選手権1日目 ”Known”

選手権1日目 ”Known”

いよいよ始まったポーランド選手権、
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最終的なAdvancedクラスの参加選手は7名
ポズナンから3名、ほかのクラブから3名、日本から1名です
1030からブリーフィングで始まりました
簡単な高度別の風向風速予想が発表され
続けて”BOX”と呼ばれる競技空域の公式設定が公表されて、
昨日まで使っていた設定から10度程反時計回り方向に軸が変わり
設定高度も上限1200m 下限200mから 上限1300m、下限300mに変更
昨日までの練習の感覚が残るから少し注意ですね、、、
くじ引きで搭乗順番を決めて、搭乗順番は7/7、最後のフライトになりました。

競技機は2機
ポズナン&日本の4名はおなじみのMDM-1 FOX
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他所のクラブ3名は S-1 SWIFT
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機体性能は最高速度、制限荷重(最大G)、ロールレート(運動性)で軽量な単座機のSWIFTが有利
他のグライダーとは比較にならないほどの運動性能を持つFOXですが、
曲技専用の単座機相手だと”練習機”なんですよね、、、

まぁ、、、今日のKnownと明日のFreeは顕著な機体性能差が出にくいのですが、
最終日のUnknownはお互いの得意科目を出し合って競技科目を決めるので、運動性に勝るSWIFTが一気に有利になります
(高運動性って事は安定性とはトレードオフなのでSWIFTもリスクを負うって事になります)

ブリーフィングが終わって、一息つこうとしたところで、、、いきなり現地のTV取材!!
えーーーこの緊張下でTVインタビューなんて、、、真っ白で何言ったか覚えていません(笑)
まぁポーランドの電波が日本まで届くことは無いので良いか、、、

ウエザーチェックや機体準備で、競技スタートは1500

他の選手の飛び方を見てポジション取りを考えて、苦手科目のリスクを減らす方法を決め、
Unknown対策の飛び方を実験する事に(本番で実験はギャンブルですが、、、しょうがない)
スピンからの3/4ループは背面で失速しないように15km/hほど高い速度から引き起こす
機体姿勢を安定させてる時間を1秒でも稼ぎたいので1辺1000mのBOXの幅をギリギリまで使う
ギャンブルの要素が大きいテールスライド(垂直上昇から空中停止、ちょっとだけバックさせてからバックフリップ)は”0点”だけは取らないように少しだけ背面方向に倒しておく
最後のインメルマンターンは、明日以降に備えて機体パフォーマンスを出しきる感覚をつかむ為に
超過禁止速度(282km/h)ギリギリの280km/hで5Gで駆け上がりロールさせてみる事に

飛び立つ前に入念にイメージトレーニングを重ね、
機体に乗りこみ曳航機を待つ間に一気に集中、、、、

イエニヤグラ上空1300mで初の競技開始!!

着陸後の感想は、、、、
必死でした。
身体が覚えるほど練習した課目なので、大崩れは避けられましたが、細かなミスが残ります。
280km/h 5G狙いのインメルマンは今までの250km/hより速度が大きいだけにロールがシッカリ回って良いフィーリングです。
反省点と得られた経験を明日以降に繋げます。

初日のスコアは、
75.6% 7人中3位のポジションです。


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