先日、公表された2015年 Advanced Known(規定科目)を飛びました
今年の科目は前半にエネルギーを喰う背面系科目が続いて
中盤のハイライトはループの頂点で4ポイントロールです。
2014年の世界選手権でスランプに陥った垂直系科目のテールスライドとハンマーヘッドは
少しだけ回復しましたが、
精度、成功率共にまだまだです。
今年のKnownを見ていくと、、、
①スピン1回転、3/4ループ、背面飛行
失速付近の低速&高迎角状態からラダーにより機体を滑らせて片翼だけ失速させてスピン(錐もみ)1回転
垂直降下で加速して3/4ループで背面飛行
②背面旋回
背面直線飛行からバンク60°の背面旋回
ロールスピードが安定しないのでキッチリエルロンをフルに押し込む事とバンク一定で旋回する事
③背面からのエルロンロール
背面飛行からのエルロンロール1回転
姿勢コントロールが甘くバレルっぽくなるので修正が必要
④背面シャークトゥ―ス(サメの歯)
背面飛行からプッシュして45°で上昇、
速度が抜けた頂点から垂直降下で加速して水平飛行へ
⑤4ポイントチャイニーズループ
ループの頂点でロールを入れるチャイニーズループの4ポイントロールバージョン
速度が抜けた状態からロールを止めて綺麗に見せるのは結構難しい
なんで”チャイニーズか?”って 知りません
⑥ネガティブ テールスライド
絶賛スランプ中のテールスライド、
垂直上昇から空中停止、胴体一本分バックさせてからバックフリップさせる
本当に真っ直ぐに昇らないと傾いた方向に倒れちゃう非常に難しいフィギュア
今のトコロ成功率は30%程度、、、問題です
⑦ハンマーヘッド
これも世界選手権で大いに苦しんだ垂直系科目
垂直上昇で速度が無くなる寸前にラダー入力してヨー方向で反転させる
基本的なフィギュアの割にはハマるとなかなか復活出来ない、、、
⑧ハンプティバンプ
ループの間に垂直上昇が入る縦長楕円ループ
名前のイメージで垂直上昇しないで卵形に飛ぶと0点だったりする(笑)
⑨180°旋回
単純な60°バンク旋回なんですが、普通の飛行の様に綺麗にバランスさせて飛ぶと減点対象
アクロの旋回は最初にバキっと60°バンクを付けてからエレベーターを引きGを掛けて一気に旋回
⑩45°Upライン
45°で上昇後に水平飛行
エンジン付きの飛行機だったら楽なんですが
エンジン無いので速度があるうちにチャチャっと済ませましょう
で、、、シーケンスを覚えて飛んでみると、、、
うーん結構難しい、、ミスが多いなぁ
ループから背面に入れたところで速度が僅かに不足して失速してフラフラしてるし
背面旋回はロールOUTのキレがイマイチ
背面ロールは軸が通らずバレルしてる
4ポイントチャイニーズループは各象限での止めが悪くてキレが無い オマケに頂点が潰れた楕円になってる
テールスライドは姿勢を崩して傾いて落ちて大失敗
特にマズイのは全体的にGを掛けすぎでエネルギーロスを招いていること
体がG慣れしちゃって6G位まで掛けないと「G掛かっている」って自覚が薄い、
この程度の科目なら4G程度の運動で描ける筈なので、カナリのエネルギーロスになっています。
Gを掛けるって事は遠心力の分だけ大きな揚力を発生させている事なので、その分抗力(空気抵抗)も大きくなってエネルギーロスに直結します。
限られたエネルギーでシーケンスを飛ばなければならないグライダーアクロにとってエネルギーマネージメントは重要度が高いです。
しばらくはGメーターをチェックしながら飛んで感覚を戻さなきゃ。
さぁ~夏の世界選手権に向けて練習するぞー!!