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深夜のエンジンテスト

いよいよ最後のツメになってきました。
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29日は富士川でFK-12の雑誌取材とエンジンテスト
積み込みを28日に行うので、5日しかありません!!
29日までに出来る事は全て終わらせます。

先日、エンジンの始動には成功するものの不具合がイロイロ、
①運転中に燃料タンクが凹む
②燃料圧力警告が点灯しっぱなし
③タコメーター、油温計、水温計が動かない
④スロットルフリクションロックが甘く、レバーから手を離すと自然と回転が上がって しまう
⑤ラダーペダルに脚が届かない(笑)
細かいネタがずいぶん残っていますね、、、
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朝0600から行動開始して2100を過ぎてこの状況、疲れを感じていますが、

変なスイッチが入ります。

「今夜中にエンジン関係のトラブルは治す!!」

先ずは、燃料タンクが凹むって笑えるトラブルから、、、
燃料系統を確認すると、供給側には問題なし(当たり前) 問題はベント系
エンジンを見ていると見覚えの無いチューブがインテークマニフォールドから生えて、なぜかバルクヘッド通過してキャビン側に??
「これ、どこに繋がってるの??」

「燃料タンク」

「・・・・・・ちがーう!!」
燃料タンクに負圧かければ凹むわなぁ、、、

この配管はブローバイ処理の配管だからクランクケースもしくはドライサンプのOILタンクのブリーザーに繋ぐんです、、、
配管をちょん切りタンク側を大気開放、インテークマニフォールド側を閉塞して解決

次!
燃料圧力警告の点灯は、エンジンパーツリストを見てもセンサーが見当たらない、
エンジンを見回して燃料系統にセンサーが生えていないか探しても、見当たらない、、、
「そもそも配線は?」って配線図をみて探してみると、
プラプラ遊んでますよ、、、

この手の警告の配線は、断線すると光るって方針で作るからねぇ、、、(断線してダンマリは一番危ない)
そりゃ光るよ、、、

プレッシャースイッチ買って付ければ解決ですが、この時間にそんなものが手に入る訳が無い、
29日は飛ばさないので、とりあえずグランドに落として警告灯を消す方針へ

最後にタコメーター、油温系、水温系の確認
単純なトコから攻めて行きます。
先ずはエンジンパーツリストで各センサーを確認して、
配線図を追って接続を確認
センサー類の接続はOK

次に計器側の配線を確認していくと、
センサー、計器間の断線をテスターで確認、電源線、信号線、グランドの確認をすると
はい、解決、水温計に電源が来てません
配線を加工して水温計に12Vを繋いで解決

油温計に関しては全て問題なし、何で動かないのかエンジンの潤滑系を眺めて考えていると

OILクーラーにサーモスタットが無い!!

航空機エンジンですね、、、潤滑油全部OILクーラーに流してるよ(笑)
要は巡航速度&回転数で油温が安定する放熱量のOILクーラーを取り付けて
最大出力を使う離陸推力のときは短時間だから少しだけムリさせる

って事は、エンジンアイドル付近での運転だと、完全にオーバークール
計器テストで温度を上げたいのでOILクーラーとラジエターにガムテープを張り冷却能力を一時的に落とす。

最後に残ったタコメーター
こいつは難題でした、、、
配線図を見てエンジンのRPMピックアップコイルからの配線を調べると、

白いラインとシールドの組み合わせ、
まぁ、白が信号線(ピックアップコイルの+出力)でシールドがマイナスですね♪

エンジンの配線を見ると
白いラインと、青&黄色のライン、、、、
、、、おい配線図と違ってるぞ、、、困るんだよ

一気に配線図が怪しくなったので、とりあえずテスターを機内に持ち込みエンジンを回して信号を確認

白いラインをテスターのプラスへ、青&黄色ラインをテスターマイナスに繋いでみると、
テスターの針がマイナスに振れる、、、
逆ですか、、、orz
白が信号線じゃなかったのかよぉ~

ピックアップからの+と-が判ったので計器に配線しようと計器の説明書を探すが、、、
説明書無しですかっ!!
マニュアル無しで電気配線って、「黒ひげ危機一髪!!」ですか、、、orz

回転系の裏を見ると3本の端子が出ていて、No.1端子”+” No.2端子”-” No3端子”表記無し”
そのまま接続するなら
No1”+”端子に12V
No.2″-“端子にグランドとピックアップ”-”
No.3端子にピックアップ”+”
ですね、、、

計器の配線を確認して、エンジン始動!!

回転計も動き出し先ずは一安心、
もちろんタンクも凹みません
外気温度はかなり低い状況でエンジンを1000rpm程度で温めると、、、
油温計、水温計も動き始めてエンジン計器は全てOK

はぁ~ コレで29日は一安心♪

残った工作とハーネスのまとめ処理は明日の宿題に残して、本日の予定全て完了!!
既に2330過ぎ(笑)
富士川でグライダーを飛ばし、箱根をM3でドライブして、最後はFK-12の製作、濃すぎの週末です(笑)


FK-12 ロールアウト!!

2年半ほど掛かって叔父と作っているキットプレーン FK-12が部品ごとに完成したので、
狭い工房からガレージに引越しをして最後の組み立てに入りました。
エンジンは既に搭載済み、配線配管は整備士さんと一緒に進めている状況で、いよいよエンジンテストも近いです。
製作過程は殆どブログUPしなかったので、いきなり完成しているように見えますが、
内装のアルカンターラ張り
ウッドパネル製作、
操縦桿、スロットル等のウレタンクリア仕上げのウッドグリップ製作など、
車の内装造りに応用できる工程も多いので、ボチボチUPしていきます。
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叔父の自宅ガレージの前で機体を組み上げ、張線を張り、操縦系統をリンケージ
スパッツ(タイヤカバー)とプロペラが付いていませんが
塗装完状態での全容が現れました!!
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カラーリングは白をベースにキャンディレッド&ブルー
非常に細かいラメが入っているので、光線の具合で色合いが変化します。
内装はウッドパネル&アルカンターラ仕様
操縦桿、スロットルレバー、フラップレバーはヒノキの削り出し、ウレタンクリア仕上げ

搭載計器は、お決まりの速度計、高度計、昇降計、に加えてジャイロコンパスを装備(笑)
時計はウォルサムの手巻き
エンジン計器は水温計、油温計、油圧計、回転計、機体の雰囲気に合わせて流行の統合計器ではなく全てアナログ計器
機内通話インターコム
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実用機でも競技機ではないので、趣味丸出しの雰囲気仕様です。

主翼は折りたたみ式で、ピン4本とエルロンリンケージを切り離せば、艦載機のように畳めます。

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ガレージにすっぽり、、、

来週の週末にエンジンテストの予定です
この飛行機はどんな世界を見せてくれるのかな♪


挑戦を続ける事が生きる事だ

ついに叔父が単独飛行に出ました!!
30数年前にハワイで飛行機(陸上単発)の免許を取っているのでファーストではないのですが、
アメリカ免許で日本で飛ばずに30年、何度か僕と一緒に飛びましたが遊覧飛行程度、、
1年10ヶ月前にグライダーで飛び始めた頃はリセットされて「完璧なるペーパーライセンサー」でした。

ズーット前に「飛行機を自分で作って飛ぶ」なんて夢を言い出し、確実に進んできています。

毎週日曜に朝早くから滑空場に通い、
教官に怒られながらフライトを積み重ね、、
必死にプロシジャーを覚え
少しずつ知識を蓄える
帰りの車の中でもフライトのコツや教官とのコミュニケーションの取り方を話し合う

これが10~20代なら単独飛行はそんなにハードルは高くありませんが、
59歳で改めて習い始めて、60歳で単独飛行
本気になった人間の力は凄いと思います。

独りで飛び立ち、飛行場の周囲を回って着陸するだけの僅か6分、
この6分間のフライトは一生忘れないでしょう、
これから更に訓練は続きます、飛行場の周りを飛ぶだけではなく更に遠くへ飛べるように

本気で取り組む趣味だから面白いし充足感もある
ここには、本物の笑顔があります。

叔父からは日々色々な事を教わりますが、
一番の教訓は「目標を持ち努力を続ける事」です。


FK-12 登録番号決まりました♪

細かい詰めの塗装も終わり順調に完成度が上がってます。
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ようやく登録番号も決まり、
「JX0134」がこの機体の登録番号となりました♪
試験航空機だから”JA”じゃなくて”JX”なんですよね~
カッティングで登録番号を貼り付けたら、、、

航空局に提出する申請書類を作るために実機から採寸です。
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機体を採寸するために尾輪を持ち上げて基準となる水平姿勢へ
ありあわせの缶で台座を用意して、尾輪のフレームをヒョイと持ち上げ、、、、

あれ、、、上がらないっ、、、?

チョット前までは軽々と持ち上がっていたのに?
塗装がそんなに重い?
んな訳ないだろ、、、

「塗料だってそんなに重い訳無いし、追加で載せた物も無い」
尾輪式だから7:3とか8:2位の軸重量配分
軽く上がらないワケがないんですが、、、

叔父と二人で機体を眺めてしばらく首を傾げて考えても完全に原因不明

「とりあえず二人で持ち上げてから良く調べよう バイパーカブだって結構重いし
ね」って事でもう一度仕切り直して

「せ~のっ!!」で二人で持ち上げると

「ぺりっ、、、」

妙な音とともに重さが消えヒョイとテールが持ち上がる

はぁ?「ぺりっ」って何の音?

尾輪を台に載せてから床とタイヤを見ると
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φ20ほど床の塗装が剥げてタイヤにくっ付いてる
どうやら何かの作業中に床に落ちた接着剤を尾輪が踏んで見事に床に張り付いていたようです
コレには二人で大爆笑!! 妙な緊張感が漂っていたので笑いが止まりません
「タイヤは床と接着してはならない。」と経験に基づく貴重な教訓を得ました(笑)

機体を固定して、振り下げで床に測定箇所をポイントして一気に採寸
この辺はグライダーの耐空検査のお手伝いの経験が活きますね~
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採寸が終わったところで、ボルト&ナットのセフティーワイヤーを掛けたり、割りピンを確認したり
配線、配管以外にも細かい所はまだまだ残ってます。


FK-12 塗装完了 組み立てです!!

機体の羽布貼りと塗装が完了したので重量測定、重心位置計算、採寸の為に組み立てました。
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流石に仕上がっていると組み立てに気を使います、、、
細かい手直しをしながら、翼を組み上げるだけで4時間ほど掛かりました

組み上げて機体を眺めて、、、、
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ソリッドホワイトをベースにキャンディーレッド&ブルーを入れて
シルバーとグレーのストライプ
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かっこいい、、、、

スポンサーステッカーや機体番号、搭乗者のサインが入っていない「スッピン」ですが

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イメージどおりの仕上がり
最後のお楽しみのステッカー貼りが楽しみです♪

やっぱり、すぐにコクピットに潜り込みお約束の「ぶ~ん♪」(笑)

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コクピットからの眺めはこんな感じ、、、
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複葉機って雰囲気ありますね~

計測はもう少し作業を進めてから行います。
機体を組み上げて装備品を載せて、エンジンの潤滑油、使用不能燃料(タンクに残るポンプが吸えない燃料)を含んだ、
燃料と人間、手荷物を除いた機体重量を測定して重心位置を求めて、設計どおりの位置に収まっているかを確認します。

採寸は機体各所に定められたポイント間を測定することにより、製作時の歪みや誤差を測定し調整を行います。
機体構造がほぼ完成したので、残るはエンジン関係と電装品
ココから先が大変です、、、、
この調子で頑張れば今年の秋にはロールアウトです♪