日曜日はFOXの御披露目フライトに板倉滑空場に行ってきました♪
前回の耐空検査フライト後以来ですね~
機体をトレーラーから引き出し、せっせと組み立てて朝のブリーフィングへ
曲技機のFOXとしては曲技無しの異常(笑)なフライトです、、、
曳航機に引かれて離陸開始
まず、普通のグライダーとの大きな違い、、、
なかなか離陸しません
加速して次第に速度に乗り、舵が効くようになったら僅かにdownを当ててメインギアだけで離陸滑走
しばらくすると曳航機が先に離陸
普通乗っているグライダーなら80km/hもあれば軽く離陸して1mほどの低空飛行で曳航機の離陸を待つのに、、、
100キロ付近までの加速を確認してから静かに引き上げて
先に上がってしまう曳航機を追いかけるように昇ろうとしますが、フラフラです(笑)
曳航速度の120km/hほどで安定してきますが、なかなか昇りません、、、
離脱後、通常滑空状態の120km/hに合わせてから「You have」の声で滑空状態のFOXを受け取り
とりあえず、バンク30度で左右通常旋回
高い機体剛性を与えられた曲技機特有のソリッドで安定感のある乗り心地
熱したナイフでバターを切るような滑らかな操舵感覚
手足で直接空気を掴むようにダイレクトでシャープな反応
たかが通常旋回だけでも気持ちイイ機体です。
更にバンクを深めて60度で2G旋回
不思議なくらいにピタリと決まります。
操縦感覚を確かめながら旋回を繰り返し、
高度が少なくなったところでパターンに入りアプローチ開始
コントロールを前席のN西さんに返して着陸を見ると、、、
120km/hを維持してアプローチ
普通のグライダーより20km/hはアプローチが速く、フレアー(引き起こし)も少なめ、
感覚的には滑走路に滑り込むような着陸です。
搭乗順番が回ってきて、ついに前席でフライトです!!
やっぱり前席は違いますね~
背負ったパラシュートがスッポリハマるパケットシート
曲技飛行で受ける高Gに耐え易いようにリクライニングも深くペダルが高い寝たシートポジション
5点式ハーネス+ラチェット付きの極太サポートハーネスを「これでもかっ」と力いっぱい締め込み機体と体を結びつける
シートポジションも操縦系統の配置もピタリと決まります。
違和感のある微妙に合わない機体ってあるんですよ、、、
(ASK-21のラダーペダルとか(笑))
重く浮きたがらない機体を丁寧になだめるように離陸させて900mまで曳航機に連れて行ってもらって
いよいよトレーニング開始♪
後席教官と打ち合わせた最初の科目は「ループ」曲技飛行の基本ですね
プロシジャーは、、、
45°Downline(45°で降下)で210km/hまで加速
一度水平姿勢に起こして
4G~で引き起こし(エレベーターは拳一つ分ほどUP)
ループの頂点に掛かる辺りでUPを緩めて弧を描き
垂直降下姿勢から4G引き起こし
単純な科目に思えますが、、、難しかった
教官のデモンストレーションだと
加速後の引き起こしは4G
ループ頂点付近は0G
垂直降下からの引き起こしも4G
乗っていても綺麗な円を描いているのがイメージ出来ますが
いざタイラップがループすると
210km/hの開始速度から引き起こして
ループ頂点付近でエネルギー(速度)が不足してフラフラに
少しでも円を描くようにエレベーターdownで粘ろうとしても
速度が足りないからループ頂点の背面姿勢からガクッと垂直降下姿勢に、、、
典型的な失敗例のループ(笑)
その後納得出来ずにひたすらぐるぐると周り続け(笑)
見つけたポイントは、、、
エンジンパワーの無いグライダーは初速と最初の引き起こしで決まるみたいです。
引き起こしが甘く大きなRになると頂点付近でエネルギー不足になりループが崩れる
頂点での背面姿勢で必要な速度が知りたいです。
背面姿勢での速度が決まれば、シャンデルの感覚で速度を合わせ込めるかもしれません
開始速度と許されるループの大きさはある程度の比例関係があるはずで、
最初の90°の引き起こしでループの良し悪しが決まりそうですね
地上から見ての指摘は、「斜めにズレながらループしている」との事で、
原因は単純に考えて
ループ開始の時に水平姿勢が出ていないか
真っ直ぐにスティックが引けていないか
のどちらかですね、、、
右手で操縦しているからGに負けて無意識に右斜めに引いているかもしれません
地上でイメージを固めて次回はもっと上手く飛んでやる~!!