M-06の「大舵角での巻き込み癖」の原因だったアッカーマン角不良
「そーいえば M-07 Concept デミオ君のアッカーマン角はどうなっているんだ?」って思って、、、
「転がし旋回」の時の減速感を考えると
タイヤグリップを高めるほど グリップ付近での減速率が高くて
「車が止まる」って感じてたんだよなぁ
って事で
床に紙を貼って舵角をプロットして「実測」してみると
左右フロントの舵角が
Out側 多い
In側 少ない
なんだこりゃ!?
「逆アッカーマン」になってるじゃないかっ
(理論上はリアアクスル軸の線上で左右フロント舵角が交わる)
プロットミスしたか?
そりゃ旋回中のフロントタイヤの旋回半径がバラバラなんだからステアリング舵角入れば転がり抵抗増えるよねぇ
って事で
先ずはアッカーマン比の調整
ステアリングタイロッドに後退角が付いているので
最大舵角の時にIn側タイロッドが車両前後軸と直交するようにラック部ボールジョイントにスペーサーを入れて調整
コレでOut側の舵角が少なくなりIn側の舵角が多くなります
この状態でアライメントをトゥOut 1mmに調整して再測定すると
交点はリアアクスル軸の遥か後ろ
アッカーマン比が全然足りないです、、、
次の一手はアライメント調整
フロントトゥをOutに振れば
Out側舵角 少ない
In側舵角 多い
って状態を作り出せる
フロントトゥOutに調整しながらプロットしていくと
トゥOut 3mm では
リアアクスル軸での交点間距離は56mm
トゥOut 4mm では40mm
もちろん交点間距離が短い方が転がり抵抗が少なくなります
流石はコレ以上のトゥOutは嫌だからフロントは4mmを最大とします
残る手段は
リアトゥInを増やす事で仮想アクスル軸を後退させる事
リアトゥInの交点が仮想アクスル軸になるので
現状のリアトゥ1.4°で仮想アクスル軸は約10mm後退(ホイールベースが伸びている)していますので
リアトゥを増やしてスタビリティを高めて転がり抵抗が増えても
同時にフロントアッカーマン交点間距離が改善されるから相殺出来るかもしれない!?
フロントトゥ設定ってアッカーマン調整の一部なのかもしれません
う~ん
すぐに気楽に実測出来ちゃうのはRCの美点だけど、、、
勉強になるけど悩ましい(笑)
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