カテゴリー別アーカイブ: Glider

気難しいけど、魅かれちゃう、、、

今週は普段と違う機体が出てます。

ポーランド製の「PW-5」って単座機です。

HI3C0088
HI3C0088

この機は他の単座機とはクラスが異なりさらに、小型、軽量
翼が薄く高速性能に振ったチョット気難しい操縦性、

クラブ教官曰わく
「高性能レーサー機に近い操縦性で複座練習機と比べると肥後の神(昔の工作小刀)とカミソリの違いだぞ!!」
との事です、、、

タイラップのファースト インプレッションは、、、、

HI3C0089
HI3C0089

HI3C0090
HI3C0090

「キャノピーの開き方が高性能機っぽくってカッコイイ!!」
タイラップじゃ、こんなもんです(笑)

「まぁ、僕が乗るのはマダマダ先の事だよね、、」って事で、
複座機で遊ぶつもりが後席には教官が乗り込んでる、、、

「今日はPW-5のチェックするからね!! 」
本気ですか、「ジュニア」だってまだ数回しか乗ってないのに、、、

鋭いツッコミ、、、否、レクチャーを頂き二人の教官のチェックを受けて無事にクリア♪

機体の具体的な特性を聞いてみると、、、

軽い機体なので、風が荒れてくると、木の葉の様に振り回される(笑)
高速性能に似た特性でシャープな操縦性、

ホントにタイラップが扱いきれるのかなぁ、、、
ちょっと鈍い位の操縦性が好みなんだけど、、、

当たり前ですけど、「単座機」って初めての機体でも最初の一回目から一人で飛ばさなきゃいけないんですよね、、、
結構ビビります、

機体に乗り込み曳航機にに曳かれて離陸

機体が軽いので自分の想像より遥かに早いタイミングで浮き上がると、、、
軽いなんてもんじゃない!!
「ヒラヒラ」ってより「フラフラ」だよ!!

風で暴れるのか、オーバーコントロールで自分で崩してるのか、、、
エルロンもエレベーターも敏感で、とにかく必死(笑)
飛行機に「引きずり回される」ような状態で高度600mへ

離脱して高度のある間に出来るだけ感覚を掴むためにイロイロ振り回してみます。

「カミソリ」だって言っていた意味が理解出来ました
感覚的には

HI3C0334
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複座機の「ASK-21」は、BMW 3シリーズ

HI3C0337
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単座機の「ジュニア」が、マツダ ロードスター

HI3C0335
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今回の「PW-5」はロータス エリーゼ
   って感覚ですね、、、

普通に飛ばすなら操縦幹を軽く指先で摘まんて動かすだけ
少しラフに扱うと速度がコロコロ変わるちゃいます、、、
うーん、、ヘタクソだねぇ、、、

感覚を掴んでくると、反応が良いだけに操作に遅れずキッチリ反応してきます
速度の乗りも良いし、乗りこなしたら面白くなりそう♪

PZL-シフィドニク社製 PW-5スムイク 
全幅 : 13.44m,
全長 : 6.22m,
全高 : 1.86m
自重 : 160.00kg
翼面荷重 : 29.50kg/m^2
超過禁止速度 : 225km/h, 
常用滑空速度 : 82.0km/h, 
失速速度 : 58.0km/h
最良滑空比 : 32.0 (at 82km/h)
制限荷重 : +5.3~-2.65 g


Guest Flight

連休最後の日曜日の日記になりますが、、、
連休の遊び疲れがドッと出て会社とお布団を往復するような数日で書けませんでした(笑)

最後の日曜日はイイ感じに晴れましたね~

今回のグライダーは叔父さんの娘(すなわち僕の従姉妹)とそのお友達2名の合計3名が一緒です。

女の子には「グライダー」なんてマイナースポーツは全く想像できないようで
「三角形の凧みたいなの?」とか「パラシュートみたいな?」イロイロなお話で車内が盛り上がります。
期待半分不安半分ってトコでしょう(笑)

滑空場に到着して機体を見て初めて「グライダー」を理解して貰えたようです(笑)

早速、お嬢様方はクラブ教官の操縦の複座機のASK-21で体験搭乗フライトを楽しんでいます(笑)
まぁ、女の子がいると雰囲気が違うこと、、、(笑)

HI3C0059
HI3C0059

僕は単座機「ジュニア」で滞空記録を狙って飛びましたが、、、
上昇気流の幅が狭く滞空出来ずにあっさり着陸、、、orz
せっかく軽い単座機を用意したのになぁ~

午前中のフライトを終えて
フィールドの気象状況を教えて貰いながら午後のフライトを考える、、、
やっぱり 上昇気流が小さくて滞空は難しそう、、、
とりあえずは、複座機のお手伝いしながら様子を見ましょ

お昼ご飯を終えて、午後のフライトを手伝いながら天候の変化を待ってもイマイチっぽい、
「午後も滞空するの難しそうだから、飛ぶのヤメだなぁ~」
なんて思っていると、、、

女の子の一人が上空を旋回するグライダーを見上げてます。

暑い中、わざわざ日陰から出てきて眺めてるって、、、
グライダーの世界が結構気に入って頂けたようです♪

「せっかくの機会だから、一緒に飛ぶ?」
って事で複座機で一緒に飛ぶ事に、、、

女の子乗せて飛ぶのに弱い上昇気流相手にグリグリ旋回させる訳にはいかないので、
チョット高いところまで飛行機に連れて行ってもらって、小さい上昇気流を浅い旋回で拾いながら散歩のようなフライト

ご満悦の様子で、グライダーでのフライトは夏休みの良い思い出になったようです♪
将来のグライダー人口が1人増えたかなぁ、、、


Silent Battle

ここ最近の不安定な天候で1ヶ月振りのフライトです♪
上空に寒気が入り 大気は不安定、積雲系の雲が浮かんで、サーマル(熱上昇気流)が期待出来る空です♪
サーマルを求めて空に上がってみると上昇気流は全くナシ、、、

おかしいなぁ~??

高度を失い残念ながら18分程で着陸

HI3C0005
HI3C0005

ん~ 盛り上がりに欠けるなぁ、、、

HI3C0002
HI3C0002

お昼ご飯を食べてから複座の「ASK-21」で離陸
南東から風が吹き始めたので、狙いはフィールドの西の山に発生する斜面上昇風を使った「リッジ ソアリング」です

リッジ(斜面上昇風)」は山の風上斜面に沿って風が吹き上げるので帯状の上昇気流が発生します
後席の先生に地形特性を教わりながら山の稜線に沿って上昇帯を探すと、、
見つけ出した上昇帯は風が弱く高度を維持するのが精一杯、、、

とにかく、速度を絞って出来るだけ沈下を少なくして高度維持!
風の変化を待つことに、、、

10分もすると、単座機のSZD51-1「ジュニア」が離陸してくる様子

無線の声を聴くと、高校時代の後輩が乗っています。

曳航機に引かれて、近い空域で離脱、
真っ直ぐこっちに向かってきて同じ上昇帯に入ってきます!!

後輩の単座機の方が10~15mほど高い高度、お互いの顔が見える距離で何度も交錯、

「ははぁ~ん、勝負しようってぇ~!!」

相手は単座機、こっちは複座
機体も大きく重い不利な条件、
浮きにくいは、旋回半径はデカイは、、、結構厳しいかも、、

  
    —–面白いじゃない!!—–

重い複座機で下から追いかけてやるっ !!

弱い上昇気流で粘るには、とにかく丁寧な操作でロスを少なく、

上昇帯に留まるための旋回も出来る限り浅いバンクで静かに

キャノピー(風防)に取り付けた”糸”を見て機体の滑りを最小限に抑え込む
「滑り」があると進行方向が機軸に対して斜めなっているので「前面投影面積」が大きくなり空気抵抗が増え、主翼の効率も下がります
糸の動きで相対気流を見て、機軸に合せるようにラダー(方向舵)でコントロールします

高度600m付近て高度を失ったり回復したりで粘りながら後輩が駆る「ジュニア」の動きを追うと
やっぱり単座機は軽い、、少しずつ高度差が開き置き去りにされそうですが、

何とか手が届く範囲

どうやら時々 下降気流にハマって失高しているようです、、、

「意外と何とか届くかも!?」

ココはガマン比べの勝負トコロ!!
絞った速度で安定させて、昇降計の針の動きを見て上昇帯の「位置」と「強さ」を調べながら オイシイ場所を探します

10km程 南東にある工場の煙突から棚引く煙で地上風の変化を見ていると、
南東風に乗った煙が真っ直ぐ流れる状況だと上昇気流が弱くなり
時折、煙が途中から西に曲がると特定の山の稜線で地上風が収束するようで、
上昇気流が僅かに強くなるのを発見♪

上昇気流が強くなるポイントを繋いで稜線から離れる方向で8の字を描くコースを設定
タイミングを待ちます、、、

上昇気流が僅かに強くなると速度が増える(3~5km/h)ので
速度を保つように僅かに操縦桿を引き、上昇帯から貰った運動エネルギーを高度に替えてジリジリと上昇。
単座機と同じ高度まで昇り 僅かにリードを取って逆転に成功♪

ふふんっ!! 「先輩のイゲン」ってヤツは保ったかなぁ~♪

並進する単座機を気分よく眺めたところで、時計を見ると、、、

   1時間35分!!

ひええぇっ、、夢中になって遊び過ぎたっ

「き、、、今日のところはこの位で勘弁してやるっ!!」

軽く手を降ってから単座機から離れて滑空場に進路を取って200km/hに増速
一気に滑空場上空に戻り着陸

既に地上は撤収開始、、、
しばらくして「ジュニア」も着陸、、、
バタバタと機体を分解して格納庫に撤収!!

飛行時間の集計は1時間48分
集中していると時間感覚って麻痺しますね~
気が付けば写真も撮っていなし、、、

格納庫に戻って後輩と話をしてみるとやっぱり同じ上昇気流のなかで0.8m/sで上昇していたらしいです、、、
どうりで引き離されるワケだ(笑)
次の機会は単座機を2機使って機体ハンディ無しの「タイマン勝負」って事になりました♪

フライトを楽しんだ後は恐怖のお会計、、、
諭吉様が翼に乗って飛び立って行きました、、、
まぁ、後輩と楽しく遊べたし、欲しかった数値も手に入ったから大満足です♪

面白かったぁ~


地上待機中

天候の回復を祈ってグライダーに来ています

がっ、、、

海から湿った空気がバンバン入って視程がコロコロ変わるし、雲も低いです~

HI3C0058
HI3C0058

天気が回復するまで地上待機、、、

グライダーを掃除したり草刈りしたり

のどかだなぁ~♪

んで、、、
結局 天候は回復せず(泣)

グライダーを組んで並べて 眺めながら
みんなで「河原でお弁当♪」
これで終わっちゃいました、、、orz

天気には勝てません~


凪の空、

久しぶりに天候が回復した日曜日♪
もちろんグライダーです!!
1ヶ月も期間が開いちゃいましたからねぇ

ちょっとモヤが掛かっていて視程はまぁまぁ、、、
梅雨の僅かな合間ですから、贅沢は言えませんね
天気予報がイマイチなので人数が少なめ、、、
好きなタイミングで飛べそうです

気温が上がり始め、山に少し雲が湧き上がって来たタイミングで離陸

複座のASK-21でクラブの先生と一緒にサーマル(熱上昇風)やリッジ(斜面上昇風)を狙って、
風が吹き上がりそうな山の南東斜面、熱が溜まりそうな大きな工場や山間の集落や畑の上を探してみても、、、

な・ん・に・も ないっ!!

風の音だけで滑るように進む、コトリとも揺れない凪の空、、、

HI3C0530
HI3C0530

体験飛行なら揺れなくて最高の条件ですが、滞空出来ない~
沈下の少ないエリアを拾って粘るも20分で着陸、、、

自分のフライトが終わって他のクラブ員さんのお手伝いをしていると
「タイラップさん、もう一度飛ばない?」
お財布の中身に思いを巡らせ、、、ナントカ予算に収まるからOK♪

2度目のフライトで、上昇気流が良く出るポイントを教えて貰いながらあれこれ探すけど、、、

HI3C0529
HI3C0529

「やっぱり無いねぇ、昇らないねぇ~」

着陸の時のダイブ ブレーキ(降下用のエアスポイラー)の使い方と、接地姿勢のレクチャーを受けて終了
飛行機(セスナ)の癖が抜けないから、着陸の引き起こしの高度が1mほど高い&引き起こし過ぎ(笑)
「次回はもう少し上手に降りろ」ってコトですね
風が穏やかだから誤魔化しきれず下手なのがバレバレ(笑)

地上でお昼ご飯のタイミングを計っていると、、、
「タイラップさん、単座機のシート合わせと諸元を確認しておいてね!!」

単座機はポーランド製 SZD-51-1 「ジュニア」って機体で、

HI3C0337
HI3C0337

偶然にも高校時代に渡米した時に乗っていたのと同型機(笑)
新鮮なような懐かしいような、、、

座席位置を合わせて、速度諸元や制限過重、操作系や計器配置を確認
機体についてのレクチャーと雑学雑談で楽しんでいると、

「じゃあ行こうか♪」

「んっ、お昼ゴハンですねっ!!」

「お昼は後で!! 単座機で飛んでらっしゃい 複座機はもう良いでしょ」

って事で 複座機のASK-21のでの単独飛行をスッ飛ばして、
イキナリ単座機の「ジュニア」でのフライトになっちゃいました

「まぁ、先生も行って来いって言っているし、大丈夫でしょ♪」

そうは言っても単座機、、、小さくて軽いです
飛行機に引かれて離陸滑走でも違います、
加速は良いし、浮くのも早い
離陸で「ふわっ」っと浮いた瞬間から機体の「軽さ」を感じます

HI3C0041
HI3C0041

600m上空で切り離して、軽く振り回してみると、、、
慣性が少ないから操舵に小気味良く反応します
「ライト ウェイト」な単座機に乗ると複座機は「セダン」ですね~
やっぱり乗り物で「軽くて小さい」って最大の美点です。
「軽くて小さい」も度が過ぎると それはソレで難いんですが、、、)

上昇気流を捕まえてのオタノシミは、また今度って事で
穏やかな空で、リラックスして単座機に馴染む事が出来ました、

機体の選択肢が広がると遊びの幅も広がりますっ
普段は身軽な単座機で「ソアリング」楽しんで
気が向いたら複座機でお友達とフライト♪
頑張って乗りこなさなければっ!!

あ、、、3回も飛んだからお小遣いが、、、orz