カテゴリー別アーカイブ: サスペンション独学ノート

レバー比とACFを理解しよう ②

前回はレバー比のお話でした、イメージ出来ちゃえば簡単でしょ
まぁ、小学生の理科の復習ですからねぇ~
結構忘れちゃうんですよね、ぼくも以前間違えてましたから(笑)

今回はACF(Angle Correction Factor)です
2乗で効いてくるレバー比に比べて係数自体が小さく影響が少ないので
「ストラットだから1とする」って簡単に放り出されちゃう不憫な係数ですが
スプリングレートとホイールレートでどのくらいの差が出ているイメージあります? 続きを読む レバー比とACFを理解しよう ②


レバー比とACFを理解しよう ①

サスペンションセッティングで絶対に避けて通りないのが

レバー比とACF(Angle Correction Factor)

間違えると致命的なのが「レバー比によるホイールレート⇔スプリングレートの換算」で
「スプリングレート ÷ レバー比の2乗 = ホイールレート」の”2乗”を抜いてしまうパターンです

ココを間違えると、出てくるレートが全く異なるので、
実車の車高
ばね上固有振動数(脚の硬さ)
運動特性等々、、、
サスペンションセッティングの根本的な部分の「計算と実測」が絶対に一致しないので
全くお話になりません 続きを読む レバー比とACFを理解しよう ①


減衰力調整って? サスペンションって「うどん」だよ(笑)②

前回は「うどんの麺=スプリング」ってお話を進めてみました

スプリングは
「レート、ストローク、素線長さ」の仕様選定で基本特性は決まっちゃって
同じダンパーでもスプリング次第で大きく乗り味が変化します。
ってヤツです

次に
「麺つゆ」=「減衰力」
ようやく減衰力のお話です。
「サスペンションのバカ話」は佳境に差し掛かります。
たまにはこんなのも良いでしょ(笑) 続きを読む 減衰力調整って? サスペンションって「うどん」だよ(笑)②


減衰力調整って? サスペンションって「うどん」だよ(笑)①

プリロード設定から始まり車高設定を経て
いよいよ減衰力の調整です
減衰調整

とは言ったものの「減衰力の調整」って、
ダンパーが出荷された時点で殆ど決まっちゃっていて、
減衰力調整は一番硬い「全閉め」の減衰力がデフォルトで
「全閉め最強からどれだけ減衰力を抜いて使うか」って使い方です
乗ってみて固かったら緩く、抑えが効かなくてバウンドするようならば締めてください

好みの固さになるようにダイヤルをくるくる回すだけなんで
書くことが殆どありません、、、

ってコレで終わっちゃうと 「僕の今日のランチ♪」的などーでもいい記事になっちゃうので
もう少し頑張ります。(笑)

ざっくりと今までの独学から導いた「サスペンション」を比喩してみますと、、、、

サスペンションは「うどん」なんです!! 続きを読む 減衰力調整って? サスペンションって「うどん」だよ(笑)①


プリロード調整とスプリングの特性 ④ プリロード調整と車高調整

前回で「プリロード調整の目的」が
「プリロードは伸びと縮みのストロークバランスの割り振りを調整する部分」って事にたどり着きました

この事は「プリロード調整で車高を調整すると伸びと縮みのストロークバランスに影響を及ぼす」って事です
ダンパーストロークの設定は走行性能や乗り心地に影響を及ぼす部分なので、
基本的にメーカーで設定されたプリロード量から変更することは避けるべきです

ただでさえ高レートなスプリングに変更して車高を下げる設定で苦しい状況
限られたストロークで何とかしなきゃならないのに、底付き&伸び切り状態じゃドーにもならない

特にプリロードを抜くセッティングは止めた方が良いです。
縮みストロークが減ってバンプラバーに当たりまくって底着き感出るし
バンプラバーの負担が増えて早く劣化します。
“プリロード0が良い”なんて盲目的に信じちゃダメです(笑)
続きを読む プリロード調整とスプリングの特性 ④ プリロード調整と車高調整