週末はハスキーでグライダー曳航です。
最近ではグライダーを指示された空域&高度に曳いていくだけではなく
上昇気流を積極的に探す事を楽しんでいます。
1日の始めに天気を見て予想します、
まずは天気概況から
日本の南には前線を伴った低気圧があり東へ進み大陸から高気圧が張りだした冬型の気圧配置
関東地方は低気圧と前線の影響で北よりの風、曇りになっています。
今後、低気圧の東進により等圧線が南北方向に変わり 等圧線の間隔が詰まり北西の風が強まります。
850hpaの高層天気図を見ると、
低気圧と前線の影響による湿域(黄色く塗った部分)が日本の南に広がっていますが低気圧の東進に伴い関東地方からは離れて行きます。
(湿域とはT-Td>3℃ 気温-露点温度が3℃以下のエリアで雲が発生しやすいエリア)
雪の目安の-6℃線(青線)は青森県付近まで北上して寒さも緩みます。
(850hpaでの寒気を見る目安は-6℃の等温線をつかいます)
日中は大きな天気変動もなく低気圧の東進により日中は雲が取れて晴れてきます、
ただし、
北よりの風が強く最大10m/sが予報されているので離着陸は要注意
クラブ規定、自分の限界を越えないように、
風条件によってはフライト不可の判断も必要になります。
ここからが勉強中の
サーマル(熱上昇気流)の発生予想は
板倉上空のエマグラム(垂直上方の気温と露点、風向風速のグラフ)を見ると
気温逆転層は8~9000ft
気温と露点温度の差が3~5度なので雲の発生はギリギリ、
もしかしたらブルーコンディション
ソアリングに特化した気象解析の「ブリップマップ」を見ると
サーマル上昇限度高度の目安になる
“Height of Critical Updraft Strength”
から板倉付近のサーマル上限高度は4500~6000ft
(なんでエマグラムと違うんだろ?)
サーマル上昇率を表す
“Thermal Updraft Velocity”
を見ると板倉周辺のサーマルの上昇率は350~475ft/m
予報的にはサーマルでの上昇も期待できますが
曇り~晴れの天気変化なので午前中の日射が弱く地表の温度上昇が鈍くなるので
サーマルの動き始めのタイミングは遅くなり
北よりの風が強くなるので少し難しくなりります
次に、
気圧配置の影響による北寄りの風によるコンバージェンス(風の流れと衝突による上昇帯)を見てみると
(もちろんコレも勉強中)
アメダスの観測から
地上気温分布はおおむね観測地点の場所と標高に準じた気温分布(北が寒くて南が暖かい)で
風向風速を見ると、
北寄りの風が吹き抜けていて、地形的な要因により群馬側から吹く風と、栃木側から吹く風がぶつかっています。
ブリップマップでの地表風の
“Surface Wind”を見ると
アメダスと同じ傾向で
山影になる板倉周辺は風が巻き込み風が弱まっていて
風の上昇/降下成分を表す
“BL Max Up/Down mothon”を見ると
板倉の北西
栃木付近から小山滑空場付近で南南東方向に風のぶつかりによるコンバージェンスが予報されています。
地形的な要因によるコンバージェンスなので「冬の北風定食」を美味しく頂ける予報ですが
板倉滑空場からのエントリーは風下に飛ぶ事になるので
帰り道は強い向かい風になるので、エネルギーマネージメントは要注意です。
こんな具合に天気を確認して
機体を滑走路に出した時は南風
機体の点検をしている間に
だんだん西寄りになってきて、、、
北風に変わりましたぁ~
今のところ予報通り
天候の回復は予報より早くて雲が取れて青空になってます
フライトを始めると、
予報通り風のぶつかりによる上昇気流(コンバージェンス)でグライダー各機は7000ft付近で滞空しています。
一方、地上は爆風に晒されて待つ時間、、、
コンスタント 12m/s
フライトサービスからグライダー各機へ
「風が強いくて着陸危ないから、夕方まで飛んでいて~」
との指示がでてます。
風が強いのでハスキーは車を使って地上係留
12m/s(43km/h)も吹いちゃうとかなりの揚力が発生して機体が激しく揺れてひっくり返りそうになるので
地上係留が必要なので
リトリブ車(地上作業車)を錘にして係留しちゃいます
ロープで縛ったら車の鍵は全部回収しちゃうのが大切なポイント
飛行機を係留した状態で車走られたら飛行機壊れちゃいますから
上昇のグライダーは相変わらず7000~10000ftの空をコンバージェンスを使って上昇中
そして、、、
お弁当の温度は急速に降下中(笑)
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