われ”天ボタン”を狙われた場合とても危険なので、外してみてはいかがでしょうか?(笑)


強風トレーニング!!

土曜日は雨でフライトはキャンセル、天候には勝てませんから、、、
翌日の日曜日は低気圧が東へ去り、高気圧の前面となり、上空には大陸から寒気が張り出し天候は回復、
抜けるような蒼空になりました♪

が、、、、強烈な北西風っすか

風速は8m/sを超えて時折10m/sを超える突風、
そんなぁ~

強風下でも練習が全く出来ない訳ではないので、機体を組んで風が弱まるのを待ちます。
FOXは高い運動性能と高翼面荷重の組み合わせで横風には非常に強いんですが、曳航機の横風着陸が厳しいです。
天気予報では午後に一時的に風が弱まる予報が出ているので、焦らず騒がず地上待機です

本日のゲストは”WP(ウィスキー パパ) Competition Aerobatic Team ”の内海さんです♪
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お忙しいお仕事の合間を縫って遊びに来てくださいました。
内海さんはエクストラ300 JA14WPを駆る曲技飛行士です!!
先日の全日本曲技飛行競技会でも豊富な曲技飛行の知見を発揮しジャッジングに関するアドバイスを頂きました。

お昼ごはんを食べながら風が落ち着くのを待っていると、次第に低め安定方向へ
(とはいっても8m/sをチョット切る程度ですが、、、)
”塩カラ揚げ弁当”(最近のお気に入り)でお腹も膨れたところでフライト開始!!

Freeシーケンスに挑戦しますが、上空の風は強く流されえBOX(曲技飛行の競技空域)から出てしまいそうになるのを堪えるので精一杯、
途中から単品のフィギュア練習に切り替えて実施、、、

強風下での着陸はプランニングが難しく、まだまだ課題が残ります。

地上から見ていた内海さんからアドバイスは
① 4ポイントロールでの止めるときのクリックが大きく、揺れて見える(減点対象)
② 4ポイントロールでの背面時にヨーが残りヘディングが15度ほどズレる
③ ループやテールスライド等の引き起こし時に左ロールが混じり姿勢が乱れる
やはりロール系の癖の悪さが出ています、、、、

ロールの悪癖は、
フルエルロンを入れるときにエレベーターを僅かに引いてしまっている事が原因みたいです
ループ等の引き起こしに関する悪癖は
スティックを真っ直ぐに引けずに僅かに右に引いてしまっている事が原因のようです、、、
両方とも右手だけで操縦していることが要因の一つです。

僕の練習の後に、オーナーのKさんと内海さんがFOX体験登場で離陸。
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最初はエンジンパワーが無いグライダーとハイパワーなエクストラ300の違いに戸惑うような動きですが、

流石は経験値が違います、すぐに動きを掴んで飛ばしています、、、、

なによりFOXの世界を楽しんでいただけたようで嬉しく思います♪

強風下でのトレーニングでしたが、内海さんから的確なアドバイスも頂き良い練習になりました、
次回の運航予定は23、24、25の3連休のどれか2日間実施の予定です。

次回も頑張ります~♪


雨が降る前に

今日は午後から雨の予報ですが、少しでも飛べるかもしれないので富士川滑空場へ
FOXでのアクロの練習が無い週は富士川でソアリングの練習です。

今週は強めの東風が吹く予報が出ているので、山の斜面に風が当たることにより発生する斜面上昇風を狙ってみます。

滑空場に到着してみると、、、、北~北東の風2mってとこでしょうか、
予報より北寄りの風で、しかも弱いじゃないかぁ~
コレだと山の斜面に対して風が正対しないので十分な上昇気流が発生しません。

機体は先週サーマルソアリングで良い思いをさせてもらった”SZD51-1”
安定性のある扱い易いベーシックな練習機です。

機体の準備が出来ても風が良くならなきゃ、すぐに高度を失って”お疲れちゃん”なのでレーダーで雨の状況を見ながらスタンバイ
Xバンドレーダーを見れば降雨域が細かく表示されるので非常に便利です。
日常の天気予報にもバッチリ使えるのでスマホに入れておくと便利ですよ♪
http://www.river.go.jp/xbandradar/

近づく降雨域の移動速度から雨が降り始める1時間30分前をリミットとして離陸を待っても待ち望んだ東風には変化せず

ずーっと北東風、、、

斜面上昇風があるとしても弱いのを承知で離陸して、斜面に取り付いてみると、、、
予想通りのヘロヘロ上昇風、
状況の変化を狙って、息を潜めるようにロス無く丁寧に飛ばして滞空時間を稼ぎます。
チョットでも無駄な速度を出したり、機体を滑らせて余計な抵抗を生むと即沈下、
エルロンを大きく使うことは主翼の翼型を変えてしまい効率が下がるので、とにかく必要最小限の操舵で静かに動かします。

結構頑張ったんですが、残念ながら20分ほどで高度を失い着陸でした。
僕は上昇風が弱い気象条件でいつも粘りきれずに他の単座機よりも先に高度を失ってしまうので、「技術の差」を痛感しています、、、
強い上昇気流でガンガン飛べるのは当たり前、
弱い上昇気流でも空に留まる事が出来る技術が大切なんだと考えています。

今はまだ見えませんが、「車の運転」、「曲技飛行」、「ソアリング」など、分野に囚われず全ての技術は
シンプルな基礎的部分に”究極”が隠れていると思います。
向上心を持って練習を重ねればチョットずつ”究極の技術”の燐片が見えてくると信じます。

「地味な所に神は宿る」って言葉、本当だと思いませんか?

で、、、ソアリング機の究極のスピードを競うレースの動画、
アンデスで行われたレースの模様です。
ここまで速く飛べるようになったら凄い世界が見えるんだろうなぁ~


やっぱり気持ちイイ車ですよね

今日の富士川滑空場は強風で発航中止、
格納庫の掃除をして午前中で撤収

いきなり半日時間が空いたので久しぶりに箱根をドライブです。
M3の本籍地は「ワインディング」を再確認
続きを読む やっぱり気持ちイイ車ですよね


ソアリングシーズン到来!!

前日の夜から朝にかけて空気が冷たかったので、上空に寒気が入ったようです。
上空が冷えていて、晴れて日射も十分なので、

サーマル(熱上昇風)が15分から20分に一度くらいのサイクルで次々に立ち上ってきます
サーマルのコアを捕まえるとなかなか強力で+2~3m/sで上昇♪

滑空場から9kmほど西に飛んだ浜石岳付近で高度1000~1350mをキープしながら滞空
とんびと一緒のサーマルに乗ったりしながら楽しんでいると

気が付いたら1時間30分滞空♪
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アクロも楽しいですが、ソアリングも奥深い世界があります。

冬に南半球のオーストラリアで長距離飛行に挑戦して、夏はヨーロッパで競技曲技飛行
そんな日々がくれば最高でしょうね~
贅沢すぎるか(笑)

豊富なサーマルを乗り継ぎソアリングを楽しみ無事に一日が終わり
機体撤収時に空を見上げると
夕焼け空を西に飛ぶエアライン機が雲を引いていきます。
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今週も良い週末でした♪