E36 M3 燃料計の修理 【分解掃除と原因調査】

今日も昨夜に続き嵐なので
外で遊べない、、、

って事でM3のレストア進めます
今日は動かなくなった「燃料計」の修理
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燃料計の仕組みは簡単で、
燃料タンク内の可変抵抗をフロートが動かして抵抗値変化を指針に表しているだけ

メーター故障の頻度は低く
大半が燃料タンク内のセンサーユニット故障

E36の燃料タンクはプロペラシャフトを跨ぐ鞍みたいな形になっていて
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燃料計センサーは右と左で2個付いています
右側は燃料ポンプ一体のユニットなので、先日の燃料ポンプ交換で新品になってます

残る左側は燃料レベル平均化の為の「ジェット ポンプ」一体の燃料レベルセンサーユニット

とりあえず左のユニットを取り外して故障原因調査から始めます。

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リアシートを取り外して
左側のアクセスパネルを開いてセンサーユニットとご対面

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う、、、でろでろに汚れてる

軽く掃除してから燃料リターンホースとジェットポンプホースを取り外す
ホースクランプが純正のカシメクランプだから交換履歴は無さそう
25年前の部品って事だねぇ~

でっかい固定リングを緩めて燃料レベルセンサーユニットを取り外したら
ビニール袋を被せて輪ゴムで止める
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ガソリン吸ってキマっちゃうのはイヤだからね~

出てきた25年熟成の燃料レベルセンサーユニットは
ガビガビに錆びが回ってる、、、
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とにかく調べる前に掃除!

ざっと掃除したところで
左タンクから右タンクへ燃料を送る「ジェットポンプ」の構造をチェック

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細いホースにエンジンから帰ってきたリターン燃料が流れ込んで
一番下でUターン
Uターンした先に燃料吸い込み口が開いていて
リターン燃料が太いホースに流れ込む場所で合流
あとは燃料流速を使って「ベルヌーイの定理」で左タンクの燃料を吸い込んで右タンクに送り込んでます。
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燃料リターン量が多い低出力時はポンプ機能は働くけど、
高出力運転時は燃料リターン量が少ないからポンプ機能が弱まり燃料の偏りを補正出来なくなりますね

右回りサーキット走行で燃料偏りでのガス欠症状はコレが原因
ピカピカのコレクタータンクをトランクに増設するより
ジェットポンプ殺して電磁ポンプ増設で強制圧送の方が低コストで改造箇所が少なくなるね~

肝心の燃料レベルセンサーをバラして見るとシンプルな構造で
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可変抵抗のブラシホルダーにフロートがクリップ止めされているだけ

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クリップを外してフロートを取り外してブラシホルダーを見ると

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ブラシが緑青吹いて崩れて無くなってる(笑)
テスター当てるまでもない、、、

25年の歴史を感じる故障原因だなぁ

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