カテゴリー別アーカイブ: Glider

お帰りなさい!!

日曜日は半年振りに複座機のASK-21がO/Hが完了から帰ってきました♪
ドイツに送り返して、グライダー工房での作業で、旧いゲルコートを剥離、
FRPの状態を見て、全体的に1プライ積層、新たにゲルコートを塗布こ工程を経て、、、

HI3C0479
HI3C0479

まるで新機のような鏡面状態の真っ白な機体、
綺麗ですねぇ~

後席にお友達を乗せて久しぶりに飛び立つと、、、
機体重いぃ~ 慣性でかいぃ~ 舵が鈍いぃ~
タイラップの操縦感覚が単座機になっちゃているので、とにかく動きが鈍く感じる、、、

コイツこんなんだったかなぁ~??

曳航機に曳かれている間に「ロールレートと慣性」の違いを体が理解して操縦感覚が合ってくると、「鈍さ」が「安定感」に替わって飛ばし易くなってきます♪
桜の咲く山頂のキャンプ場をお花見よろしく巡りながら上昇気流を探してみても、大柄な複座機で乗れる強さのサーマルは見つからず、、、
「お花見遊覧飛行」に趣旨を変えてノンビリとフライト、
もちろん15分ほどで滑空場への帰投高度、

お友達を後席に乗せているから普段以上に丁寧に着陸
手抜きの着陸見せて悪い癖を付けちゃいけませんから(笑)

HI3C0485
HI3C0485

お昼を挟んでフライトは続き、、、

HI3C0484
HI3C0484

夕方に叔父を乗せてもう一度

600mに昇ると山の周辺は雲の海、、、

HI3C0489
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少しだけ雲上飛行を楽しみ、雲の無い滑空場付近の上空で感覚戻しのエアワークに移行

HI3C0488
HI3C0488

先ずはO/H作業で少しだけ機体特性が変わったって話を受けていたんで、とりあえず失速させて様子見、、、
70km/hでバフェットを起こしてそこから速度を絞ってもズブズブ沈むだけ、、、オトナシイです、、、
更にバンク60度360度旋回を左右切り替えし、速度はキープできるけど旋回初期で外滑りします(笑)
久しぶりの機体だと感覚のズレは残りますね~ 

複座機も復活して、再来週には単座機の耐空検査も終わるので、5月からフルに飛ばせるようになります。
条件のイイ日は単座機で遊んで、お友達が来れば複座で体験搭乗、
イロイロ遊べそうです♪


飛ばなくても結構忙しい、、、単座機 耐空検査整備 前半!!

日曜日は、曳航機のバイパーカブが耐空検査(飛行機の車検)に入ってしまったので、グライダーはお休み
モーターグライダーの運航です。

叔父は強風に揉まれてTouch and Goトレーニング
イイ感じに暴れてます(笑)
教官と一緒に飛んでいる間に悪条件での経験値を増やして貰いましょ♪

フライト予定の無いタイラップはフライトサービスの無線係です。

「フライトサービス」は離着陸する航空機や近接空域を航行する航空機に飛行場の情報を伝える無線業務です。
まぁ、身内のグライダーのみならず、通り掛かりのヘリコプター、セスナに交通情報や地上風、滑走路の状況を伝える係ですね、、、
海岸沿いって飛びやすいから結構通るんです。
当然、管制権は持ってないので「~しなさい」は言えません、あくまでも状況を伝えるだけです。
「通り掛かりさん」に「そっちにモーターグライダー飛んでくから気を付けてね~」とか
離着陸機に「風は150°から7knot、滑走路は空いてるよ~」って感じですね(笑)

しばらく無線の面倒をみた後は、、、
単座グライダーの耐空検査整備に入ります。

今日のトコロは機体をトレーラーから降ろしてウマに乗せます、

HI3C0457
HI3C0457

HI3C0461
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HI3C0458
HI3C0458

着陸脚を整備する機体はひっくり返しておきましょう(笑)

HI3C0459
HI3C0459

バラした状態で並べると結構大きいですね~

HI3C0460
HI3C0460

来週からは整備のお手伝いです~


後姿を眺めながら、、、

日曜日は久しぶりにグライダーを楽しんできました♪

HI3C0439
HI3C0439

2週連続の悪天候も重なり、1ヶ月振りでした。
高気圧がどっかりと居座った日曜日の空
程よい南東風か吹き抜けていて斜面上昇風が期待出来るコンディション

PW-5で飛び立ち山の斜面で遊んでいると
もう一機の単座機の「ジュニア」が少し離れた場所でサーマルに乗ってます。
安定した上昇気流を生む斜面上昇風の在り処を見つけたので、チョット遊びに行ってみます。

HI3C0442
HI3C0442

ジュニアのパイロットに見つけて貰い易いように、ほぼ同じ高度でサーマルに入り2機で旋回しながら高度を上げて、、

HI3C0440
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ジュニアの左後ろに自機を寄せ,動きに合わせて機体を操り2機でソアリング
2機一緒に飛ぶのは楽しいですね♪

エリアを巡りサーマルやリッジを捕まえて1000mまで上昇

HI3C0441
HI3C0441

しばらくはジュニアのパイロットに判断を委ねて後ろに付き、飛び方を見せてもらって自分との違いを探します、、、

一緒に飛ぶと他のパイロットのサーマルの捉え方が良くわかりますね♪
思ったより浅い旋回で速い速度を維持してます。
僕は「サーマルの真」を狙い過ぎて少し振り回し過ぎかも?
少し飛び方を変えてみようかなぁ、、、

「効率良くサーマルを拾って高い速度を維持して広いエリアを扱う」攻めの飛び方
「弱いサーマルを丁寧に拾い滞空してコンディションの変化を待つ」粘りの飛び方

「知識と技量」の引き出しを増やせば世界が広がりますね~


ドルフィン クルーズ

土曜日に雪が降る程冷え込んだ翌の日曜日
流れてくる東風も普段より冷たい、、、

機体の点検を終わらせ、コーヒーを飲みながら空を見上げると山の上に大きな雲

HI3C0368
HI3C0368

空に上がると、輪郭のはっきりしたコントラストの強い積雲の峰々、、、
地上から見上げたときはどんよりとした灰色の雲の固まりにしか見えなかったのに、、

そんな雲が、そこかしこに点在している状況ですから、、、、

ノリノリです♪

基本的に静穏な大気状況で揺れも少なく快適♪ 雲の下は高確率で上昇気流があり、
上昇気流に近づくと機体がコロコロと軽く揺すられ始め、、、、
エレベーターに乗っているような軽いGを感じたところでバンクをかけて中心軸にセンターリングすると、、、3~4.5m/sで上昇!!

HI3C0363
HI3C0363

最初のサーマルで最高高度を探ると、、、積雲の底に張り付いたのは1200m、あまり高くは昇れません

外気温度は-2℃以下、、、

雲の底に張り付いてしますので、これ以上高くは上がれませんが、
上昇気流が点在する条件なので、より遠くへ飛ぶ挑戦です!!
小心者のタイラップは、高度が足りなくなって帰れなくなるのが怖いので、山のエリアからは出て行きませんでしたが、
思い切って脚を伸ばしてみます!!

目標は浜石岳の電波塔、滑空場から約9kmの場所、
滑空比30(1m沈下で30m前進)で見て真っ直ぐ飛べば高度300mで届く距離ですが、、、
電波塔の標高はおよそ700mほど、、、直上に行くには850mは必要って事ですね、
上昇気流を見つけながらおっかなびっくり、、遠くに行って下降気流に捕まっては引き返し、、、
を数回繰り返し、、、、

思い切って「えいっ!!」

HI3C0364
HI3C0364

意外と届くモンです(笑)

幸運なことに電波塔の上には上昇気流があったので使っちゃった高度を回復させて、

せっかくだから真っ直ぐ帰らずにちょっと寄り道で「由比港」へ、、、
標高が下がるのでプレッシャーから開放されます、、、

HI3C0367
HI3C0367

由比港で記念写真を取って、滑空場に戻るべく東に向かって真っ直ぐにひゅーん♪

HI3C0366
HI3C0366

今までは最良滑空速度に合わせて一定で飛んでいましたが、せっかくの機会なのでナンチャッテ「ドルフィンクルーズ」してみます。

直線飛行テクニックのひとつで、上昇気流に当たってもトンビのように旋回せずに上昇気流に合わせてイルカが泳ぐときのように上下しながら飛ぶこと。
上昇気流の中では最小沈下速度で高度を稼ぎ、下降気流の中ではマクレディリングが指示する最良滑空速度まで加速して飛ぶ。
要するに上昇気流や下降気流にあわせた最適な速度を選んで効率よく飛ぶ飛行技術です

ええいっ!! 細かい理論はお家に帰ってから勉強してやる!!
昇降計に付いたリングを0にセット(正しくはその日の平均上昇率だったかな!?)
昇降計の指針の先に速度が指示されるので、降下率に合わせた速度に加減速しながら飛んで見ると、、、
帰り道は楽勝!!思ったより高度を失わず何時ものお山に帰ってきちゃいました♪
確かに効率よく飛んでいるかも、、、

下降気流に入って沈下が大きくなればマクレディリングの指示に従い軽くダイブして速度をつけて突っ切り、
弱い上昇気流に入ったら引き起こして速度を絞り上昇気流の中にとどまる時間を増やして高度を稼ぐ、、、
強い上昇気流に入ったら旋回して一気に高度を稼ぐ、

まだまだ上昇気流が途切れないので、
新しく覚えた飛び方を試してエリアを飛び回っていると
さっきまで遠くに感じた電波塔と由比港を巡るコースを3周(笑)
2時間半近く遊びまわったところで。。。。

「おしっこ。。。したい、、、、」

まだまだ飛べる条件でしたが、身体の生理的な要求により、着陸となりました(笑)

「より遠くへ、より速く、、」
ちょっとだけ、新しい世界が見えた気がします。
「フライト前にはコーヒーは控えよう!!」
大切な教訓を見つけた気がします。

もう少しクロスカントリーフライトを勉強して、次のチャンスに試してみよう♪