「航空工学」ってより「ハンガートーク」に近い内容なのですが、、、
昔、誰かに教わった機体の外部点検方法
もちろんチェックリストや教本には無いお話です
「いつも乗る機体の張線やストラットは弾いた時の音を覚えて、音が変わったら気を付けろ!」
機体構造が損傷すれば固有振動数が変わり音程が変化するし
胴体や水平尾翼が歪めば「張線の張り」が変わって音程が変わる
もう誰に教わったかも覚えていないけど理に叶っているから続けてる
グライダーで飛ぶ前に翼を固有振動数で振って「壊れてないか?」って確認するのと同じ事
この点検で不具合を見つけた事は無いけど
「叩いて確認、弾いて確認」は意外とバカに出来ないんだよね、、、
他にもチェックリストや教本に書いていない方法で
「エンジンの試運転中はヘッドセットを付けない」
ってヤツもあります
密閉式のイヤフォンとマイクがセットになったヤツを「ヘッドセット」って言って
機内騒音から耳を守り、円滑な無線交信を助けるアイテムです。
小型機だと使った方が難聴防止になります。
このヘッドセットをエンジン始動から試運転の間は使いません
確かに煩いんだけど、試運転中はアイドリングからフルパワーまで一通りの回転数を回して機体を揺するので、
普段と違う「聞き慣れない音」がしたら要注意
何か部品が外れて踊っている可能性があります。
このチェック方法は今までで一度だけ「当たり」を引いた事があって
ステーが割れてビビリ音を出していて、
普段と違う「キリキリ、ビリビリ系」の音が混じりました。
最後に、
朝のエンジン試運転後は必ず機体の回りを一周回って「ざっと目視だけ再点検」
エンジン回して振動を加えると最初の外部点検で見落としたスクリュー、ボルト&ナット、ファスナー等の緩み、脱落が発見できます
「シェイクダウン」(揺すって落とす)って言う言葉ってコレから来たんじゃないかな?(笑)
まぁ、、、こんな感じの「マニュアルやチェックリストに書いていない点検方法」の発祥は
「誰かが痛い目見て言い伝えられている」って事がほとんどだから素直に従ってます。
(もちろん意味や根拠を調べてからですが)
「願掛けやジンクスに近い」って言われちゃえばそれまでですが
納得してからじゃないと飛べないですよね(笑)
チェックリストやマニュアルは安全性を維持する為の最低限度です。
ブログランキングに参加しています、記事を気に入っていただけましたら
↓クリックしていただけると嬉しく思います。
にほんブログ村
飛行機ランキングへ