土曜日はハスキーでグライダー曳航していました
山奥から朝5時に出発して電車で爆睡
「週末は表参道で朝食」
なんかカッコイイ感じ(笑)
駅のベンチでコンビニオニギリ食べながら
天気を見て今日のフライトを考え一喜一憂
「幸せなのか?」って?
コレ以上の幸せ何処にある?
さて、天気を調べて運航の可否から見ていくと
前日から明け方にかけて関東地方に雪をもたらした
前線を伴った低気圧は東の海上に移動し天候は回復
等圧線が南北に走る冬型の気圧配置になっていて
強い北西風が吹いています
850hpa(上空1500m)の等温線から寒気の流入をみると、、、
雪をもたらす-6℃線は関東付近となっていて
前日より少しは緩みましたが「降れば雪」って冷えっぷりです。
今後の天気変化は
夕方から夜にかけて気圧の谷が通過し天気は下り坂ですが
日中はVMC(有視界気象状態)を維持で運航可能ですが
天気良いからVFR(有視界飛行方式)で飛べるけど
冬型気圧配置で北西風が強く吹くから気を付けろ
って感じですね
飛行機ならココでOKですが
(もちろん天気図だけでチョイチョイじゃなくて、他にもMETER&TAFなど色々見て判断します)
上空気流を探すために他にも調べます
上昇気流が何処まで昇るかの目安は「エマグラム」
って呼ばれる垂直方向の高度毎の気温&露点温度を観測した天気図を見て調べると
サーマルは6000ft位までは期待出来る条件ですが
昨日の雪の影響で地表が湿っているので、サーマルがが動き始めは遅くなるかもしれません
(地面が乾いている方が暖まりやすい)
水平方向の風の流れを知るためにアメダスの風を見ると
北西風が吹き抜けていて
気温分布を見ても空気塊は一様ですが
栃木方向からの風が大平山を回り込み、
群馬方向からの風とぶつかり
コンバージェンスの発生が予想されます。
雪の影響で動きが悪いサーマル(熱上昇気流)より
コンバージェンス(風の収束による上昇気流)が主役になりそうです。
空を見上げると大平山方面にコンバージェンスによる千切れたようなボロボロの雲が見えますし
滑空場付近にも似たような雲が浮かんでます
雲は風の流れ方が水蒸気で可視化された状態なので
流れがイメージ出来ます。
風がぶつかって乱流を伴いながら吹き上げています、
ここでグライダーに特化した天気解析の「Blipmap」(ソアリング気象予報)を見てみると
※Blipmapについての説明
①Surface Wind(地上風)は、アメダスの風向風速同じですが
さらに風が流れるイメージが掴みやすくなっています。
もうこれは見たマンマ、
風の流れが矢印線で表され、色は暖色になるほど風速が高く、寒色になると風速が低い
「群馬から吹く風」と「栃木から吹く風」が板倉付近でぶつかって、風速が下がっている様子がイメージできます
②Up Draft(上昇風)は上下方向の風速を表していて
色は暖色になるほど上昇気流が強く、寒色になると弱くなる
Surface Windで風がぶつかっている辺りでオレンジから赤のエリアが現れているので、ぶつかった風が上空に吹き上げているのがイメージできます。
板倉滑空場の少し南東から北北西~南南東方向に伸びているので、
この風の道を使えば日光周辺から筑波山付近まで飛べるチャンスがある事を表しています。
(ただし北西風が強いのでうかつに風下の筑波方面に飛ぶと帰り道は向かい風で大変な事になります)
いままでアクロばっかり飛んでいて、上昇気流の勉強はほとんどしていなかったので
少しずつ勉強を始めることにしました。
やっぱりソアリングも面白そうだしね♪
運航が始まるともちろんコンバージェンスに向かうリクエスト
グライダーを曳いて離陸して
雲の風上側から寄せていくと、
静穏域から乱流域に入り機体が揺れ始め
グライダーを曳いているときは3~400ft/mの上昇率のハスキー&グライダーが800ft/m近くで昇り始めたので、
5~400ft/mの上昇帯でした。
コンバージェンスが発生している空域に入ったトコロで曳いているグライダーが離脱してお役御免
次のグライダーを曳く為に滑空場に引き返します。
天気を読んで予想を立て、実際に飛んで答えを探す。
グライダー曳航も面白いです♪
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