TVで「紅の豚」やってる~
散々見た映画なんだけど、放送されていると見ちゃうんだよねぇ、、、
良く見ると描写が細かいなぁ
今回気が付いたのが2点
①ドックファイトでの旋回操作で左エルロンに右ラダーを入れる
意図的に滑り旋回に入れてバンク角と旋回半径の関係を崩して偏差(見越し)射撃線から逃れる操作で
映画やアニメーションで滑り旋回操作してる描写は初めて見ました
外滑りと内滑りのFlight Path。
外滑り旋回は内側に、内滑り旋回は外側に、
ですね。
バンク角とフライトパスから予測して偏差射撃するのでバンク角と滑り量を不規則に変更してフライトパスの予測を難しくすれば射撃線には乗らないって事になります
ただし滑り旋回は抗力(空気抵抗)が増えるから乱用するとエネルギー消費して高度を失い「詰み」になっちゃいます。
②ドックファイトに入る前の保有エネルギー量で勝敗が決まる事を表現している
低速機を護衛するときは対象より高高度に位置してるし
離水が遅れたら地面効果範囲内で速度稼いで保有エネルギー量を増やしてる
この2つは昔読んだ空中戦の本に書いてありましたぁ~
不思議なのはコックピット左側面にあるウィンドミル
たぶんダイナモなんだけど
電装品なんて何もないでしょ、、、
1910年の時代背景的に無線機は「無線電信(モールス)」だから航空機には搭載されていないし
もちろん航法機器は地図、コンパス、六分儀で電気要らず
エンジンスタートはイナーシャ スターターだろぉ
考えられるとしたら
夜間飛行してるから灯火類だけど 航空灯付いてないよなぁ
残るは計器灯だけど時代的には蓄光塗料だよなぁ、、、
まさか、ピトー管無いからダイナモの発電電圧を使った対気速度計?
う~ 気になってしょうがない
って事をFBにダラダラ書いていたら
高校同級生のエアラインキャプテンが調べて教えてくれた
なんと、、、「ウィンドミル ポンプ」でした
風車駆動の燃料ポンプで胴体にある燃料をエンジンに送っているらしい
確かに合理的な設計だなぁ
さらに北米在住の「アクロパイロットの高木さん」もFBトークに混ざり
サボイヤS21のエンジンフェイルの原因推測
エンジンO/Hを決断してミラノへのフェリーフライト中とカーチスとのドックファイト中にエンジンフェイルしています
フェリーフライトでは再始動に成功していますが
ドックファイト中は残業ながら不時着水でほぼ全損
エンジン再始動はコックピット右側のレバーをペコペコ動かしてリスタートに成功している事とドックファイト中の突然のエンジン停止から
考えられる原因は燃料供給系統
燃料タンク→燃料ポンプ→キャブレターまでの主系統に不具合があり
燃料供給停止によるエンジン停止が発生
コックピット右側のレバーはエンジン始動時に別系統で燃料を吸気ポート付近に送る「プライミングポンプ」でポンプ操作により別系統での燃料供給により再始動に成功していますね
ただし、プライミングポンプで送られた燃料だけでは数秒しか回らないので
その後の運転継続は謎のまま、、、
ポルコとカーチスの技量は
カーチスの方が立ち回りは上手いんだよ
機体緒元を見ると2機とも実在しないみたいなので
設定資料や実在した機体から考えると
サボイヤs21
単翼飛行艇に700馬力
カーチスR3C0
フロート付き複葉機に後期モデルのR3C3レース仕様でも620馬力だから耐久性を考えると減格して使ってる
カーチスの方がL/Dが悪く推力も低い
勝っているのは翼面荷重が少ないから離水性能と旋回半径が小さいくらい
ドックファイトでの優劣は余剰推力、最高速度、エネルギー保持性能(L/D) だから
サボイヤS21が圧倒的に有利なんだよなぁ
ポルコは機体性能差で力任せな感じ
低翼面荷重の機体に付き合ってドックファイトした時点で間違えたんじゃない?
高出力&高翼面荷重の高速性能を生かして一撃離脱するべきでしょ(笑)
同じ機体性能なら立ち回りの上手いカーチスが勝つね!
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サボイヤs21、どう見ても飛べない飛行機。
エンジン位置から考えると重心が主翼の空力中心より後ろに来そうです。
流石に宮崎駿先生もその辺のことは分かっていて主翼を後退翼にしていますが、それでも足りない。
もう少し機首を長めに、フロート接水面の段を前寄りにしてくれれば納得度が高くなったんだけどなぁ~って思います。
にしても、パイロット席があの位置で空戦できるなんてポルコは心眼でも持っているのでしょうかね。
アーロンさん
コメントありがとうございます
重心位置ですが
前後位置はコクピット&エンジン搭載位置が重心に近いので他の航空機より楽に設定出来ると思いますよ~
機首に機関銃も乗せているので 最終調整のバラストも少なく出来そうです
まぁ、、、、
飛行機はかなりメチャクチャな型にしても
バラスト調整して重心位置さえ合わせちゃえば飛びますから(笑)
ただし機関銃を発射した後の廃莢は重心変動を考えると機外排出出来ませんね(笑)
エンジン搭載位置で考えられるのは
重心位置と推力線のオフセットで
パワーONでピッチダウン
パワーOFFでピッチアップ
の悪癖を持ちます
対策はエンジン取り付け角を変更して推力線を上向きに偏向させる事ですが
パワーOFF時の抗力によりピッチアップ成分は消す事が出来ないです
フロートのステップ位置は
陸上機しか飛ばした事が無いので水上機を色々調べました
どうやらステップ位置は重心位置の少し後方が基本みたいですね
理由は水面移動航行と離水滑走での違いて
水面移動航行はハルによる浮力で機体を支える為に機体重量に等しい排水量が必要になるのでフロート全排水量設計になり
離水滑走で増速するとフロートステップより前部分をハルを使ってのプレーニングに入るので
重心位置はフロートステップより僅かに前方になるようですね
ステップが無いフロートだとプレーニング姿勢で滑走面が重心位置後方になるのでピッチUpが出来ずに離水出来ないと考察します
作画だと艇体のステップ位置は重心位置から後方ですが確かにもう少し前にしてコクピット真下付近の方が離水時のピッチコントロールが楽になりそうです
(このステップ位置だとプレーニングからピッチアップが大変)
重心位置と空力に関してはRCもディフォルメ最小限で飛んでいるので
1/1でも成立できると考えます
実機でもこのレイアウトの機体は存在していますので
ちょっと調べてみます!
空戦時の視野に関しては複葉機とさして変わらない
左右斜め下方は複葉機より良好では?