S2000の脚を見てみました⑨

昨日のタスクは
「S2000 サスペンション仕様変更」
先日、試乗〜仕様確認〜バネ上固有振動数の再設定まで進めていた車両です

1000時にレンタルガレージ集合で作業開始
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今回は「走りのヲッサン仕様」

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サグは50:50
車高はノーマル−20mm付近
前後平均バネ上固有振動数は2.1Hz付近
前後バネ上固有振動数差は0.3Hzリア勝ちのアンダーセッティング

仕様変更箇所は
フロントサスペンションのスプリング変更
スラストベアリングの追加
サグ&車高調整
ダンパー減衰力変更

ジャッキで持ち上げて
タイヤ&ホイールの取り外しから始まり
センサーケーブル
ブレーキホースクランプ
アッパーアーム
を取り外して
サスペンション一式を引っ張り出す
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取り外した車高調をバラして採寸しながら
全長調整式サスペンションの基礎説明
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(さわりだけだから興味かあれば勉強してね)

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スプリング交換とスラストベアリング組み込んで
プリロード設定してサグを作る
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ダンパー減衰力は調整幅のほぼ真ん中

1400時頃にセッティング変更完了で
ご飯を食べつつ箱根を目指す。
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S2000にはオーナー&大先輩の組み合わせなので
僕は325i Cabrioletで追走

レンタルガレージから出てきた時に路面不正で
「ゆさっ、、、」っと揺れるバネ上の動きを見るだけで良さそうな感じ

箱根入りして長尾峠の登りでペースUPしたS2000を追走して動きを見ていると

踊るように強烈な勢いで曲がりまくる
もちろん325i Cabrioletじゃ余裕無し

「流石は息子、狭い場所で元気になるってオヤジそっくりなヤリ方だなぁ〜」

ソレにしちゃ速い?

「タイヤが減るぅ〜」って泣きを入れながら
ズルズル滑るタイヤを誤魔化しつつ隧道までチギられずに登り切る

性能差が大き過ぎ、、、
レギュレーション無視のどっかのMシャシー vs TT02だよ(笑)
ず〜っと目一杯プッシュ状態
マトモに相手して一緒に走り回ったら壊れちゃうよぉ〜

駐車場に入れて休憩すると
ドライバーシートから降りてきたらのは大先輩
騙されたどーりで速い訳だ(笑)

何時もの遊び場に移動して軽く試乗させて頂くと、

フロントピッチ&ロール剛性を下げので
アプローチは軽く曲がって
パワーONでフロントが逃げる良い感触
スタビリティも向上

パワーONで巻かずに前に滑るので
アプローチで曲げ終わったら踏み放題

ステアリング入力だけでも
ステアリングブレーキで軽いノーズダイブしながらグイグイ曲がる

フロントのバネ上固有振動数を下げてステアリングの支配力を下げた分だけ
リアの接地感が強くなり
「ヨー軸動き過ぎ」のフラフラへろへろとした嫌な感覚が消えて
運動の軸足となる後ろ足がビシッと蹴り出す
新車発表時のS2000のイメージを濃縮した感じです。

時間の経過と共に美化されちゃった「思い出のあの子」がそのまま表れたような
AP1-100の系譜を感じる良いセッティングだと思います

が、、、
「初心者には速過ぎじゃない、、コレ!?」

反力強いステアリングをじわっと押して入力、
スロットルはゴムボールを踏み潰す
って繊細なイメージで動かす事を要求してくる車で

「AP1は公道を走れるカート」って言われるけど
更に3倍辛口の激辛スパルタンかつ好戦的な性格を隠す気は全く無し(笑)

R33 GT-Rが
「トゲトゲの付いた首輪付けたドーベルマンを連れて歩行者天国を散歩する」って感覚に対して
S2000は
「抜き身の刃物を持って目を血走らせてハァハァ言ってる破滅的ヤンデレ系とお出掛け」

知ってるナンバー付き市販車だと
ケーターハム一族に限りなく近い剃刀みたいな操縦感覚
重心位置とディメンションが近いからかな?

無限があえてスタビライザーのレートを下げて設定したのを痛感

ピッチ&ロール感はあるんだけど
全体的なロール剛性を下げて実ロールを増やしてバネ上の動きを作らないと
「逃げ」が全く無いから入力操作が全部出ちゃう
ホントに難しい、、、

やっぱりスタビライザー依存度が高い脚ですね

こうなってくると
絶対に必要なのは盤石のトラクション
S2000って高荷重旋回中に路面不正を超えるとリアがぴょんぴょんしてヨー&トラクションの変動が大きい傾向があって
脚を硬める程強くなる

旋回性能を高めた状態でトラクション安定が悪いのは怖い

原因はほぼ見えていて
車両設計要因は
リアコイルオーバーユニットの取り付け位置が悪く
充分なスプリング長が取れてない

トランクをブチ抜いて幌を畳むスペースまでアッパーマウントを上げてダンパー&スプリングのスペースを作り出した設計にすれば良かったのに、、、

ホンダさん
リアサスペンションのキャパシティが不足した後輪駆動車は厳しいですよ、

リアサスペンション設計はマツダ(ユーノス)ロードスターに近いレイアウトで及第点
ここはホンダのFR経験値の少なさが出ちゃった部分
R33&34のリアサスペンション設計の方が優れています。

車高調要因は
現状がスプリング自由長175mmなので予想される有効ストロークは80mm付近
フロントの設計から見えるのはギリギリに攻めた「シャコタン狙いの脚」

レバー比でホイールトラベルは充分なんだけど
スプリングの有効ストロークのかなり深い部分まで使っていて
後半のレートが高くなる領域に入ってる

高負荷になるほど伸びが速くて跳ね返されるからダンパーで抑えたくなるからクリック締めるんだけど
コレはハズレ

必要なのはリアのレート安定性なので
リアスプリングの有効ストロークを伸ばすとリアの安心感を作れますね

一般的なS2000の車高調で使えるスプリング自由長は200mm付近
現車確認であと45mmくらいはスペースがあるのでスプリングの自由長を200mmに変更
できればストロークが長いスプリングが使いたいので
ハイパコもしくはエンドレスのXコイル(黄色)が欲しいです。

後輪駆動車のトラクションは生命線
ココはお金突っ込む重要ポイント!
この仕様で伊豆箱根&奥多摩を走らせて
kgfmm→Lbsinch規格違いを使って微調整しつつストロークUPを狙いましょう♪

これにボディダンパーを組んでシャシー捻じれの反力を抑え込めば車の座りは更に改善できます
(どちらかと言えばコレが先かな)

目を血走らせた好戦的な感覚はアライメント調整で軽減出来ると考えます。

さて、、、
これで大先輩一家が保有するフリーㇳ3台の大、中、小は
R33 GT-R
長距離ツーリング
S2000
週末早朝&深夜に伊豆箱根
AK12
街乗り〜ワインディング

って運転好きには
車両のキャラクターを強く打ち出した完璧な配備状況!
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一般人から見れば
令和の時代に3台全て
純ガソリンエンジン
マニュアルトランスミッション
1.7~2.3Hzの脚

普通の車が一台もない
変人確定ですね、、、

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