なぜ扱い易さ、乗り心地、質感を重視するのか!?

僕はサスペンション&ボディを作る時には
とにかく「扱い易さ」「乗り心地」「質感」を重視して設計します。

「速さ」は重視しないからダメなのか、、、って?

高バネ上固有振動数(≒高スプリングレート)にスタビライザー強化まで織り込む高荷重セッティングにより
トラクションがシッカリ掛かるので
ちゃんと速くなります。
(それなりの乗り方が必要ですが、、、)

何故「扱い易さ」「乗り心地」「質感」を求めるのか?
の答えはシンプルで
この3要素の満足度が低いと、車が嫌いになっちゃうからなんですよ、、、

いつもバタバタぴょんぴょんしていて、ピカピカの新品路面じゃないとスムーズに走れない車だと疲れちゃうし
疲れてくると運転する事自体が嫌になっちゃう

自分一人ならガマンすれば良いんだけど
助手席の同乗者に「乗り心地悪くてゴメンね、、、」って気を使っちゃうでしょ

特にバンプラバーに当たって「ガン!!」って痛々しい音が頻繁に響くような角が立った乗り味や
首を前後に振られて視点が揺れ続けるピッチングが止まらない脚は心が折れます。

乗っていて体力的にも精神的にもツラい車からは自然と離れていき、
「足車を増車」から始まり 最終的には乗り換えに至るパターンが多いです。

そんな寂しい流れにならないように、長く楽しめるように
不快にならない乗り心地
普段の街乗りが苦痛にならない扱い易さ
脚をキチンと動かす強いボディがつくる質感
この3要素が必要不可欠だからです。

年に数回のサーキット走行会でしか幸せを感じず
他の36X日はひたすらガマンする
そんなの寂しいですよね、、、

社外品のサスペンションに交換するには各々目的があるとは思いますが
僕はナンバー付き車両は「好きな車を操る楽しさ」を1kmでも長く楽しむ事が何よりも大切だと考えます。

好きな車が嫌いになるような仕様変更は「失敗作」
まだまだ勉強中ですが 明確な目標としている3要素です

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