E36 325i Cabriolet パワーステアリング OIL漏れ修理①

本日の早朝&お昼休み作業は、、、
E36 325i Cabriolet パワーステアリング OIL漏れの修理です。

輸入車に乗ると必ず悩まされるトラブル

「OIL漏れ」

各車種それぞれに弱点があって
「車検で指摘されるから 泣く泣く交換」って軽微なヤツから
「車両火災で綺麗サッパリ全焼」って命に関わる事まで、、、

原因もそれぞれで
・耐油ホースの品質がイマイチで 経時劣化で弾性が低くなって差し込みからの漏れ
・設計がイマイチでホースのカシメ部分に過大な曲げ&ねじり応力が掛かる
・熱膨張率が異なる材料を締結してるから経時劣化で液体ガスケットが切れる

等々、、、
素材のゴム製品の耐久性がイマイチなのに
原価低減と軽量化でエンジニアリングプラスチックが多用されるようになったから
さらに厳しくなってます。

時々「勘弁してよ、、、」って部分にプラスチック使ってます。

って事でBMWのオヤクソク
パワーステアリング関係のOIL漏れ対策です。

漏れる定番箇所は
・リザーバータンクのホース差し込み箇所
・低圧、高圧ホースのカシメ部分
つまり、、、ホース関係は全滅

耐久時間は持って4年 早くて2年(笑)

今回のOIL漏れ箇所は
リザーバータンクのホース差し込み箇所だから
・リザーバータンク→パワーステアリングポンプ
・ステアリングラック→リザーバータンク
の低圧ホース2本

高圧側のホースからの漏れが無いのが救いですね~

社外部品(非純正)の低圧ホース 2本セット交換すると2万円近い部品代

そもそも品質と設計が悪い部品だから
どれだけ新品交換しても絶対に「散財ループ」からは抜け出せない
BMWを乗り続けて 今まで何セット交換したんだろう?

もう「チェンジニアの仕事」に散財するのはイヤなので自分で仕様変更して作り変えます。

最初に
ホースの仕様確認
今日も朝からジャッキで上げて 下に潜り込んで
OILで汚れたリターン側の低圧ホースをパーツクリーナーで掃除
DSC_9017

DSC_9018

ホースに印字された規格を見ると
NBR/CR 12×19
DSC_9036

内径 12mmの耐油ホースですね
確認として ホースが刺さってるチューブを採寸すると12mm
DSC_9021

内径12mm規格のホースをホースバンドで締め付けて
チューブ先端部分のバルジ加工で抜け止めって作り

リザーバーからポンプに行くサプライホースは
手持ちのジャンクパーツから掘り出して
掃除して規格を見ると
DSC_9022

NBR/CR 16×22
DSC_9031
こっちは内径16mm

このホースも劣化してカチカチになったヤツだから
カシメ部分をサンダーで切り飛ばして
DSC_9025

アイジョイントを取り外して掃除
DSC_9027
新しいホースには コレを使います。

とりあえず掃除した後で採寸しておきます
DSC_9037

アイジョイントの寸法は
先端の抜け止めが 16.85mm
DSC_9078

一番細い場所が 14.4mm
DSC_9044

ホース長さは260mm
DSC_9029

あとは耐油ホースとホースバンドを注文
・日本製の耐油ホースを切り売り3m(最小単位) x2
・スプリング ホースバンド

(ネジ締めのホースバンドよりスプリングホースバンドはテンションが掛かり続けるので ホースの経時劣化に強いです)
M3も作り変えるから2台分
さらに予備在庫込みでも全部で5000円くらい

新しいホースに組み換えてしまえばOK
コレで次に漏れてもホース交換だけで対応できます。

次に高圧側がダメになったら
流石にDIYじゃ心配だから
重機関係の高圧ホース屋さんに持ち込んで制作します!

しかし、、、
良い時代になったなぁ
大抵の部品や資材がネット検索掛けて 3日と待たずに玄関に届いちゃうんだから

昔だったら資材集めだけでも大変だったのに

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