雨が降る前に

今日は午後から雨の予報ですが、少しでも飛べるかもしれないので富士川滑空場へ
FOXでのアクロの練習が無い週は富士川でソアリングの練習です。

今週は強めの東風が吹く予報が出ているので、山の斜面に風が当たることにより発生する斜面上昇風を狙ってみます。

滑空場に到着してみると、、、、北~北東の風2mってとこでしょうか、
予報より北寄りの風で、しかも弱いじゃないかぁ~
コレだと山の斜面に対して風が正対しないので十分な上昇気流が発生しません。

機体は先週サーマルソアリングで良い思いをさせてもらった”SZD51-1”
安定性のある扱い易いベーシックな練習機です。

機体の準備が出来ても風が良くならなきゃ、すぐに高度を失って”お疲れちゃん”なのでレーダーで雨の状況を見ながらスタンバイ
Xバンドレーダーを見れば降雨域が細かく表示されるので非常に便利です。
日常の天気予報にもバッチリ使えるのでスマホに入れておくと便利ですよ♪
http://www.river.go.jp/xbandradar/

近づく降雨域の移動速度から雨が降り始める1時間30分前をリミットとして離陸を待っても待ち望んだ東風には変化せず

ずーっと北東風、、、

斜面上昇風があるとしても弱いのを承知で離陸して、斜面に取り付いてみると、、、
予想通りのヘロヘロ上昇風、
状況の変化を狙って、息を潜めるようにロス無く丁寧に飛ばして滞空時間を稼ぎます。
チョットでも無駄な速度を出したり、機体を滑らせて余計な抵抗を生むと即沈下、
エルロンを大きく使うことは主翼の翼型を変えてしまい効率が下がるので、とにかく必要最小限の操舵で静かに動かします。

結構頑張ったんですが、残念ながら20分ほどで高度を失い着陸でした。
僕は上昇風が弱い気象条件でいつも粘りきれずに他の単座機よりも先に高度を失ってしまうので、「技術の差」を痛感しています、、、
強い上昇気流でガンガン飛べるのは当たり前、
弱い上昇気流でも空に留まる事が出来る技術が大切なんだと考えています。

今はまだ見えませんが、「車の運転」、「曲技飛行」、「ソアリング」など、分野に囚われず全ての技術は
シンプルな基礎的部分に”究極”が隠れていると思います。
向上心を持って練習を重ねればチョットずつ”究極の技術”の燐片が見えてくると信じます。

「地味な所に神は宿る」って言葉、本当だと思いませんか?

で、、、ソアリング機の究極のスピードを競うレースの動画、
アンデスで行われたレースの模様です。
ここまで速く飛べるようになったら凄い世界が見えるんだろうなぁ~