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複座機の楽しみ方

先週は雨上がりの中盤辺りから積雲の浮かぶ初夏の空でしたね、、

HI3C0546
HI3C0546

日曜日の朝は上昇気流がありそうな高さのある積雲が広がり、滞空できそうな雰囲気、

せっせと機体を組み立てて、
軽く汗ばむ陽気でも防寒用の薄手の上着を羽織り、ジュースを積み込み
「ちょいと1時間ほど遊んでくるかっ♪」と狭いコクピットに「意気込み」ってヤツを最大離陸重量イッパイに詰め込んで飛び立つと、、、

早速、サーマル(熱上昇気流)をHit♪
サーマルの中に飛び込むようにエルロンを押し込み、ラダーを蹴って旋回に持ち込む、、、
機体の風を切る音が大きくなり、昇降計の指針が跳ね上がるのを横目で見て、、、
「+2m/s、、昇っちゃうよぉ~っ!!」

順調に高度を上げるPW-5、、、、
ん、、、およよっ??、、沈んでる

サーマルが小さすぎて入りきれてないじゃん、
ぐるっと旋回して赤字決済ですか、、、orz
バンク角を変えて旋回をズラしサーマルに寄せるも、全然ダメ

見切りを付けて次のサーマルを探しにエリアを変えるも
見事な下降気流帯
行く先々で「ド沈下」にハマる自分の人生のようなフライトを堪能し、、、、16分で帰ってきちゃいました(泣)

700mまで引っ張ってもらうのが6分
230mから着陸までが3分
470mの自由滑空が7分って、、平均で-1.11m/s

僅かな上昇気流を捕まえて必死に粘って、カタログ値以下を叩き出す、、、、
何もしないでボケッと真っ直ぐ飛んでる方がマシだって(笑)
準備万端で出発して、速攻帰ってくる、
上着とジュースが虚しいフライトでした、、、

まぁ、今日は滞空できなくても穏やかな空なら良いんです、、、、←負け惜しみではない

「マヌケなミスで海外旅行をパーにした不憫な母様」がヒマを持て余していたので
先日の嵐で流れた「親孝行フライト」のリベンジです!!

トレーニングの合間を見てASK-21を借り出し、後席に母様を乗せてのフライト
曳航機のパイパーカブに引かれ、景色を眺めながら700mへ昇り
沈下帯だらけの空をなるべく沈まないように、揺れそうなエリアをなるべく避けて、、、
グライダーらしい鳥の視点を考えて、山の稜線に沿うコースを選び斜面を吹き上がる風を捕まえてみたり、海岸線に沿って飛んでみたり、、、 
出来るだけ可能な限り静かに着陸、、、
タイラップ母様、ご満悦の様子♪

は~、久しぶりに真面目に飛ばした 
教官乗せるより気を使うなぁ、、、、

昼下がりの滑空場に富士宮のお友達が登場!!
以前、セスナで一緒には飛んでいますが、グライダーで一緒に飛ぶのは始めてです。
お友達はグライダーのライセンサーなので、上空で機体を預けて楽しんでもらいましょ♪

カブに引かれて700mまで上昇、、、
ルートはひたすら風下、、ええ~っ(泣)
山が雲に覆われて飛べないからって、こんなに風下に連れてこられちゃうとチョット不安になりますって

滑空場に戻るには風下から風上に向かう事になるので、対地速度が落ちて高度をロスします。
ざくっと目安を出すと、大気速度100km/hで飛ぶ機体に向かい風5m/sが入ると対地速度は88km/h
約10%はマージンが無くなっちゃいます。

後席のお友達と「風上に戻りながら遊ぼうね♪」 と基本方針を打ち合わせて、
操縦を預け「小さな上昇気流のカケラを拾い」を楽しんで頂きました。

小さな上昇気流に大柄な複座機でグリグリと回り込み、
セコく滞空時間を稼ぎます(笑)
ライセンサー同士で複座機って気象条件が良ければ結構面白いかも?

粘りも届かず高度を失ったところで、操縦を交代
穏やかな風だったので、基本的な経路とパス角(着陸進入角)を見せて今回は気楽に着陸
(手を抜いたって事じゃないよ、、、)

上昇気流には恵まれなかったけど、楽しいフライトでした♪


「いい人」にはなれない運命なのか!?

今週は、土日の予定がひっくり返って土曜日にグライダー、
ASK-21が帰ってきたので、母親を乗せて飛ぼうと思い予定を合わせて滑空場へ、
高校生の頃からなんだかんだで飛び始めて、20年ほど、、、
一度も母親を乗せて飛んで無い事に気が付きました(笑)

東名を一路西へ、、、
次第に雲が低く厚くなってきて御殿場を過ぎることには、雨がパラパラ、、、
滑空場に到着してASK-21を格納庫から引き出し、単座機2機の試験飛行をお手伝いしながらタイミングを見ていると、、、

雨が降ったり、止んだり、、、、微妙、、、

試験飛行は雨の合間を縫って無事に完了したものの、
とてもじゃないけど遊覧飛行には向かない空
空を眺めながら天候回復のタイミングを伺っているうちに、お昼休みに入り、お弁当を食べていると、、、、

「ずず~ん、、、、」遠くから響く重低音、

積雲内の水滴の運動により発生した静電気の放電現象ってヤツですね♪

はっ、、、、「雷だぁ~っつ!!」

食べかけの”から揚げ弁当”を放り出し慌てて片付けに掛ります。
曳航機のカブをトラクターに繋ぎ 組み立て前のASK-21と一緒に格納庫に放り込み、
降り出した雨の中、単座機2機を分解してトレーラーに積み込み撤収完了、、、

関東はいい天気なのになぁ、、、
残念ながら天気には勝てないのでフライトは中止、格納庫で後片付けをしてお話をしていると、

「親孝行なんて柄にもない事するから、雨が降るんだよ!!」
とのせつない言葉を頂きました、、、

そんなぁ~僕が悪いんですかぁ~  orz

雨が通り過ぎた夕方の空、雲の切れ間の青空が眩しかったデス、、、、
日曜日の天気予報は晴れ、、、、

うがぁ~っ!! グレてやるーーーっ!!


単座機 耐空検査整備 後半!!

日曜日は、単座機の耐空検査整備に行ってきました。
前回に引き続き、分解清掃、グリスUP、、ボールジョイントも一度分解して旧いグリスを拭い、新しいグリスを塗って再組み立て

HI3C0492
HI3C0492

バラバラにした機体を格納庫内で組み立てて、機体寸法測定、舵角測定、操縦力測定

再度分解してトレーラーで滑走路に運び、コンパス自差測定

夕方近くになってきたので、全員から「早く帰りたいオーラ」が立ち昇り作業は急加速!!
日曜の朝の3倍のペースで作業が進みます(笑)
一日に2回組みバラしx2機、、、腰にクルなぁ、、

測定が終わり日が暮れ始める頃に格納庫に戻り、残るは静圧系統の点検だけ、

HI3C0493
HI3C0493

次の土曜日に試験飛行して検査完了の予定です♪


お帰りなさい!!

日曜日は半年振りに複座機のASK-21がO/Hが完了から帰ってきました♪
ドイツに送り返して、グライダー工房での作業で、旧いゲルコートを剥離、
FRPの状態を見て、全体的に1プライ積層、新たにゲルコートを塗布こ工程を経て、、、

HI3C0479
HI3C0479

まるで新機のような鏡面状態の真っ白な機体、
綺麗ですねぇ~

後席にお友達を乗せて久しぶりに飛び立つと、、、
機体重いぃ~ 慣性でかいぃ~ 舵が鈍いぃ~
タイラップの操縦感覚が単座機になっちゃているので、とにかく動きが鈍く感じる、、、

コイツこんなんだったかなぁ~??

曳航機に曳かれている間に「ロールレートと慣性」の違いを体が理解して操縦感覚が合ってくると、「鈍さ」が「安定感」に替わって飛ばし易くなってきます♪
桜の咲く山頂のキャンプ場をお花見よろしく巡りながら上昇気流を探してみても、大柄な複座機で乗れる強さのサーマルは見つからず、、、
「お花見遊覧飛行」に趣旨を変えてノンビリとフライト、
もちろん15分ほどで滑空場への帰投高度、

お友達を後席に乗せているから普段以上に丁寧に着陸
手抜きの着陸見せて悪い癖を付けちゃいけませんから(笑)

HI3C0485
HI3C0485

お昼を挟んでフライトは続き、、、

HI3C0484
HI3C0484

夕方に叔父を乗せてもう一度

600mに昇ると山の周辺は雲の海、、、

HI3C0489
HI3C0489

少しだけ雲上飛行を楽しみ、雲の無い滑空場付近の上空で感覚戻しのエアワークに移行

HI3C0488
HI3C0488

先ずはO/H作業で少しだけ機体特性が変わったって話を受けていたんで、とりあえず失速させて様子見、、、
70km/hでバフェットを起こしてそこから速度を絞ってもズブズブ沈むだけ、、、オトナシイです、、、
更にバンク60度360度旋回を左右切り替えし、速度はキープできるけど旋回初期で外滑りします(笑)
久しぶりの機体だと感覚のズレは残りますね~ 

複座機も復活して、再来週には単座機の耐空検査も終わるので、5月からフルに飛ばせるようになります。
条件のイイ日は単座機で遊んで、お友達が来れば複座で体験搭乗、
イロイロ遊べそうです♪


飛ばなくても結構忙しい、、、単座機 耐空検査整備 前半!!

日曜日は、曳航機のバイパーカブが耐空検査(飛行機の車検)に入ってしまったので、グライダーはお休み
モーターグライダーの運航です。

叔父は強風に揉まれてTouch and Goトレーニング
イイ感じに暴れてます(笑)
教官と一緒に飛んでいる間に悪条件での経験値を増やして貰いましょ♪

フライト予定の無いタイラップはフライトサービスの無線係です。

「フライトサービス」は離着陸する航空機や近接空域を航行する航空機に飛行場の情報を伝える無線業務です。
まぁ、身内のグライダーのみならず、通り掛かりのヘリコプター、セスナに交通情報や地上風、滑走路の状況を伝える係ですね、、、
海岸沿いって飛びやすいから結構通るんです。
当然、管制権は持ってないので「~しなさい」は言えません、あくまでも状況を伝えるだけです。
「通り掛かりさん」に「そっちにモーターグライダー飛んでくから気を付けてね~」とか
離着陸機に「風は150°から7knot、滑走路は空いてるよ~」って感じですね(笑)

しばらく無線の面倒をみた後は、、、
単座グライダーの耐空検査整備に入ります。

今日のトコロは機体をトレーラーから降ろしてウマに乗せます、

HI3C0457
HI3C0457

HI3C0461
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HI3C0458
HI3C0458

着陸脚を整備する機体はひっくり返しておきましょう(笑)

HI3C0459
HI3C0459

バラした状態で並べると結構大きいですね~

HI3C0460
HI3C0460

来週からは整備のお手伝いです~