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店番ですかぁ~ orz

久しぶりに普通のグライダーに行ってきました、、、
緊張感の高い曲技トレーニングの合間の息抜きになりますね♪
フライトだけではなく、機体の組み立てを手伝い、離陸機の準備や着陸機の回収をしながら機体に触れて過ごす休日は良い時間です、、、

が、、、グライダーを満喫する日曜日の予定が

「タイラップ君、飛ぶからちょっと代わって(交代して)!!」
ニコニコしながら冷酷なツッコミを入れるH教官の声、

非常に嫌な予感がする
聞こえない、、聞こえない、、、聞こえない、、、、、

結局捕まってしまい”ピスト”に繋がれてしまいました(泣)

ピストとは、、、
フライトサービスの無線局を預かり離着陸機や滑空場周辺を飛行する航空機と無線交信して交通整理をしたり
グライダー搭乗者、飛行時間の記録
見学のお客さんの案内や体験搭乗者の受付
料金徴収、
などなど、、、

つまりは、、、店子の店番業務
電話が鳴らないだけマシか、、、

もちろんこんな面倒なコト誰も率先して交代なんかしてくれない
預けられちゃったので、ひたすら記録を取りながら無線交信

グライダー3機、
曳航機のバイパーカブ、
モーターグライダー、
セスナ
時々、近所の県警ヘリなどの通り掛ったの航空機

着陸進入速度や優先権が異なる航空機が同じ滑走路で離着陸やTouch & Go(連続離着陸訓練)を繰り返し
近所の県警ヘリがぐるぐる近所をパトロール飛行、、、
操縦士の技量も、「訓練生の単独飛行」から「飛行暦ウン十年のベテラン」、
更に「怪しい飛行実験」を繰り広げる曲技飛行系曳航機パイロットが混じってます(笑)

無線交信で着陸順や待機のアドバイスを送るんですが
まるで時間軸の要素の入ったパズル、
テトリスみたいなもんです。

まぁ、拙くアヤシイ管制用語で捌くのも慣れるとなかなか面白いんですが、
1日ずーっとはツラいものがあります

とにかく離れられないんで
お昼ご飯も落ち着いて食べれない
夏は暑いし冬は寒い
誰かが話掛けてきても合間を見ながらの会話でイマイチ身が入らない、

わずかに解放されるのは自分のフライト時間
店番から離れてサッサと機体に乗り込み上昇気流の在り処等の情報収集もソコソコに飛び立つから、
良い場所に曳航してもらってもチャンスを活かせず、すぐに失高、、、
事前情報不足で滞空のチャンスを逃しちゃったので技量保持のフライトに切り替えて感覚掴み専念すると

久しぶりのPW-5の感覚は、
以前は身軽に感じていましたが反応が遅く正確性がイマイチに感じます、
ふにゃふにゃの柔らかい翼で乗り心地は良いですね♪

風が弱いので着陸は精度重視、トラフィックパターンを正確に回りノーマルランディングで接地点を捉える事に専念
まぁ、そこそこ安定したパスで接地点に降りたから良しとしましょう、

結局、フライトはしたものの、
一日中ピストに繋がれて店番でした、、、orz
まぁ、こんな日もあるよね(笑)


操縦可能領域を広げる

年末頃から体が慣れてきたのか、背面系の科目で受ける-Gが少し楽になってきました。
背面系機動により発生する-Gにより頭部に血液が流れ込み、眼の裏が痛くなったり、鼻の奥がツーンとしたり
なかなかキツいものがあります、

今回、梶さんの後席での割り勘トレーニングで「背面飛行」に挑戦です。
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曳航機から離脱後にコントロールを貰いトレーニング開始
ヤバくなったら アンリミテッド アクロバティック セーフティー デバイス「梶先生」がオーバーライドしてくれるから安心です(笑)

45°ダイブで200km/hへ加速
水平飛行から一気に左エルロンロールで背面姿勢へ

-1G状態で5点式ハーネス+サポートベルトに体を吊られての操縦

エレベーターとラダーが逆になります。

背面水平飛行から右背面旋回は
右エルロンでバンクを取り
左ラダーでアドバンスヨーを押さえ込む

速度が減少したらエレベーターupで引きピッチを下げ
減速するにはエレベーターdown

知識としては解っちゃいますが、
思いとはウラハラに手足がちっとも動かない

速度はバラバラ 旋回のバンクは安定しない
姿勢が崩れはじめると操作の遅れでどんどん妙な姿勢に、、、
こんなに難しいとは、、、

地上に戻りKさんからブリーフィングを受けると「背面水平飛行から初めて背面環境に慣れないと簡単にパニックに陥り機体を壊す」との事

確かに背面に慣れていない状態で背面急降下姿勢に入った時に冷静にリカバリーできるとは思えません、、、
視界から空が消え、視界一杯に地表が広がり重力に引かれてVne(超過禁止速度)に向けて一気に加速
パニックに入れば墜落もしくは空中分解ですね、、、

地球上では当たり前の頭を上にした正面環境に対して
一般生活ではまずありえない背面環境、今までの経験が役に立ちません
今の時点じゃ、背面飛行時間を増やして体を背面環境に体を慣れさせるのが第一歩

地上で出来ることは、「トレーニングシーケンスに背面系科目を織り込む」&ひたすらイメージフライト
シュミレーターで反復練習して状況に対して反射的に操縦できるように操縦感覚を作りこみます、
(Gが掛からないから再現性は薄いんですが)
ここで背面系を覚えれば姿勢コントロールの幅が一気に広がります♪


グライダー曲技飛行の世界

最近、妙に忙しくて日記が遅れてます、、、
先日のトレーニングフライトは教官が忙しく僕のトレーニングはお流れ、、、
まぁ、優秀な教官はドコでも大人気な訳で、コレばっかりはどうしようもありません(笑)

今回は梶さんの超広角カメラを預かって後席に乗り込み、「人間カメラマウント」になっていました。
この人間カメラマウント、、、掛かるGが大きいので、自分の腕と小さいカメラを支えるのがナカナカ大変
梶さんが飛ぶのは”Unlimited Known”グライダー競技曲技飛行の最高峰です
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ざくっと説明すると赤い点線は背面飛行、ループは基本的に4G以上、直角を描いて曲がっている部分は6G位です
シーケンスを後席からの視点で見ると、、、

3次元で空を飛ぶ感覚、風を切る音、こんな素晴らしく自由な世界!!
梶さん曰く「生きていてゴメンなさい」級の出来だそうですが、、、
今の僕にから見れば遥か彼方の飛行技術

2回目はフリーシーケンス
継続する-Gが少ないので比較的体に優しい科目ですが、、、
優しくたってアンリミテッド

途中てGに負けて力尽きてカメラを保持するが甘くなってきてます(笑)
科目が進みネガティブスナップロール
エレベーターを一気にDown&ラダー入力
つんのめるように機体が前方向に急激に回り-3Gほど掛かった瞬間
「ぱちっ!!」と軽い音と共にショルダーハーネスのテンションが抜けて上半身の固定が解かれる
えっ?て思った瞬間、上半身が泳いだ状態で-Gに体を引かれながら一気にロール
サポートベルトで2重に体を固定されているのでキャノピーぶち抜いて機外に放り出される事はありませんが
この時点で「エマージェンシー」で科目中止、、、orz

体がGで振り回されて、ハーネスのロックが回ってしまったようで、
最後まで飛べなかったのが心残りです、、、

高度からのエネルギートレードで270km/hに届くほどの運動エネルギーを強靭な機体構造、グライダー特有の優れた空力特性を効率良く使いシーケンスを描く
飛行姿勢と軌跡の精度で戦うのがグライダーの競技曲技飛行の世界です。

せっかく連れてきてもらえた「すばらしい挑戦すべき世界」
少しでも上達して結果を残さなければ、、、


グライダー部 忘年会!!

土曜日の夜は高校時代の部活(グライダー部)の忘年会
1430まで板倉でFOXでの曲技トレーニングを受けてから移動開始
圏央道→中央道を一気に走り1710には甲府に到着渋滞が無い高速道路は快適ですね~

会場のお好み焼き屋さんに集まり宴の始まり、、
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顧問のO先生、S先生、優しく厳しく楽しい先輩方(笑)、同期の仲間
毎年の忘年会での顔、10数年振りの顔、、、
近況報告や仕事振り 新しい家族、もちろん飛行機話に花が咲き
「1.2.3次会ダーっ!!」
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って気が付けば0400、、、
「 そーいえば土曜日0400から動きっぱなしだなぁ、、、」
慌てて布団に潜り込んで爆睡

出来なかった(泣)、、、orz

すぴーすぴーすっすっ、、、

ずごーーーっ!!ごごっごーっ

ずごぉーーーーーーーー!!
がおーーーーっ

「うるせぇ~っ!! 寝るとき位は静かに出来ねぇのかっつ!!」

3人部屋で2機のジェットエンジンが始動(大出力のいびき)
しかも時々フレームアウト(無呼吸)気味

し、、死ぬなよょぉ~

双発ジェットエンジンが全開で咆哮を上げる甲府のホテルの3人部屋
一瞬だけ眠れたような状態で日が昇り、、、
のろのろと朝ご飯を食べて1000にチェックアウト
まぁ、朝ごはん食べれば大丈夫です!!

日曜日は久しぶりの「高校グライダー部」でグライダーを飛ばします。
お世話になったのは「韮崎滑空協会」とSF-34B ドルフィン
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高校グライダー部は部員数減少で機体を手放し(耐空検査切れ)韮崎滑空協会でフライトしている状態でした、、、
寂しいなぁ、、、

韮崎でのグライダー

高校時代に戻ったようです(笑)

顧問のO先生
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最近は曳航機飛ばしてます

こんな先輩が翼端やってます、、、
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後席でご満悦の先輩♪
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久しぶりのグライダーは狭くなってない?(笑)
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お約束の集合写真
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毎年集まって近況報告と思い出話、
グライダーで懐かしい母校の空を楽しむオマケ付き
今年は先生方も一緒で特に面白かったなぁ~、再会の日が楽しみです。

幹事の先輩方、OB&OGフライトに協力して頂いた、現役学生、韮崎滑空協会の方々に感謝いたします。


初シーケンス

SANYO DIGITAL CAMERA
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今までは科目単品でのトレーニングでしたが
今回のフライトは今まで習った科目を組み立てた「シーケンス」を飛びました

新しい科目「ハンマーヘッド」も織り込みます
「ハンマーヘッド」
開始速度200~230
ピッチ90°垂直上昇姿勢へ引き起こし
A/S 100kmを切るタイミングで右(左)フルラダー
機首を右(左)に落として垂直降下
任意の速度で水平姿勢へ引き起こし

上手く垂直上昇頂点で機首を落す為に、
水平姿勢から機首を落とす方向へ右(左)弱バンク
5度ほど機首を落す方向にバンクを取り、ピッチ90°引き起こし後にカウンターラダーで垂直姿勢を確立
僅かに横に滑らせながら昇るのがコツらしいです

更にスナップロールを前席で体験
45°Downlineで140km/hに加速
右(左)フルラダーと同時に右(左)弱エルロン、エレベーターUP
ラダー操作での外滑りとVA以下での急激な引き起こしで臨界迎え角を越えさせて、
旋転内側の翼の気流を強引に引き剥がし水平方向でスピンに持ち込みます
270°ほど旋転したところでフルカウンターラダーろエレベーターを緩めて自転を止めてリカバリー

今まで教わった科目に、新しい2科目を追加して作った練習用シーケンスがコレ、、、
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教官に見せると、、、「結構難しいよコレ、、、」

やっちまったのか、、、俺、、、

「とりあえず組み立てた通り飛んでみよう!!」ってコトで1200m上空へ

スピン
エントリーから270°までは形にはなっていると思うけど、リカバリーのラダーが重く操作に手間取っているような雰囲気
これで良いのか?

右エルロンロール、
今回は先週のピッチUPグダグダロールを教訓にピッチUPを掛けずにロールに入る
背面姿勢で沈まないようにエレベーターDownを入れてみるが、タイミングと操舵速度が悪いらしい
結果沈み、且つヘディングがズレる
前方目標を確実に捕らえてからロールに入ること

インメルマンターン
開始速度が不足気味(240km/hほど?)でエネルギー不足、
最初からエルロンロールのヘディング誤差と水平姿勢が確立しておらず斜めに昇る
結果、1/2ロールで水平姿勢に戻したら軸から60度は曲がって飛び出す、、、、
ダメっぷりに軽く凹みながらヘディングを戻す、

45度Down Lineからのスナップロールのデモ
何度か梶さんの後席で見てきた科目だけど、改めて前席で見る、
一気に必要舵角に持ち込みエルロンロールより高レートでロールする
操舵量を確立してのタイミング勝負っぽい科目、
速すぎて旋転角度を認識するのが難しそう、、、

ループ
コレで3度目のループを含んだ飛行だが、4G確立が甘くなり頂点が潰れた、
先週は上手く出来て今回失敗は意識的に4Gを掛けていないから、
慣れが悪い方向に出る

1/2リバースキューバンエイト
結論から書くと完全に失敗、
45°UP Lineが確立、確認しないままエレベーターUPが残った状態で1/2ロールに入りヘディングがスッ飛ぶ
背面後も45°ラインは当然描けず、速度→高度のエネルギートレードが上手くいかない
何とか120km/hから1/2ループで水平姿勢に戻るが、、、
「ココはドコ?僕の滑走路はドコにある?」
滑走路から半径1km以内でロスポジ、、、orz
完全に迷走した挙句にスプリットSに近い怪しい動きになっていたみたい

左エルロンロール
今まで右ばかり回っていたので左も練習
ヘディングはソコソコ守れたが大沈み、、、
操舵イメージ(エレベーターDown)が根本的に違うかも
背面のタイミングで「チョン!!」と短時間で入れるのかな?

ハンマーヘッド
最初なので教官と一緒に操作、
姿勢の確認と100km/h切りのタイミングでフルラダー
ラダーが効く間に慣性を使って回り込むイメージを掴む

最後に余った高度でループ
ボロボロのシーケンスの中で比較的まともに出来た、、、のか?

とにかく全般的にシーケンスを意識しすぎて、次を急ぎ科目として確立できない
科目開始前の水平姿勢とヘディングを確立、一つ一つの操作と姿勢を確実に行わないと誤差に誤差が重なり科目として成り立たない

自他共に良いところ無しのダメダメシーケンス、
「得られた反省点は多かった」として
練習用シーケンスをもう一度見直して、次回のフライトに活かします!!
急に難しくなった気がするなぁ、、、