屋根を抜いて、いよいよ箱煙突を立ち上げる予定だった週末
天気予報は、、、
西高東低の冬型気圧配置で関東地方に寒気が入り、等圧線の折れ目に低気圧が発生して
雪の予報、、、
この天気じゃ屋根作業は出来ないので工作の時間です。
今回作るのは「煙突フラッシング」と「ストームカラー」
〈煙突フラッシング〉
〈ストーム カラー〉
屋根の煙突開口部から立ち上がってきた煙突はフラッシングで部屋内と屋外に分かれる
煙突は熱で伸縮するからコーキング打っても切れちゃうので防水できない
フラッシングのテーパー部分で開口部を必要最低限に絞って
煙突に固定防水された「ストーム カラー」(水切り金具)をフラッシングのテーパーに深く被せる事で雨が部屋内に入りません
こんな感じの部品で、煙突開口部の「雨仕舞い」の部品です。
形状と構造は簡単ですね~
でも、、、市販品はかなり高いんですよぉ、、、
材料はSUS材で板金加工して溶接組立、黒色塗装
材料が高いにしてもねぇ、コレで5万円以上ですから
1800x900 t=1.0 コンパネ1枚分のSUS材の重さは約13kg 部品形状から推測してこの3/4位で作れるので
約10kg 材料市況は360円(鉄鋼新聞 2019年1月)だから、、、、
材料代3600円!!
需要が少なくて、且つ海外メーカーから輸入販売品でディーラーマージン乗っているからこんなもんかなぁ、、、
僕にはチョット手が出ない価格なので、自分で作ります。
ちなみに、
今回はちゃんと計算してます(笑)
さすがにコレを「勘と現物合わせ」じゃ作れない
ちなみに今までの全工程は「勘と現物合わせ」でマトモな図面はありません(笑)
エクセルを使ってサクサクと15分で設計
1/10スケールで試作確認
とりあえず、計算寸法も工法も大丈夫みたい
素材をガルバリウム鋼板にしたので2000円以下で作れそうです。
1/10の試作品から1/1に変更
作り方は絞り加工なので板金型を作ります。
垂木を使ってケガキ コンパスを作って
コンパネに開口部をケガいて
ジグソーで切り抜き♪
絞り型を作ったら材料切り出し
ガルバリウム鋼板を615x615mmに切り出して
絞りフランジとリベットの耳をマーキング
アルミは伸びないから難しいけど、ちょっと綺麗にしてみた
切れずに絞れたらスゴいな
たぶん切れちゃうだろうなぁ~(笑)
材料切り出しが終わったら
①絞り型にセットして軽く固定して叩いて浅絞り
②型と押さえ板にガルバリウム鋼板を挟んでクランプでおもいっきり固定して「型締め」
材料のシワを規制して内側からハンマーでフランジを起こす
③やはり45度以上になると材料が伸びないから曲がらない
あきらめてフランジに切り込みを入れて90度近くまで叩いて曲げる
銅なら綺麗に叩いて絞れただろうなぁ~
材料ケチッたからしょうがないか(笑)
続いて円錐部分の材料切り出し
ケガキコンパスで計算寸法でカットラインを入れて
ハサミで切り出して
ブチルテープを挟んでリベット止め
なかなか良い感じです♪
一度、煙突と合わせてみて
煙突とフラッシングの隙間を確認
とりあえず計算通り
台座部分と円錐部分をブチルテープとリベット止めで合体!
出来上がりぃ~
あとは取り付けてからコーキング打って、黒く塗装します!
最後に作る板金部品は
「ストーム カラー」
なんかカッコいい響きだけど
水切り金具です(笑)
これも煙突フラッシングと同じように
設計寸法で材料を切り出して
ブチルテープとリベットで円錐にして出来上がり
ストームカラーは煙突にステンレスバンドとコーキングで取り付けるのでバンドが掛かる部品は切り込みを入れてます。
今日作った板金部品を組み立てるとこんな感じ
(もちろんストームカラーは固定してません)
コレで雨仕舞いはバッチリです♪
自分でつくればガルバリウム鋼板1枚 1800×900とリベット、ブチルテープで2000円以下(笑)
これで、大物板金部品も出来たので次こそは煙突立ち上げます!!
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作り方を見習って、石窯小屋の屋根だし煙突の施工DIYしました。ストームカラー/フラッシング大変に参考になり作ることができました。
ありがとうございました。
TEDさん
コメントありがとうございます
僕の拙いブログですが、
TEDさんのお力になれたようで嬉しく思います。
石窯小屋って陶器などを焼くのでしょうか?
とても参考になります!ホンマのを買おうか思案してましたが自分でやってみることにします。使う道具とか寸法の計算方法も整理していただいて助かります。
タビエルさん
コメントありがとうございます。
とりあえず寸法計算を回したら1/10モデルを紙で作ってイメージを作るのがポイントになります
頑張ってください!
タイラップさん
ブログ拝見しました。
全て自作されていて素晴らしいですね!とても参考になります。
ところで私も自分でフラッシングを手づくりしてみたいと思うのですが、タイラップさんがエクセルでサクサクっと設計されたように設計ができないのですが、どのようにしたら設計できますでしょうか?
因みに煙突は直径106mmのものです。教えて頂けますと幸いです。よろしくお願い致します。
けんけんさん
コメントありがとうございます
煙突フラッシングの計算ですが
僕の計算を記載するので計算してみて下さい
煙突フラッシング下の直径 350φ
円周 1099.56 mm
円錐の高さ 700mm
直径 1,400φ
円周 4,398mm
25%
開き角 90.00 度
煙突フラッシングの開口部直径 210φ
円周 659.73 mm
400%
円周 2,639
直径 840 φ
高さ 420 mm
①煙突フラッシングの下の直径を決める、
これはフラッシングの下の板の大きさから感覚でOK究極に面倒だったら 煙突の直径+10㎜位で円筒でも機能します
ここは好みで、、、 僕は350mmにしました
②煙突フラッシングの下の直径から円周を求める PI()*350=1099.56mm
③煙突フラッシングを形造る三角錐の辺の長さを仮に決める
ここも好みでOKなんだけど 大きめにしておかない煙突フラッシングの上の円周を満足できない
僕は700㎜にしました
④三角錐の辺の長さの倍が三角錐を展開した時の円の直径になる
1400mm =700×2
⑤円錐を展開した時の円の円周を求める
4398mm=PI()*1400
⑥ ⑤で求めた円周と②で求めた円周の%から展開した時の開き角を求める
1099/4398= 0.25 x100 25%
360°x25%=90°
これで煙突フラッシングの元になる円錐の製図が出来ます
半径700㎜で開き角90°の扇形を丸めた円錐です、
デザイン優先で「俺はこの形!!」でしたら理想形で計算して工作すればOKですが
工作精度が低い素人DIYなので①の煙突フラッシングの下の直径を決めて、三角錐の辺の長さを調節して開き角が90°になるようにしました
ここはエクセル関数を組んで調整してください
⑦煙突フラッシングの上の開口部を決めます
僕は200mmの煙突だったので210㎜にしました
⑧煙突フラッシングの上の開口部の直径から円周を求める
PI()*210=628.32
⑨煙突フラッシングの三角錐の切り落とす高さを求める為に
360°/開き角で%を求める
360/90=4 x100 400%
ここは三角錐の計算での開き角との関係なのでリンクを張ってください
⑩ ⑧で求めた円周に9で求めた%を乗じて円周を求める
628.32x400%=2513mm
⑩求められた円周から直径を求めて1/2で半径にする
2513/PI() = 800/2 = 400mm
求められた400㎜が三角錐頂点からのカット位置になります
あとは絵をかきながらイメージに近い形に調整してください
ストームカラーも同じ計算方法で作れます
ただし出来上がるのは平面に対しての煙突フラッシングなので
斜め屋根に付ける傾斜している煙突フラッシングは計算できません
円周を傾けて楕円を求めなければならないので、もう少し勉強が必要です.
製図をしたら1/10で紙で試作してから本番に挑戦してみて下さい
タイラップさん
早速ご丁寧な解説をありがとうございます^^
まだ完全には読み解けていませんが、とてもわかりやすいご説明で本当に助かります。
しっかりと読んで、自作したいと思います。
またわからないことがあったら質問をさせてください。
貴重なお時間をいただきまして本当にありがとうございます。
すみません、上手く伝えられなくて
たぶん上の開口部の高さを導く計算式が簡潔じゃないのでヤヤコシクなっていると思います。
とりあえず円錐の計算式をエクセルで組んでみて下さい
頑張って!
Sorry to write in English. But this is great job, you did very well. I think the honma 煙突のフラッシング are too expensive. I bought a cheaper 煙突のフラッシング from 山のえんとつ屋, they are very polite and cheaper.
Thank you for your comment Simon-san♪
Wood stove parts are very expensive in Japan
A stainless steel manufacturer’s product Price about 800 euros!
I tried to make it myself, but it was easier than I expected.
The cost was around 20 euros
Overseas manufacturer’s products are especially disadvantageous in Japan because the profit of the importer is added.
Honma’s parts are reasonably priced and have a good impression.