R33 GT-R「大先輩号」大人味 Step-1仕様 完成です♪②

午後からの作業で 「大人味 Step-1仕様」としての全ての部品の取り付けが完了
でもね、、、部品を付ければ終わりじゃない
残るはダンパーの減衰力設定です

16時スタートで時間はありませんが使える減衰力を見つけちゃいます

セッティングは前回見つけた
フロント26段
リア 26段
からスタート

函南から箱根峠までの区間でリアのボディダンパーの効果を確認
フロント&リアのボディ剛性を落として
しなりを増やした効果はバッチリ
ちゃんとセンターモノコックが硬く感じられるし
車内騒音も下がってる

「戦闘機感」丸出しの 好戦的なGT-Rの乗り味は影を潜め
車の雰囲気が一気に「おしとやか」

ちょっとBMW風味のボディでイメージ通り
R34GT-R M-Specより感触は良いですね~
バッチリ使えるぜぇ

しなりが増えたボディに減衰力を作用させているから「ボディの跳ね」が無くなって
「サスペンションの味付け」がよりクリアに見える

出発して数キロ先のトンネルでライト光軸の跳ねを見ると
ちょっとピョンピョン跳ねてる

さらに大先輩から
「路面のギャップでボディ上屋が飛ばされた時にリアが伸び過ぎて泳ぐような感覚がある」ってコメントが出たので
乗り心地は少し硬い感じがするけど
減衰力不足と判断

多少 減衰力不足でもツインスプリングの特性で走れちゃうけど
フラット感が出るスイートスポットはもっと硬い方
ダンパーが温まれば脚の動きが変わるはず。

まだまだ減衰力を高めても大丈夫だから
箱根峠のパーキングで3段締めて
フロント 23段
リア 23段

箱根峠から箱根エリアに足を伸ばして
自然な流れで馴染みのワインディングへ

走り始めると脚の硬さを少し感じるけど
ボディ上屋の動きは抑えられてなかなか良い感触
少しガツガツした雰囲気が出てきてるなぁ、、、

途中の登りながらの極低速ヘアピンで
ボディ上屋の動きを抑えるためダンパーを締めた分だけトラクションが失われてイン側がムズムズするけど
「都合が悪くなると4WD」って反則FRだからこれくらいはまだまだ大丈夫

LSDセッティングを変更したら訪れる「楽しい未来」がチラチラ見える(笑)
LSDが決まったGT-Rって「笑いが止まらない」か「息つく間も与えられない」だろうなぁ、、、

路面不正が多い区間で見つけた不具合は、
一次旋回での減速旋回中に路面不正を越えた際に
一般的なノーマル車両では出ないフロントアウト側が引っ掛かって旋回力とステアリングブレーキが高まるような感触
なんか路面に引っ掛けられるような動き

バネ上固有周波数(共振周波数)付近の入力周波数で
入力荷重がちょうどバンプラバーに当たる条件が揃うとタイヤ面圧が一瞬だけ高まって
旋回力と転舵抵抗が変動しちゃっているんだと思う、、、

ボディダンパー無しだと「ボディの跳ね」で車全体が暴れて旋回力が抜けちゃうから今までは見えなかったんだろうなぁ

頻度としては「ごく希に現れる」程度なので
一見さまなら「言わなきゃ絶対に気が付かないレベル」
オーナーなら長く乗れば
「なんか時々妙な動きが、、、」って気が付くかなぁ?

“重箱の角”な話だけど
根本的な対策をすれば消せるし 完成度も高まります

対策は、、、
対角ロール量を調整できる「スタビライザー」のレートを高めて姿勢変化量を減らして縮み側ストロークを確保する事

次善の策として
フロント バンプラバーを柔らかくて長いヤツに交換して
バンプラバータッチまでの過渡特性を穏やかにして、
タイヤ面圧の変動を穏やかにする

コレはBMWが得意とするバンプラバーセッティングで
フロントがスリップダウンするまでの過渡特性が「いつバンプラバーに当たったかわからない」くらい良くなり
操舵に対してのリニア感が改善できます

って言ってもスタビライザー&ロングバンプラバー両方とも
今は「無いものねだり」

現状での対策は
ダンパー減衰力を高めてサスペンションの減衰力で姿勢変化を抑え込む方法

時間軸を引き伸ばして 深くロールする前に一次旋回を終わらせちゃうイメージです。

ワインディングに入れば
僕のホームコースだから動きもバッチリ見える
「楽しいドライブ」を満喫するとダンパーも良い感じに温まって

実に良い、、、

張り付くような脚で「絶対に裏切らない」抜群の信頼感を伝えてくるので
タイヤの変形を感じながらスイスイ曲がる

コレはなかなか面白いセッティングだけど、、、
まだ減衰力を高めてロール量を絞り込める余地がある
まだまだ限界上げられるなぁ
sketch-1601722561083
って事で、
更に3段締める事を提案
HKSの「街乗り」推奨値付近の
フロント 21段
リア 21段

とりあえず走ってみると、、、
カチッとボディ上屋の無駄な動きを抑えて一気に限界が高まって
「旋回のお作法」を組み立てるだけで
旋回ボトムスピードはかなり高い状態でもタイヤも鳴かずにグイグイ曲がる

減速が最小限だから
ろくにパワーも掛けて無いのに
「いくらなんでも、コリャまずいだろ、、、」
って雰囲気が漂う

どこが「街乗り」だよ、、、
「ガチの峠仕様」じゃないか(笑)
「早朝のワインディング」でも通用するレベル

普通のドライバーなら
車の限界の遥か手前”タイヤも鳴かないレベル”で「お腹いっぱい」になれますね、、、

う~ん
とっても安全でエコロジーな車♪

このままだと「操ってる感」を楽しむには「あまりにも マズイだろ」って勢いが必要だし
「戦闘機感」が出てきちゃったから
フロントの減衰力を下げて「車と会話出来る速度」を下げる事に
DSC_8734
「止めドコロ」ってヤツを考えに入れるのが大人味仕様ってネ

フロントを3段緩めて
フロント 23段
リア 21段

これで少しペースを抑えてもピッチングが起こせるから「操ってる感」が強くなるけど、、、

走り出して3kmも行かない間にダメ
あまりにもフロントとリアの時間軸が違いすぎてフロントの反応が鈍い
GT-Rのダメなところが丸出しです
「舳先に重たいエンジン&駆動系が乗ってます!」って動きで良い事無し

それならば中間を取って
フロントを1段締めて
フロント 22段
リア 21段

コレで当たりを引きました!
程よいピッチングで「操ってる感」あるし
程よいユルさのフロント&しっかりとしたリアで動きの時間軸でバランス感もOK
乗り心地は硬い方でまとまって
カチッと締められた脚だけどフラット感はベスト

減衰力を抜いた26段付近だと
タウンスピードからスタスタとバネ下が路面追伸して作り出す乗り心地の良さ

フロント 22段 リア 21段は
タウンスピードだとボディ上屋の慣性不足でユサユサと揺すられるけど
速度が上がってボディが浮き始める領域に入るとダンパーの減衰力で適度な抑えが効いたフラット感が前面に出てくる乗り味
ドイツ車御三家の「役付きモデル系」の乗り心地ですね~

ただし、、、
ダンパーが十分温まるまでは硬いだろうなぁ

大先輩!
後日 もう少し細かいセッティングを詰めて磨き上げますが
コレで「大人味」仕様 Step-1は完成です。
ワインディングは21段付近を中心に考えて
市街地や長距離巡航は26段付近が使えます。

Step-2はスタビライザー変更を軸として
乗り心地を維持したまま応答性と正確性を引き上げるメニューを考えますよぉ~
お楽しみに♪

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「R33 GT-R「大先輩号」大人味 Step-1仕様 完成です♪②」への2件のフィードバック

  1.  熱海からMessenger送ったときには想像もしなかった事態になりましたが、頭と手間と体力と金も掛けたんで、吊るしのMaxⅣGTを組んでたのと比べりゃエライ違いですよね。
     ちょっと飛ばし過ぎたので少し落ち着いてじっくり味わう時間を作りまーす

    1. ブログを読み返すと
      3ヶ月で一気に改修しちゃいましたね~
      計算して傾向を掴んでメインスプリングレートさえ決めてしまえば
      迷子にならずにイメージを具現化出来ちゃいます。

      「車高調整式のサスペンション」はあくまでもKitなので、
      「ポン付け」じゃなかなか好みにはならないんですよ~

      Step-1仕様でも かなり楽しめるレベルには仕上がってますので
      走りまくって楽しんで下さい♪

      12月の茂原も楽しみですね~

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