M-07 Concept 【大先輩とセッティング確認会&タイヤテスト】

M-07 Concept 【大先輩とセッティング確認会&タイヤテスト】

今日は午後から大先輩と一緒にセッティング確認&タイヤテストと練習会

一昨日作った基本セッティングをベースに
リアの前後同じキャンバーゲインに設定した状態からテスト開始
キャンバーゲイン変更だけを切り出して確認するのでタイヤは前後とも一昨日と同じです。
DSC_0614

走行一発目から好感触
ロールしてもリアキャンバーが起きてこないからグリップ抜けしないので
前にワッシャ2枚のリアトゥ0.8°でもフルパワー&最高速で回る1コーナーで破綻しません

この事から
「M-07のオーバーステア気味のシャシーバランス」の原因は
・フロント バンプトゥIn
・リア キャンバーゲイン不足
が確定しました。
コレって設計確信犯なんじゃない?(笑)

対策方向は
フロントアップライトのタイロッドピボット点&ラック高の調整でバンプトゥ0設定にして
リアをアルミアップライト化しとキャンバーゲインを高める
これでジオメトリーをニュートラルからアンダー方向に設定すれば一気に素直になります。

残る問題は
旋回時の引っ掛かり感
減速一次旋回でgがある閾値を越えると転がり抵抗が一気に増えて旋回速度が死ぬ

最初の判断はリアトゥ0,8°でもリアトゥ過多だと考えて更にワッシャ1枚追加
リアトゥ0.2°でキャンバースラスト頼りにしたら
流石にやり過ぎ、
リアのスリップアングルがより深くなり簡単にスキッドして更に失速感が強くなる

正解はワッシャ1枚でリアトゥを1.4°増やしてリアを安定させる方向
これで失速感は少なくなりましたが
動きの軽快感が少し損なわれる
何か全体的に車が重ったるい

バッテリー交換&充電中に「フロント&リアタイヤさん」に相談すると
タイヤの当たりはかなり均一化されて
効率良くグリップを引き出せているんだけど
最内側のブロックの接地がイマイチ

つまりイニシャルキャンバー不足でタイヤ内側が使いきれていない
バランスは良いのでフロント&リアともに0.5°増やして
フロント
1.0°→1.5°
リア
2.0°→2.5°
に変更

この変更で更にタイヤのグリップ向上してペッタリと張り付く接地感になり
ロールが深くなるほどトゥ&キャンバースラストの合力が増すので同位相4WSのような粘り感が強くなる

少し車が重い感触は増したけど
安定成分が強めでミスしても簡単には破綻しないセッティングなのでOK判断

この先は
もう一度リアのキャンバーゲインとロールセンターを見直してテストしないと結論が出ないので
宿題持ち帰り

僕のセッティングメソッドは
①トレッド&ホイールベースのディメンジョンを決めて
②ジオメトリーセッティングでストロークに伴うトゥ&キャンバーの最適化をしてから
③アライメントでタイヤ接地圧を均一化最適解を探す
④次でスプリング&スタビライザーのバネ系でピッチング&ロール量を決めて
⑤スプリングレートに合わせたダンパー減衰力を探す
コレを回して最適解セッティングを探す

ジオメトリー&アライメント調整の本日予定分を消化したので
引き続きタイヤテストを開始

タイヤの磨耗状況からタイヤの横剛性不足の可能性が高いので
昨日準備したスーパーハードインナースポンジを組んだMグリップタイヤを前後4本新品投入

タイヤの皮剥きが終わるまでは
トラクションは薄いしアンダーオーバーが出るのでイマイチだったけど
タイヤが仕上がってくると明らかにタイヤのヨレが減ってスッキリとしたリニアな操縦性
やはりカーペット路面にハードインナースポンジは役不足ですね

ただし、リアの感触が少しピーキー
速いんだけどスイートスポットが狭い感触
「軸重が軽くて面圧の低いリアにはタイヤが硬すぎ」と考えて
・フロント スーパーハードインナースポンジ
・リア ハードインナースポンジ
の組み合わせに変更

この組み合わせで走行すると
フロントとリアのタイヤのヨレ感が似てくるし
接地感も良く リアの限界特性も穏やかになり
ペッタリ安定

タイヤのインナースポンジの硬さは軸重に合わせて比例させるイメージが正解みたいです~

タイヤテストは2パックであっさり結論が出ちゃったので
追加のサスペンションセッティング

残る問題点は
「減速一次旋回から加速二次旋回へ入る瞬間のトラクション抜け」
一瞬定速定常円旋回で姿勢を戻す「待ち」を入れてからパワーONしないと
あっさりトラクションが抜けてホイールスピンしてモタつくのがイマイチ

原因は
旋回姿勢からフロントタイヤのIn側の接地性ではなく
リアのロール剛性不足で対角にあるOut側リアが沈み過ぎと考えて

対策として
リアスタビライザーのアームを短くして実行レートを高めようとしたけど
すでに最強位置でダメ

それならば
リアスプリングを硬くして加速時のリア沈み込みを減らす
リアスプリングを
ハード(青)→スーパーハード(黒白)
に変更

これでリアのピッチ&ロールが少なくなりフロントタイヤのトラクション向上
これを本日のベストセッティングとして
後はひたすら練習に入ります

セッティング完了としたデミオ君を大先輩が走らせると
フルパワー掛けっぱなしでステアリングだけで周回出来ちゃった(笑)

僕が走らせても
「ド安定」でパワー不足を感じます たぶんLipoで走ると丁度良いかも!?
Lipoをちょっと借りて走ってみたかったけど
一回走ったら欲しくなっちゃうのがミエミエだから今回はパス!

本日のベストセッティングが出たのでお試しで
十分過ぎる安定成分を削って軽快感と転がり抵抗減少を狙ってリアトゥを減らして1.4°から0.8°に変更
読み通り軽快感が出て来て失速感も薄れるので
慣れたコースでタイムアタックならベストセッティング

ただし他車とのバトルになると安定成分が足りないのでタイトなライン取りや強い加減速でオーバーステア気味になる事があるから実戦だと戦闘力不足になりますねぇ

大先輩のガンベイドCR-Xとツルんで走ると
努力を帳消しにしちゃうくらい速い、、、
レース車と市販車くらい素性が違う

ガンベイドCR-Xはスロットル開度65%まで絞ってデミオ君と最高速を合わせてるんだけど
インフィールドのコーナー全てで仕掛けて来る
ブロックラインで防戦するのが精一杯でした、、、

「7時間の実走テスト&練習走行」の最後に
タイヤ磨耗を確認すると
・フロントは
DSC_0617
ほぼ均一化されて変磨耗も少なくなってバッチリ使えてます

・リアは
DSC_0618
一番内側ブロックのショルダー側1/2が少し弱いので
イニシャルキャンバー もしくはキャンバーゲイン調整でもう少しだけリアの限界を上げられます

持ちかえりの宿題をツメて次回に繋げます
次こそは逃げきってやるっ!

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