今回も航空工学じゃないけど、
乗り物を扱うなら知っておくべき事なので不定期連載に加えます。
コリジョンコース(衝突進路)に乗ってしまい空中衝突寸前のニアミスの動画がありました
突っ込んでくる機体はセスナ172
自家用操縦士のトレーニングにも使われるベーシックな陸上単発機です。
なんの芸もなくノロマな単発機でも100kt(185km/h)くらいで飛んでるから
コリジョンコースに乗ったら一気に迫って来るのが良くわかります
コリジョンコース(衝突進路)にお互いが乗ると
相対角度が変化しないので、非常に見つけにくくなります。
人間の目って視界の中で移動する物を認識するのは得意なんですが
一点で動かない物の変化を見つけるのは苦手
更に視野は広いのですが、変化に対して感度が良いのは視野の中心付近だけで
中心から外れるほど感度は下がります。
つまり、前だけ見てるといきなり横から他機が突き刺さる(笑)
しかも速度はそれなりに速いので衝突進路に乗っていて位置変化しない点にしか見えない他機が
数秒で一気に接近して衝突に至ります。
この動画、、、、
あと数m相手が高く飛んでいたら全員死亡です。
VFR機(有視界飛行方式)で飛ぶ航空機は他機を視認して回避する事を義務づけられていて
レーダーアドバイザリーサービスを受けるか否かは機長判断なので
レーダーアドバイザリーを受けないならば対空警戒は大切
出来るだけレーダーアドバイザリーサービスを受けて
地上から支援を受けた方が遥かに安全です。
もちろんレーダーで見てもらっていても対空警戒は機長の義務!
もちろん高速機になるほど接近速度は高くなり
文字通り「一瞬」でガチャンです、、、
高性能機(高速機)のVFRでの飛行は人間の視力と反射神経だけでは不可能です。
このコリジョンコース乗って知覚出来ずに衝突するのは全ての乗り物に共通で
二次元での移動に限られる陸と水の乗り物だと
コリジョンコースに乗って他車に気が付かなければ絶対にぶつかります。
田園風景広がる田舎の真っ直ぐな道の見通しが良い交差点で一時停止を無視して交差点内で発生する衝突事故はコレが原因です。
ぼーっと運転していて、他車が居ないと思って一時停止しないとドカンです。
コリジョンコースでの知覚不能を回避するのは簡単で、
交差点接近時に速度を変える(もちろん減速)する事
道なりに走る車は相対角度は変えられないけど
相対速度を変えれば視界の中で他車が動くので発見しやすくなります。
一時停止が無くても軽く減速して相対速度を変える癖を付ける事をオススメします。
う~ん
明日は我が身ですね
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