色々と弄くり回したM-07 Concept デミオ君
重心位置
サスペンションジオメトリー
スプリング&スタビライザー
ダンパー減衰力
ほぼ全面変更でノーマルの面影全く無し(笑)
基本的には実車セッティングに準じていますが
1箇所だけRCスペシャル
スケール重量1/1000が効いちゃっている一番の要素は横グリップ
各緒元を実車換算すると
ホイールベース 2390mm
トレッド
フロント1459mm
リア 1460mm
タイヤサイズ
245/65/17
ちょっとタイヤが太すぎるけど
1/10スケールとしては違和感無し
お母さんの買い物車に245/65/17を突っ込んだ
「免許取り立て中二病」みたいな感じ(笑)
ただしRCの車重が1200~1300gだから
実車換算だと12~13kgしか無い事になります
つまり、、、、
空飛べちゃうくらいのパワーウェイトレシオに
車重に対して太すぎるタイヤで面圧不足
面圧不足だから面圧を掛けるほどグリップ出まくるので実車だと絶対に出来ないような加減速性能と旋回性能になっちゃうんだけど
同時にアウト側タイヤの面圧を高め過ぎると簡単にコケちゃう
RCスペシャルのポイントは、、、
サスペンションアーム角度
実車だと
アーム角を水平から下反角設定にしてロールセンターを高くして
さらに旋回横力から垂直方向ベクトルを作って「アンチロールジオメトリー」を使ってスプリング&スタビライザーを柔らかく設定して乗り心地を維持したままロール剛性を作るんだけど
横グリップ過多のRCでそれを使うと
タイヤがスライドして逃げないから垂直方向のベクトルが高くなりすぎてサスペンションが伸び側一杯に伸ばされてアームロック状態になり
タイヤ面圧がどんどん高まり
一気にコケる
減速旋回でコケるのはリアアーム角度
加速旋回でコケるのはフロントアーム角度
が原因と考えます
対策は
ロアアームを上反角側に設定して
旋回横力からロールを深めるベクトルを発生させて重心を下げる方向に作用させて
対地キャンバー角をネガティブ側で維持する事
さらにスタビライザーを固めればアウト側サスペンションのロールを深めるベクトルをイン側サスペンションに作用させる事が出来るので
車高(≒重心)低下方向になり
リアタイヤの横グリップを抜く事が出来ます
次に旋回特性を決めるのが
前後ロール軸の傾き
前後サスペンションジオメトリーから瞬間ロールセンターを求めて
前後の瞬間ロールセンターを結んだ線が「ロール軸の傾き」
このロール軸の傾きが定常旋回時の荷重移動を支配していて
ロールセンター高が低い軸のアウト側の面圧が高まり
対角に位置するロールセンター高の高いイン側の面圧が低くなります
この事から
ロールセンター軸が前下がり設定は「オーバーステア」傾向
有名な実車は「マツダ系」ですね
反対に後ろ下がりは「アンダーステア」傾向
たしかポルシェが後ろ下がり設定だった記憶があります。
つまり
重心位置が前寄りの「曲がらない車」はロールセンター軸を前傾させた「曲がる(巻く)ジオメトリー」で
重心位置が後寄りの「曲がる(巻く)車」はロールセンターを後傾させて「曲がらないジオメトリー」にして基本特性を補正します。
僕が実車で車高を変えるのを極端に嫌う理由はコレです
「フェンダーの隙間がぁ、、、」なんて理由で車高を弄るとロールセンター高とロールセンターの傾きがメチャクチャになって妙な動きになる
見た目優先で合わせると全体的に車高を低くしてフロント下がりになるので
ロール軸が低く 前傾が強まるので
「ロールが増えてオーバーステア傾向」
良い事なんて一つも無い(笑)
で、、、
デミオ君を実測してみると
ランニングシャシー単体での重心高は
ほぼ垂直位置でバランスするので
前後アクスル高
アーム角度から瞬間ロールセンターを求めると
フロントはほぼ地表面
リアはサスピンマウント下面
まとめると
重心高 +24mm
瞬間ロールセンター
フロント ±0mm
リア +5mm
ロールセンター軸傾斜 -1.2°
以前苦しんでいた高速コーナーでのオーバーステアはロールセンター軸の前傾が強すぎた事が原因で
サスピンの高さを調整してロール軸の傾きを減らしたら一発で収まりました。
RCって実測~変更~実験がすぐに出来るから
知るほどにハマる
なんて危険な遊びを初めてしまったんだ、、、、
しかし重心高 24mmってスゴいな、、、
スケール換算すると240mm
実車の重心高って500~600mm位だから
約半分だよ
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