S2000の脚を見てみました⑬

S2000のリアサスペンションセッティング
先日はバラして実測出来ませんでしたが
外観測定値から仕様を予想しました

sketch-1686225506583

DSC_1487

スプリングレート 12kgfmm
スプリング自由長 175mm
セット長 173mm
プリロード2mm
プリロード2mmでスプリングの座りだけを出してサグ管理はしていない感じ

で、、、
バラして無いからダンパーストロークは推測になるんだけど
常識的な設計が出来ていれば
スプリングストローク>ダンパーストローク
の関係だから
スプリングレート 12kgfmm
ID 65mm
自由長175mm
スプリングストローク
J’sレーシング純正品はスプリングメーカー不明なので仕様情報無し

とりあえず他社製スプリングから数値を拾うと
ハイパコ 104mm
スイフト 83mm
この2本は同じID65 12kgfmmでも両極端な設計だから
真ん中を取ってスプリングストロークは93.5mm

ぱっと見でスイフトより長くて太い素線で巻いてるから大外しは無さそう
この値からダンパーストロークは85〜90mm

コレに良くある組み合わせのバンプラバーだと約30mm
って事で
ダンパーストローク長 85mm
バンプラバー長 30mm
有効ダンパーストローク 55mm

バネ上荷重は293kg
ACF 1.06
レバー比 1.41
スプリング荷重 438kg

1gダンパーストローク 36.5mm
1gホイールトラベル 54.55mm
1gホイールトラベル実測値 55mm

有効ダンパーストロークは55mmで
1gストロークで36.5mm使っているので
サグ設定は
縮み 18.5mm 222kg(≒1.46g)
伸び 36.5mm 483kg(≒1g)

そもそもS2000が1g旋回している時のロール荷重を計算してみると
最大安定傾斜角度 57°
前後トレッド平均 1490mm
重心高 480mm
車重 1312kg
瞬間ロールセンターは260mmを仮定値とする

1g旋回ロールモーメント
290400≒1312kg x(480mm−260mm)
1g旋回時荷重移動量
ロールモーメント前後配分は50:50とする
195kg.≒290400/745mm/2

バネ上荷重 293kg
1g旋回ロール荷重移動量 195kg
1g旋回ロール荷重 488kg
ACF 1.06
レバー比 1.41

ロールセンター高を260mmとした計算だと1g旋回時の荷重移動量は195kg
ホイールレートは 5.7kgfmm≒12kgfmm/1.06/1.41/1.41
スタビライザーホイールレートは0.67kgfmm
ロールによるストロークは
±30.61mm≒195kg/(5.7kgfmm+0.67kgfm)

1g旋回によるホイールストロークは30.61mmなので
ダンパーストロークにすると20.48mm
プリロード0での縮みダンパーストロークは18.5mm だから
1g旋回ではバンプタッチして2mmストローク

リアのバンプタッチを避けるためにはプリロードが必要になります。
2gまで支える事が出来れば良いんですが
ダンパーストロークが許してくれないので
妥協点を取るならば伸び縮みを50:50にして
プリロード 9mm
縮み 27.5mm 330kg(≒1.67g)
伸び 27.5mm 483kg(≒1g)
ホイールトラベル ±41mm
伸びのホイールトラベルが14mmも短くなるのがツラいなぁ

バンプラバーストロークを使って
耐荷重1.8g(386kg)を満足させるならば
バンプラバーストローク 10mm
ダンパーストローク 55mm
総ストローク 65mm
プリロード 3.7mm
縮み 32.2mm 386kg(≒1.8g)
伸び 32.8mm 483kg(≒1g)

このあたりが妥当かなぁ

ノーマルの最大安定傾斜角がわかったので車高変化による重心高を再計算して
サスペンションアームの寸法&角度を実測して前後ロールセンター高を求めれば
より正確な旋回荷重移動量が求められますが
実測&計算に必要な工数を考えれば
コレで大丈夫かな♪

次回、リアサスペンションをバラすタイミングで実測して改めてサグ設定します~

ブログランキングに参加しています、記事を気に入っていただけましたら
↓クリックしていただけると嬉しく思います。

にほんブログ村 その他スポーツブログへ
にほんブログ村


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です