R33 GT-R 「大先輩号」ステアリングラック ブッシュ交換の効果は?

昼下がりに大先輩と待ち合わせして
先日 交換したステアリングラック ブッシュの効果測定

半日ほど走らせてきた大先輩のコメントは

「シャープ過ぎて ステアリングを切りすぎて戻すって感覚で ピタっと決まらない」

「ハイキャス(4WS)の利きが強くて 曲がりまくる」

「ハイペースになるとボディ上屋の抑えが欲しくなって減衰力を高めるんだけど硬さを感じるし 動きがタイトになる」

「減衰力調整が難しい、、、色々試してダンパーの減衰は前後24段」

との事、、、

やっぱりステアリング系を変更して モロに操作ゲインが高まった事が違和感に繋がっているんですね~
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早速、乗せて頂いて
軽いランニング位のペースで走らせてみると、、、

やっぱりGT-R

ブレーキなんて軽く当てる程度のツーリングペースだけど

速い♪速い♪

ブレーキ踏めば
「空母着艦でアレスティングワイヤーに引っ掛けて減速してるんじゃないか?」
って勢いで止まるし

パワー入れれば
エンジン限界より先に「さすがに危ないだろぉ」って背徳感で心が満たされる

旋回中もタイヤなんて鳴かないで張り付いたままの限界の遥か手前

車は「もっと踏め」と誘ってくる

まるで飲み会帰りのラーメン(笑)
美味いけど身体に悪い背徳感、、、

高性能車に喜んでる場合じゃない
「楽しく走れる大人味セッティング」を見つけなきゃ♪

車が仕上がってきてるので
今までよりちょっとペース上げて観察すると

一番の問題は「車が速すぎる事」です!

って、、、それじゃ話が始まらない(笑)
ステアリングラック支持剛性を高めた狙いはバッチリでソリッド感抜群

ただし、現状だと
ボディ上屋の抑えを狙って減衰力を高めたから
「逃げ」が無くて入力が全部動きに現れる

ステアリングラックレシオが速くて パワーアシストが強めの特性(ステアリングが軽くて ちょっと回すだけで たくさん舵角が付く)と
ハイキャス(4WS)の逆位相(フロントとリアが逆操舵)が重なって
一次旋回はマツダのロードスターみたいにヒラヒラ曲がる

必要なだけ丁寧に正確入力するようにしないと自分で車を暴れさせちゃう
まるでアクロ機みたいな操縦感覚(笑)

一次旋回からパワーONでささやかながら二次旋回に入れると
「GT-Rだけの素晴らしい世界」
過吸圧が高まりトルクが立ち上がるほどアスファルトに噛みつくようなトラクションでド安定
「美味しいけど背徳感満点」の加速旋回

楽しいし乗れなくはないけど
たしかに、ちょっと気を使う「ツンデレ旋回特性」だよなぁ
高いペースを維持し続けるには体力勝負になっちゃう

ボディ上屋の抑えは 「ボディをどれだけ飛ばすか」の好みだからあまり緩めないけど
フロントのゲインを少しだけ下げれば乗りやすくなるから、、、

フロントの減衰力だけ1段下げて
フロント25段
リア24段

コレで走らせてみると
時間軸が短くなってリアよりフロントのロールが多くなり
これでツンデレ旋回特性からは脱却
これで大丈夫だと思います~

あとは、乗り方にコツがあって、、、

減速から一次旋回を小さく短時間にして
「この向きだとInを掠めちゃうな」ってところまでスルッと回って

パーシャルからほんの僅かに加速するくらいのパワーONで安定したアンダーステア領域に入れてあげるのがポイント

GT-Rのハイキャスは僅かな減速状態だと逆相違で動いているっぽいのでステアリング操作に敏感でフラつき感ありますし

ブレーキから一次旋回で沈めたフロントアウト側を引き起こして浮かせてあげる事が大切です
バンプラバーに乗せっぱなしだと金縛り状態になります~

加速することでリアに荷重を移して前後バネ上固有振動数を揃えて旋回力を作るイメージです♪

軽い加速状態で様子見して
・曲げ直しするならパワーを抜いてステアリング操作で軽いタックインを誘発してあげれば
何度でも旋回半径を変更出来るし
(速度が高いほどLSDのイニシャルトルクが安定成分の大切な要因になります)
・出口が見えれば「めくるめくGT-Rの二次旋回」を堪能しちゃう

GT-Rって安全で速い車です

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