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究極の運動性能!!

ついに乗っちゃいました♪
憧れの曲技機「エクストラ200」

HI3C0338
HI3C0338

ドイツ国エクストラ社
エクストラ200
耐空類別A類(曲技)
全 長 6.51メートル
全 幅  7.5メートル
全 高 2.67メートル
自 重 539キログラム
最大重量 800キログラム
エンジン  ライカミングAEIO-360-A1E
エンジン出力  200馬力/2700RPM
超過禁止速度  220kt(407km/h)
巡航速度  158kt(292km/h)
最大上昇率  2,500フィート/分 (750m/分)
最大運用高度 16,000フィート (4800m)
最大荷重 +10G/-10G (単座)
+8G/-8G(複座)
ロールレート 360°/秒

±8Gの耐G性能と360°/秒のロールスピードは一線級の戦闘機並み(笑)
レッドブル エアレースやオートボルテージュで活躍している機体の複座仕様です
(もちろん競技仕様は更にハイチューンです)

操るパイロットは航空自衛隊OBの元イーグルドライバー(F-15乗り)
男の子ならワクワクしちゃう組み合わせでしょ♪

チョイ乗りだけどアクロバティックトレーニングです

緊急脱出用のパラシュートを背負いコクピットに乗り込みハーネス(シートベルト)で機体に体を縛り付ける

ハーネスからして普通じゃない、、、

5点式(両肩、腰、股)の3inchベルトなんですが、、、
腰のベルトは2本掛け+ゴツい革のベルトパッド
更にトラックの荷締めベルトみたいなラチェットが付いてます(笑)

飛び上がったら上下関係無しでグリグリ廻る飛行機ですから、
とにかくラチェットでパチパチ腰を締め上げて体を固定します。

コミュニケーション用のヘッドセット(イヤーフォン&マイク)もGで振っ飛ばないように顎紐で縛り付けます

ポケットの中も危ないから空っぽにして、、

HI3C0347
HI3C0347
HI3C0344
HI3C0344

少々ビビりが入っていますが、準備完了♪
振り回すので機内に手荷物は持ち込めませんので、写真は取れませんでした(泣)

エンジンを始動して暖機運転
滑走路の上で離陸前の最後のチェック、、、

「All check green let’s go!!」
フルパワーを掛けて弾かれるように離陸
かなりの上昇角を取っているのに吸い込まれるように加速しながら昇って、、、

海上に飛び出した瞬間
挨拶代わりの左エルロンロール!!
水平線が一瞬でくるりと一周♪
TopGunのオープニングみたい!

ヘッドセットから「機体に慣れて!! バンク45°で左右切り返し You have control !!」

機体のコントロールをもらい機体をバンクさせて軽く振り回すと、、、

操作に対して全く待ちや遅れが無いソリッドな動き
機体がまったく撓まない、ものすごい剛性感、、、
入力の全てが間髪措かず再現されるので、意外なほど素直で飛ばし易いんです。

左右切り返しの後
「バンク60で2G旋回!!」
2gを掛けながら水平旋回 この位ならタイラップでも楽勝♪

「VA(設計運動速度)以下なら機体強度は心配ないけど、先に人間が壊れるから注意して、」
手加減しないと運動性能で”人間を壊す”乗り物は初めてです(笑)

「先ずはエルロンロール 130ktからロール開始、エルロンだけでラダーは使わない インバーデット(背面)に入れたらエレベーターを少しダウンでピッチを維持」
エルロンロールでくるりと回りながら矢継ぎ早に操作手順のレクチャー

「Aileron roll You have !!」

マジっすか? ビビりながらも
「I have Aileron roll Air Speed 130kt catch up roll in !!」
教官付きなら度胸一発(笑) エルロンを押し込んで
慣れない背面状態の空中感覚に戸惑いながら機体をコントロール

「次、ハンマーヘッド 垂直上昇で減速 ラダーを入れて翼を横に落とすように」
デモを見ながら強いGの中で要点を頭に叩きこみ
You have !!のコールで科目開始
垂直上昇の頂点の一瞬の無重力を感じながらラダーを使って反転、垂直降下から引き起こし

「次、ループ(宙返り)130ktから4Gで引き起こし 垂直姿勢の時は横を見て姿勢を判断 インバーデット(背面)で機体の水平姿勢を直して4Gで引き起こし」
4Gなんて今まで乗ってたセスナじゃほぼ限界だよ、、

ループの頂点からの引き起こしは視界一杯に広がる海面
壊れたように回る高度計を見ると背中に冷たい物が走ります、、、

「次!! インメルマン ターン ループ頂点までは同じ 頂点でインバーデットからハーフロールでレベル(水平姿勢)」
ループとロールの合わせ技!!

「次! キューバンエイト ループ頂点を過ぎてインバーデッド45°ダイブからハーフロール」
垂直方向に大きく8の字を描く

「逆キューバンエイト 45°で上昇してからハーフロールでインバーデッド上昇後 ループの後半と同じく4G引き起こし」
キューバンエイトの逆の軌跡を描いて、、、
ループ系の曲技が続き次第にGに慣れてきます。
Gが掛かるタイミングを掴んでお腹に力を入れてとにかく耐える(笑)

「次 インバーデット(背面飛行)ハーフロールで背面姿勢 エレベーターダウンで背面水平飛行 ラダー操作は逆になる」
上下逆さまでハーネスに吊り下げられながらの操縦、、、頭に血が上るぅ~

「次! スナップロール 速度はVA以下で一気に引き起こしてフルラダーで片翼だけ失速させる 水平飛行状態のスピン」
一気にスティックを引きラダーペダルを蹴るといきなりズドドッと片翼失速でGが抜けてぐるり♪
綺麗に一回転で止めるのが難しい

「次! エルロンロール 130ktからフルエルロン 最大ロールレート インバーデットのエレベーターダウンが遅れないように」
ロールレートが早い!!
1秒で回っちゃうから瞬間的にピッチコントロールを合わせる
感覚が機体より遅れそうでコントロールに必死、、

「次!! 急旋回 フルエルロンで一気にバンク Gに注意してエレベーターアップで回り込む」
コレが一番キツかった、デモの時に簡単に6G over
「むぎゅーーっ」って押し付けられて視界がすーっと暗くなり、、、
Gが抜けると
「くはっ!!」っと息を吐いて元に戻ります。

自分で深いバンクで急旋回をしてみると、、、
速度不足でGを掛け過ぎてアクセレーションストールを起こす始末(笑)

アクセレーションストール(加速度失速)を初めて体験しました。
旋回中にGを掛けすぎて翼の表面から「バリッ」と力任せに空気が剥がれる失速
通常失速と違って旋回中にいきなりGが抜けて遠心力に引っ張られてスッ飛んでいきます

「最後にスピン ピッチアップでストールと同時にエレベーターフルアップ フルラダー」
スピンは結構経験しているので、キッチリ決めて科目終了

僅か18分で多く科目を効率的にまとめ上げる、密度の濃いフライトでした!!
短いフライトでしたが目一杯の集中とGでヘロヘロ(笑)

アクロバティックフライトはGに耐える力技に見えますが、的確なタイミングで正確な操作が要求される高度な世界。
3次元を自在に飛ぶって今まで味わったことの無い開放感があります。
この世界は強く惹かれます!!


強大な力の中で、、、

日曜日の滑空場、、、
綺麗に晴れた日曜の朝、、グライダーを格納庫から引き出し、
近くの工場の煙突からたなびく煙で風を見ていると
それぞれの煙が違う方向に流れています??
空域のチェックに上がったカブからも強い上昇気流と下降気流のレポート、

北風と南風がぶつかって勢力争いをしている最前線、風の変わり目ってヤツです!!
北風と南風がブチ当たり「どっぱぁ~んっっっつ!!」ってなっている状態ですから(笑)
(波がぶつかる様子をイメージで!)
そりゃ~荒れるわな、、、

地上の風は北北西10~15kt(5~7m/s)北風の勢力圏ですので、
風に向かって離陸するので滑走路南端に移動して風の様子を伺って、、、
意を決して離陸!!

今日の機体はSZD-51-1ジュニアです

「型は古いがぁ~あ 時化にはぁ~っ 強いぃ~♪」なんて兄弟船を歌いながら離陸

10mほど上昇したところでイキナリ手荒い洗礼
目の前の曳航機が強烈な上昇気流に煽られ1急激に跳ね上がる!! 
「へっ!?」と思った瞬間
「ぐわぁあぁっっつ」と機体を叩く風の音が大きくなり、Gを感じるほどの勢いで放り上げられ、、、

次の瞬間、曳航機が”すとん”と穴に落ちる様に降下、、
続けてシートベルトに身体が釣られ、キャノピーに頭をぶつける程の下降気流

もう、むちゃくちゃ、、、、(泣)

曳航機と別れ、しばらくすると少しは落ち着くものの、あらゆる方向から風が吹いているので、
修正舵をどばどば入れて暴れる機体を押さえ込む、、、

曳航中に見つけた上昇気流に飛び込んでいくと、泡立つような乱気流を伴った強烈な上昇
昇降計の針を振り切る勢いで一気に1300mへ
先行しているモーターグライダーからの「5kmほど西南西の海上で収束した風による上昇帯を見つけた」とレポートがあったので
獲得した高度を使って挑戦です!!
辛く見積もっても1000mの高度で30kmは進める機体なので十分手が届きます。

加速して下降気流帯を突っ切り、海岸線から海上に進出すると、、
北風と南風の境目が海上の波の形ではっきりと見えます。
形の違う波の境界に並行に沿うようなコースを選ぶと、帯状の広い範囲で上昇帯に乗れます。
風下に流されて上昇帯を外れると、強烈な下降気流に捕まるので

HI3C0337
HI3C0337

機体を風に立てて上昇気流を捕らえ続け、1500m付近で風の波を楽しみました。
波が崩れないサーフィンですね~(笑)

45分ほどすると、風が完全に南に変わって上昇帯も消滅、、、
何時もの南風の穏やかな空、、、

小さなグライダーで強大な風の波を飛ぶ、、、
普段とは違うソアリングを楽しみました!!


2010年初フライト!!

ようやく2010年の初フライトしてきました♪
1月3日に滑空場に行ったものの、飛ぼうと思う心を吹き飛ばす15kt(7m/s)以上の横風にビビッて、既に2週間
体調不良と御家都合で見送りでした。

久しぶりの滑空場へ向かって、M3で出発♪ 予定だと1時間程で到着です

東名厚木から富士川SA ETCゲートまで40分~45分ほどの快適な高速巡航の旅、、、
0845 富士川SAでスマートIC(ETC専用ゲート)で高速を降りようとしたら、、、
あれ、、工事してる、、、
ぎゃぁぁぁ~ 工事中の看板見逃したぁ~っつ!!
どうりで手前の富士ICで降りる車多い訳だ、、、(泣)

富士川SAの次のICって、、、、清水でしたよね、、、
本線のIC標識を見ると、清水まで20km(泣)
往復で約45km、、富士ICからの時間も考えると、、 、orz
30分以上の遅刻確定に加え、高速代+燃料代のロスに半ベソ状態で清水ICでUターン、

上り線に入ると、、、車が多いぃぃ~
しかも動きが妖しい車ばっかり、、、

ウインカーも出さずに追い越し車線にフラフラ出てきたり

海が見える区間じゃ車線から外れてくる、、、

なぜか60km/h程で走っているヤツ

トドメに80km/hで2車線並走で通せんぼ、、、

何されるかワカラナイ、、、危なくってペース上げる気が失せました、、、orz
「遅刻して何が悪い!! 無事に着くのが大切ですっ」と開き直ってノンビリ到着、←標識見逃したのは忘れてしまいましょう♪

当然この時間じゃ、機体は格納庫から出て組み立て中、、、
「ごめんね ごめんねぇ~♪」って登場予定が、、
0930過ぎで格納庫に曳航機のパイパーカブの姿が??

遅刻したので、「さっきから居ましたよ」って顔してそぉ~っと近づき様子をうかがうと、、

尾輪がブッ壊れたらしいです、、、

尾輪式の飛行機の後ろの小さいタイヤの事を「尾輪」 前の大きなタイヤを「主輪」って言います。

HI3C0364
HI3C0364

ブレーキは主輪についていて
飛行機の脚の特徴で、方向舵ペダルについているブレーキペダルを使って左右独立でブレーキが掛けれます。
当然、ブレーキを使ってクルクルと自由に回れるので、後ろの尾輪は方向舵の舵角度以上はロックが外れて360度クルクルとフリーに回ります

今回、何かが引っ掛ってフリーにクルクル回らなくなってしまったようです。
このままじゃもちろん飛べないんで、整備の資格を持っている教官と修理に取り掛かります。

先ずは、原因を捕まえる為に分解清掃です。
パーツリストで確認しながらどんどん分解して、トレーに部品を並べて

HI3C0311
HI3C0311

洗浄トレーにガソリンを出して、ブラシでゴシゴシ!!
旧いグリスを落としてすべての部品を洗浄、、、

アルミ鋳物に機械加工した部品とか、削りだし部品で構成されていてビックリ、、、
たかが尾輪になんで頑張ってるの??
主輪のサスペンション機構は、「ゴムひも」束ねただけのラジコンみたいな設計のクセに、、、バランス変でしょ(笑)
カブのクセに生意気だぁ~

Americanな理解に苦しむ設計をバカにしながら部品の状態を確認すると、、、、
部品に付いたカジリ痕を発見!!
どうやら軸が微妙に磨耗してクリアランスが増えてくると、機械加工部分のエッジが他の部品をカジって引っ掛りを起こしているようです。
変な所にこだわった部品作るからトラブル増えるんだよ、、、(笑)
部品のエッジをヤスリで落としてペーパーで磨いてカジらないように修正して、、、

HI3C0310
HI3C0310

新しいグリスを詰めなおして、元通りに組み上げて完成!!
ナンだカンダでお昼になっちゃいました

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2010年初フライトはSZD-51-1ジュニアでした♪

離陸順はPW-5に続き何時もの2番手、  
「自分が組んだ尾輪が壊れないか?」って様子を見た訳じゃないですって、、順番ですよ、、、
旬の時間が過ぎ、出し殻みたいな弱いサーマルの空に上がると

先行したPW-5がサーマルを拾って同じ様な高度で粘ってます。
「思ったより上昇気流は残っている!?」
なんて思いながら探しまわるもグライダーの旋回半径じゃ入りきれない小さなサーマルがぽつぽつ、、、、
成すすべなくジリジリと高度を失い、山岳エリアを離れて滑空場に帰る途中、、、、
何とか±0を保てそうな弱いサーマルを発見、
決心高度まで残りが少ないので、少しでも失高したら即帰る!!状態、、
丁寧に粘って滞空時間を稼ぎます、、、

が、、、粘りきれずにジリジリ失高
2010年初フライトは30分で降りちゃいました(笑)

着陸後にPW-5との滞空時間を比べると、、、
同じ気象条件で、似たような性能の機体で15分以上負けました、、、orz
うーん これは完全に腕と知識の差ですね、、、

もうチョット勉強して考えながら飛ばなきゃ、この先は楽しめないって事ですね~
上手く上昇気流を捕らえるように勉強しなきゃ♪

朝からドタバタした2010年初フライトでした~ 今年も安全運航でがんばろー!!


2010年飛び始め!?

3日は2010年の初フライトに行ってきました!

早朝からM3で東名高速を西へ1時間程巡航、
0900から機体を組み上げて2010年のフライトが始まりました♪

が、、、、

おいっ!!、、、新年早々ウィンド ソック(吹き流し)が真横ってる

HI3C0300
HI3C0300

滑走路に対して左60°程の角度から15~20kt(7~10m/s)の風
空域のチェックで上がった飛行機からもラフエア気味とのレポート
「荒れてるだけで昇らない」って事ですね、、、

飛べない条件じゃないけどねぇ~

グライダーって翼面荷重が少なく エンジンパワーが無いから乱気流条件だと気を使います、、、
エンジンが無いのでトラクション(言い方変ですが)無いんです、、、
高速道路を軽い車でクラッチ切った状態で横風喰らうのと似た感覚です(笑)

新年早々荒れた空にわざわざ出掛けるコトはないでしょ

ってコトで根性無しのタイラップの判断は、、、
究極の安全策

「今日は飛ばない!!」

悪条件で飛んで機体壊したり怪我したら「自分の技量も判断出来ないマヌケ」って事ですから、、、

この状況で出来る事を探して、滑空場を彷徨い、、
せっかくなのでM3とグライダーを並べて、、、

HI3C0293
HI3C0293

HI3C0292
HI3C0292

美味しそうな香りをたどって
会員さんの差し入れのカレーライスを発見♪

この状況は「カレーライスの練習」です!!

ダッチオーブンで炊いたご飯とカレーのルゥをバランス良く盛って、、、
美味しく頂きますぅ~♪
頑張って4回程シッカリと練習してきました!(笑)

2010年初フライトは来週にお預けです~


2009年飛び納め

年末にかけて仕事に追われてPCに触れなかったタイラップです。

先日20日は今年最後グライダー「飛び納め」でした♪
天候は快晴♪ 上空には強い寒気が入りナカナカのコンディション

搭乗順はまたもや2番目
(笑)
無線で状況を聞いてみると、、、
北風と南風の境目に掛かり大気状態は荒れていますが強い上昇気流が発生してい
るようです。

グライダーはしばらく帰ってこないので、
お友達のセスナ体験搭乗(技量保持訓練?)の後席に便乗です
グライダーにとって嬉しい天気はセスナにはイヤな天気です(笑)
揺れまくって大変です

離陸して海上に出ると、強風で波頭が崩れてます「うさぎが跳ぶ」って状態です
強風に煽られなからTouch and Goを2回
煽られながらも何とかまとめてます。

さて、、、セスナのフライトから帰ってお次はグライダー♪

荒れた空にPW-5で飛び立つと、、、
揺れるなんてもんじゃない!!
機体が軽いので風に叩かれます

泣きながら上空に昇ると、、、

さすがに荒れの空、
強力な上昇気流か点在しています

下降気流を速度を上げて突っ切り
上昇気流を捕まえると、、、
中心部は下から思いっきり吹き上げられる程強力です
時折+5m/sを超えて昇降計が振り切れる

さすがは冬のサーマル♪
久しぶりに気合いを入れて更なる高みを目指してサーマルを乗り継ぎ、、、
寒さに凍えながら到達高度1800m
今年の自己最高高度です♪

サーマルを探してエリアを飛び回り1時間04分
今年最後のフライトを満喫してきました~

今年最後の着陸は、、、
強風横風着陸でチョー恐かった、、、