グライダー曲技飛行世界選手権 競技5日目

競技5日目はAdvancedはお休みになりました
競技1日目がAdvancedのみの競技でUnlimitedは1日遅れでの競技だったので
「進捗の足並みを揃える」って事かな
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午前中はUnlimitedのフライトのお勉強とお手伝いです。

お手伝いをしながらUnlimitedの飛び方を見ていると、
いくつかの飛び方(スタイル)があって、
最近の競技傾向で比較的gを強く掛けてBOXの真ん中に小さくまとめる感じがしますね
実際に数年前にUnlimitedを飛ぶUSチームのエリックの後席に乗せてもらった時もかなりのgを掛けて
クイックに飛んでいました。

今の僕の飛び方は全て同じg(4~5g)でループ後半のgの掛け方で使い分けています。
普通のループは初期引き起こしは4gで頂点付近でgを抜いて円弧を作って、最後の引き起こしも4g
インメルマン系やループ頂点でロールが入るフィギュアは4~5gで引き起こして頂点までgを維持して小さく回しています。

やはりBOXマネージメントを考えると
ループ系以外のピッチ変換(45°&90°UP&Down)はカッチリとgを掛けて(+6g & -4g)でダイナミックに飛び
ループ系はgを押さえ気味にして滑らかスムーズに飛ぶのが良さそうです。

ただしgを掛けてダイナミックに飛ばすと問題になるのは「バイオレーション」と「バンピング」ですねぇ
「バイオレーション」は
gをかける時に一気にガツガツ掛けていると「ラフな操作」として減点されます。
「バンピング」は
「より大きなgを掛けて激しく飛ぶ」って事はより大きく翼がシナるので、
ピッチの動きを止める時に「カンっ」って一気にgを抜くとシナった翼が一気に戻って機体が跳ねちゃうんです。
カツ引き
機体性能に酔いしれて調子に乗って振り回してぴょんぴょん跳ねているとガンガン減点されちゃいます。

バンピングの原因は単純で、
主翼は弾性でスプリングレート(ばね定数)を持ちますが、車のようにショックアブソーバー(ダンパー)を持たないので自由運動しちゃうこと

「バイオレーション」と「バンピング」の対策としては
g変動させる瞬間だけ「ジワっ」と操舵して加速度的にgを掛けること
最終的な最大gが大きい(操舵量)が大きいほど「ジワっ」とに使える時間が短くなりますが
どんなに早い操舵でも意識して「ジワっ」と操舵するのと、
考えなしにガツガツ操舵するのは結果(動き)が全く異なる事は車の運転で経験済み
吸い付くとめ方
車の運転てステアリング操作で切り始めの拳半分を滑らかに丁寧に操舵するのと同じイメージですね
コレが出来れば6gで引き起こしても止める時にバンピングは出ないはずです
来年はピッチ変更とループ系でピッチ操作を変えてみよう!!

さらに凄いレベルになると、この操舵方法でスナップロールを吸い付くように止めます
※スナップロールは高速で一気にピッチを臨界迎え角(失速迎え角)まで引き起こして同時にラダーを蹴って
加速度失速状態でのスピンで機体をロールさせるフィギュア
グライダーアクロでは「4g条件でのスピン」になるので正確に止める技術が重要になります。
正確に止めるだけでも難しいのに、跳ねない操舵を織り込むのは超上級者
僕の知っているパイロットでこの止め方が出来るのは、
師匠のマクラさんとポーランドのマチェックだけです。

僕のスナップは「ズバっ!!」って回って「バチっ」と止めているので、
よく言えばダイナミック、悪く言えばラフなんです、、、

あとは、、、
最近勝ちまくっているハンガリーのトス選手(ニックネームはフィリ)
自分のフライトの前に必ずBOXの中央軸に行って他の選手のフライトを見て
スタートポジションとシーケンスバランスを確認しています。
これは僕も実施していますが意外と見に来る選手は少ないんです
同じ事考えていたってちょっと嬉しい
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炎天下だからキツいんだけどねぇ~

ジャッジもカナリ暑そうですねぇ、、
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日本のジャッジチーム「正ジャッジ鐘尾さん&アシスタントジャッジの高木さん」頑張っています!!
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