土曜日の午後、、、
御家都合の用事を済ませて、イベント見学に行ってきました。
「全国 削ろう会秦野大会」
大工さんを筆頭に、鉋で木を削る行為が趣味のとてつもなくニッチな世界、、、
以前にお邪魔した「チューニングパワーズ」もコアな世界で、機械油の香りで胃がもたれちゃうほどの濃い世界でしたが、、、
こちらは博物館を開けちゃうほどの歴史を持つ大工道具の世界です、、、
何を競って全国大会しちゃってるか、、、木を削った鉋屑の薄さ、長さ、幅を競っています(笑)
薄さに関しては既にミクロン単位、木材なのに透けて見えるほどの薄さ、、、
鉋屑が中をふわふわと舞っちゃう世界です(笑)
会場は木を削ったいい香りが充満、
鍛冶屋のおじさんや大工の親方、各建築関係者が肩に渦巻いて背中にタービュランスで闊歩しているガテンな世界、、、、
聞こえてくる会話は、知らない言葉、、、、
ブースを覗くと、
ドラクエの武器に登場しそうな「槍鉋」
何に使うか想像できないほど巨大なノミ(ちゃんと刃付けしてある!!)
一心不乱に鉋で削るオジサン、、、
1個4万超えの鉋の刃
きっと高名な鍛冶屋さんが打った「銘入りの鉋」がずらり、、
絵葉書を見れば「鉋の美」とか「墨壷の美」、、、
40万円超えの砥石、、
大工道具文化ってヤツですね、、、
何故「削ろう会」なのかは、タイラップが急に「大工になる」って志した訳ではなく、叔父さんのブースを見学です、、、
叔父さんが石膏装飾のブースを出していて、石膏の置き引きを実演しています。
石膏装飾って、ホテルや美術館で時々見られる程度で日本の家屋じゃ殆ど見られません
せっかくなんで作り方を見てみようってコトです!!
会場をぐるっと眺めて見渡すと、妙に子供ウケの良い一角を発見
覗いてみると、、、(笑)
石膏の置き引きで作る「柱装飾の実演」をメインに、趣味なのか仕事なのか境目の微妙なブースを開き、かなり散らかしてます(笑)
何処かで見た自作飛行機の計器板や、
巨大な石膏で作った卵
TVチャンピオンでお手伝いしたときに作った桜の小窓、、、
子供を集めて何を作って遊んでいるかと思えば、、、
FRP外郭にシリコンで作った型に、石膏を流し込んで固めて、、、
30分ほどで硬化させて、、、、
「ぱかっ♪」と割ると出来上がり!!
型から出てくるのは、
アメリカの漫画キャラクター「擬人化したねずみっぽいアレ」のお友達
いつも蜂蜜ばっかり食べているメタボリック体形の「トボケた熊」
田舎のパン屋のヲヤジとバイトの姉ちゃんが創造主の、
「愛と勇気」だけが友達のチョット寂しく微妙に弱くてツメの甘い「正義の味方」
表面をチョイチョイと修正して、
あえて簡単に削れる部分のバリを残して、お母さんに削り方を説明して、「モノ作りの宿題」をお持ち帰り♪
イベントの趣旨に沿った面白いコトしてます。
しばらくブースを見ていろと、石膏の置き引きの実演開始!!
石膏を乗せる台の上に剥離材の洗剤を塗って
補強用のクロスを敷いて
水に溶いた石膏をデロデロデロぉ~
1回に6mmしか盛り上げられないので、
出来上がりの形状に合わせて何回も盛り上げで行きます。
ソコソコ盛り上げたところで、断面形状を整える為に置き引きの型が登場
完成形の断面形状を作った型をずずずずずーーーっつと引いて形状を作って行きます。
盛り上げては型を通して、、、
盛り上げては、型を通して、、、、
約20分で硬化してしまうので、手早く積み重ねていきます。
ほぼ形が出来たところで、ぴたっと手が止まり、、、
「石膏の硬化膨張を待つんだよ~」
とのコト、、
初めて知りました、石膏って硬化するときに膨張するんですね!!
イメージ的には水分が引けて痩せるのかと思っていました、、
適度に膨張したところで、最後の仕上げ引きで、、、
完成!!
こんな作り方してたんですね~
後は完全硬化してから台から降ろして出来上がり!!
石膏細工も面白そうですね~